行ってきました、蒲田の「チェリー」!!!
ヨーロッパ風の看板も可愛い、
蒲田の老舗喫茶店。
オープンは、高度経済成長期只中の1960年。
リニューアルを経て、
現在の姿になったのだとか。
夢の続きのようなディスプレイを横目に、
扉を開けると、目にも鮮やかな赤色の店内。
キラキラ輝いて見えるのは、
天井のシャンデリアと、
そこかしこに張り巡らされた鏡のせいばかりではなさそうです。
壁を彩るロートレックのポスター作品も目にたのしく、
此処が東京/蒲田であることを
忘れてしまいそうになります。
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「チェリー」に来たら食べよう、と、決めていたのは、
分厚い、ホットケーキ!
蒲田のホットケーキと言えば、
「シビタス」さんが有名ですが(THE正統派ホットケーキは大変美味)、
「チェリー」の円柱状のこちらも、
とてもとても気になっていまして。
ん。 ドリンク付きで、500円…?!
(お値段から察するに)
小ぶりなのかと思いきや、
たっぷりのホイップクリームと合わせて、
ふかふか、どっしり、抜群の存在感。
わーい
すっとあてたナイフがのみこまれ、
切り出されたる
黄金色の欠片。
思わず笑みがこぼれてしまう、
ふわっふわの、ホットケーキでした。
そして、こちらも同じくワンコインのナポリタンスパゲティ。
チキンにミックスベジタブルの入った
ハイカラなお味。
に、
さりげなく供されたのは、お味噌汁。
珈琲は、口当たりまろやかなネルドリップで。
(この取り合わせこそが、喫茶店の醍醐味…!)
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お化粧室も、
店内随所には、
カエルのお人形や
もくもく茂った造花など。
設置されていた雑誌には、
「チェリー」登場記事があり、
見れば、「プリンアラモード」の文字。
現在、メニューには掲載されていないのですが、
店員さんにお伺いしてみたところ、「裏メニューなんですよー」、と。
いただきたいと申し出ましたら、
快くお引き受けくださいました。
で、
蒲田チェリーの、
プリンアラモード
「プリンアラモード……ですよね……」
覗き込めども、
↑真上からと
↓背面からと
キウイ、オレンジ、グレープフルーツ、スイカ、パイナップル、バナナ、林檎、さくらんぼメロンは二種類。果実の重さでプリンが完全に沈んでいた、という、すさまじいおもてなしの心にノックアウト。よく熟れたフルーツはどれも丁寧にカットされ且つボリューム満点。肝心のプリンも、カラメルしっかりこくもあり、かるいホイップとなめらかなバニラアイスとも見事にマッチ。
「圧巻」、の一皿でした。
お店を出る頃には、テーブルも大方埋まっており、
おひとりさまでおいでになるご年配の方も少なくないようで。
何とはないお声掛けなど、静かに交わされる親しげなやりとりも微笑ましく、
地元の方に長く愛されてきた場所なのだろうなあと感じました。
溢れんばかりのホスピタリティと
立ち上る煙も珈琲の香り……
ずっと、このまま在って欲しいなと思います。
真っ赤な「チェリー」は、
マイタウン大田区、蒲田の底力を見せてくれる
すぐにでもまた足を運びたくなるお店。でした。
●チェリー (Cherry)
●東京都大田区蒲田5丁目19-8
【おまけ】
伝票、二度見。
(あのプリンアラモード……750円……??!)
すぐ近くの自動販売機に
50円ジュースが並んでいるのを発見し、
もしかするとこのあたりは時空が歪んでいるのかもしれないな、って。
【過去記事】
●【純喫茶部】1952年オープン、目黒の「ITOHya」さんへ!
●【純喫茶部】レトロフューチャー!恵比寿の「喫茶 銀座」!!
●【純喫茶部】真っ赤なソファが魅惑的な、新宿「珈琲 西武」へ!
●【純喫茶部】新橋東西探訪。先ずは、ニュー新橋ビル「カトレア」へ。
●【純喫茶部】上野の昭和なお城めぐり―純喫茶「王城」「古城」
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【今後の予定】
●6月27日(月) 第九回マルカフェ美術部×宵町めめ先生コラボ企画
●7月2日(土) 終日貸切
●8月11日(木祝) マルカフェス2016開催!
金土日の週末カフェ(営業時間 11:00-17:00)
Malu Cafe/マルカフェ
〒145-0073 大田区北嶺町37-2
TEL/FAX:03-6425-8951
MAIL:chef@malucafe.com
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