消え去る「サムライ」の価値 | 係争中

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昨年12月26日の事に成るが


サムライエースが10号で休載する事になった。


http://natalie.mu/comic/news/106687


小池一夫氏はこれで定期刊行物として


世に出している作品は


「ストレンジャーソレントZAN」しか無くなった。


ご存知の通り、サムライエースは


安彦先生という人気作家の執筆作品もあったが


やはり「サムライ」というものの風化ばかりは


どうする事も出来ない。


福沢諭吉氏が武士の事を


中身の無い樽のような存在と批判したのも頷ける。


支配者階級のドラマを描いた所で


大衆との生活から剥離したものであるならば


興味は抱いてくれるものの


共感と云う重要なファクターは得られ難い。


故にサムライや時代劇が映像で流される事はあっても


文庫本としてのイノベーションは無いと答える。


従来の顧客は既に内容を知っているし


時代劇画が好きな高齢者はそもそもコミックを手に取らない。


この先の消費者心理を把握せず、この現状を認識せず


サーチをかけないで、どんな作品を試みようとも


良い結果には至らないだろう。