カラブリア・テキト―旅行記
❷「カラブリアの素敵な海♪ 」
カラブリアのチェトラーロとカヴィーニアの
綺麗で水の透明度の高いビーチ。
カラブリアの海は綺麗。
でも、あまり知りたくない実情が・・。
この２つのビーチに行ったとき、
午前11時ごろになると海面に泡のようなものが
たくさんできていた。。
泡があると汚いので、泡が来たら水から出てね。
という友人Dさん。
海水汚染によるものであるそうだが・・。
実は、ダークな「カラブリア名物」の一つに
「不法投棄」
があるのだが、（山道の道端とかゴミの山ができてるところが多い）
海の中にも結構投棄しちゃってるそうな・・
今はだいぶマシになったそうだけど、
10年ほど前、Dさんが結構沖に出て遠泳していたら、
遠くにプカプカ浮かぶ茶色いものが・・・
で、見渡す限り、海面が茶色。。。
それがなんだかよく知ってるDさんは、
ヤバイ！
とあわてて遠ざかったそうな。。。
それは、、人糞。。
マフィアな産廃業者が海に投棄しているそうな。。。
チェトラーロは「マフィアの街」として有名。。
7月もマフィア一家の集団検挙があったばかり。。
（Dさん曰く、ローマへのチェトラーロ近辺で獲れる魚の
流通ルートを牛耳っているそうな。。）
でもって、
Dさん曰く、病院の廃棄物も海中投棄しちゃってる。
とな。。
なので、この「午前中の泡」があるうちは
速やかに水からあがるようにしているとな。。
この話を聞くと、
泡がなくても泳ぐのやめようかな。
と思ったが
せっかくだからガシガシ泳いでしまった。。
皆、見て見ぬフリ。。
Dさん、カラブリアの悪い所は
人々の意識の低さ。だそう。。
カラブリアマフィアの「ンドランゲタ」が
不法投棄目的で
放射能廃棄物その他満載
の船を何隻も沈めたことを
ンドランゲタの元幹部が告白。
チェトラーロの沖（２０ｋｍ）の海底５００ｍのところに
２００９年に沈んだ船が発見された。
（Relitto di Cetraroと呼ばれ、その他の海洋投入の船は
Nave dei Veleni（毒の船）と呼ばれる。）
関連過去記事はコチラ⇒「イタリア人、棚に上げちゃってます放射能問題」
Cunskyという船なのだが、その後の調査（２００９年以降）で
Cunskyではなく大戦中の船らしい。
Cunskyはインドで解体された。ということでこの件は解決。
（インドは解体してないと言っている。）
ということになっている。。その後ぱったりと話にでなくなった。
・・・。でも実際元幹部が言ってるんだから。。
どこかに沈められているのだろう・・
これが例の船でも、
２０ｋｍ先の５００ｍも下の海底だから
よほどのことがないかぎり来ない（？）だろうけど・・
ちなみに地中海に30隻もこういう船が沈められているそうな。。。
カラブリアだけではない。。。
ンドランゲタ（カラブリアのマフィア）が沈めたヤバイ船以外にも
事故などで沈んだ船がいくつもあるという・・。
画像はhttp://www.nauticareport.it/dettnews.php?idx=6&pg=4989より拝借。
放射性廃棄物にくらべれば
人糞なんて可愛いものだ・・。
放射性廃棄物垂れ流しなのは
日本も一緒なので
私もあまり大々的に文句はいえないが・・・。
しかも、量的にいえば日本の方が膨大な量だし、
違法集団が隠れてやってるわけでなく、国も片棒担いでる。
というところが、もっとひどいかも。。。
でも、イタリアは、なんでも「マフィアのせい」似するところもあるから
この「毒の船」に関するレポート番組はコチラ↓（伊語）
２００９年放映なので「その後の「解決」にはまだ達してない。。
英語字幕付き版↓
