- CHAPPIE/チャッピー アンレイテッド・バージョン [Blu-ray]/シャールト・コプリー,デヴ・パテル,ヒュー・ジャックマン
- ¥5,122
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自立思考を与えたロボットが、
何の因果かギャングの手に渡り、
成長していく…。
■いつにも増して長いので心して掛かられよ!■
ヨハネスブルグ。
あまりにも犯罪が多いから、ロボット警官を導入。
死ない逃げない効果ありで、提供している会社はウハウハ。
そのロボットを設計したのがディオンでした。
人工知能で必要最低限のことを判断し処理する自立思考型ですが、感情までは持っていない。
ディオンは、このロボットに感情を与えたらどうなるんかなーと思います。
同僚のムーアも、同じくロボット・ムースを設計していましたが、ムースは人間が脳波で遠隔操縦するタイプ。ヘルメットかぶるよ?
ところがこっちはボツ。あまりにも破壊力が強いからとかなんとか。
ムーアはもう妬みの心ムラムラムーチョ。
ディオンは上司に「考える…心を持ったロボットを作りたい」と言いますが、却下!
「そんなもん要らん!!」まるで旦那がこれ欲しいと言ってきた時のアテクシのよう…。
仕方なくポンコツで廃棄が決まったロボットを
プログラムを書き換えるマスターキーもちょろっと内緒で拝借し自宅に帰ろうとしたところをギャングに誘拐されちゃった。
ニンジャ・アメリカ・ヨランディに拉致されたディオンは、
ロボットを起動させるけれど、
彼は生まれたての赤ん坊のようなもの。
真っ白で真っ更な心の持ち主。
怖くてスパルタなギャング教育をするニンジャ←見るからに怖い系
チャッピーと名付け本当の子供以上に愛情を持って育てるヨランディ。
ニンジャとの間に立ちながらもチャッピーを理解するアメリカ。
そしてチャッピーに「正義」を教える創造主ディオン。
ところが、
チャッピーには受難の日々が待っていました。
ムーアの手によってチャッピーは囚われてしまいます。
ムーアはチャッピーの頭脳に入っているマスターキーが欲しかった。
たったそれだけの理由で、ムーアはチャッピーを捕まえ腕を切断します。
「チャッピーお家に帰りたい」
「チャッピー怖いの嫌…」
泣き叫ぶ(ように見える)チャッピー。
もう…ワイはここで滂沱の涙や。
ヒュー、アンタ、あかんぇ?
ヒュー<<<<<<<チャッピー。
カードキーを奪われたチャッピーは、ボロボロになって(瀕死)アジトへ帰ります。
泥だらけのボディを綺麗にしてくれ、暖かく包み込んでくれるヨランディ。
取れた腕の代わりに別の腕を付けてくれるアメリカ。
ヒューはカードキーを操作し、ウィルスを仕込みます。
結果、ディオンのロボットポリスは壊滅状態。
チャッピーも一瞬クラッシュしますが、復活。
でもバッテリーが持たず後5日の生命と知ってしまい、ショック&動揺!
そこにつけこんだニンジャは「金稼いで新しいボディを買おうZE」と持ちかけよった。
無垢な心のチャッピーは、ナイフで刺すことを「殺す」のではなく「おねんねさせる」と教えこまれ、人を手にかけていくことに。
ポリスロボのクラッシュ。
チャッピーの暴走。
「よっしゃぁぁぁぁぁ、オレの時代、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
ムーア、(;゚∀゚)=3ムッハー
ムースを駆って、ギャングたちが抗争している中に乗り込んできよったー。
抗争してるのは、ニンジャグループと、ニンジャたちの上層組織のボス・ヒッポ率いる無双軍団。
そしてチャッピーがチンパイでやってきたディオン。
チャッピーも戦うのですが、ムースの火力には叶わない。
もうタガが外れたムーアは、
ちぎっては投げちぎっては投げ。
あ、これ比喩じゃなく、本当に身体を引きちぎって投げてます(アンレイテッド・バージョンのみ観られるシーンです。劇場公開用は削除されてる)。
アメリカ無惨。
それを目の当たりにしたニンジャ。
ムースに突撃をカマします。
ディオンは抗争中に撃たれ重症。
チャッピーはディオンを連れラボに行こうとしますが、
ムースに対して勝てない戦いを挑むニンジャをかばったヨランディもまた撃たれて死亡してしまうのでした。
怒りという感情に我を忘れたチャッピーの渾身の攻撃でムースは破損。
そしてムーアもチャッピーに叩きのめされるのですが、
「殺さないよ!」
とCOOLに決め、チャッピーは去っていくのでした。
チャッピーは創造主の「意識」をコピーして、新しいボディ=次のステージで再生させることに。
一体のポリスロボの中で再生したディオン。
チャッピーもまた、次のボディを探すのですが、神経接続がなかなかクリアできません。
神経ないもん。
それでもなんとか成功したチャッピーもまた、新しいボディを手に入れるのです。
アジトでヨランディの遺品を捨てるニンジャ。
その中にUSBメモリが…それはヨランディの意識。
新しいボディが作り始められ、
ヨランディの意識は、その中へと…。
おしまい
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この映画を観て「母性に目覚めない」人は、子供持たなくていいよ。
それくらい、心揺さぶられる。
なんともはや哲学的で、でも難しくないエンターティメントになってはる。
アメリカの死亡シーンのせいでレイティングがあげられるので、そこを削ってPG-12にしたけれど。
この映画の「本当の深淵」がわかるのは多分大人になってからだと思うんだ。
特にヨランディの母なる愛。
ディオンのチャッピーへの干渉は、実験体の経過観察っぽい部分があるけど、
彼女はホンマ献身的に愛してくれる。
底辺で頭良くなくて素行も悪くてタバコスパスパ吸って。
決して美人じゃなくて(どっちかというとおへちゃで)アニメ声で。
でも、愛情は溢れんばかりに持っている。
ヨランディを通してアテクシたちは「無償の愛」を知ることになるのです。
黒い羊:ブラック・シープの絵本を読み聞かせながら、
「外見の見かけじゃなく、魂(ソウル)を愛しているの」
そう言って機械のボディを抱きしめるヨランディ。
「死んでしまった後は、次のステージに移るのよ」
そう信じているヨランディ。
彼女の精神がチャッピーに与えた影響は、計り知れないものがあります。
命の限界を知ってしまったチャッピーの、
「あなたは創造主なのに、どうしてボクを死ぬように作ったの?」
根源的な問いかけ。
この問の前には、
人は遺伝子の運び屋だから遺伝子を次の世界に繋げたら役目は終わるねん…なんていう戯れ言が、どんなに虚しく聞こえるか。
チャッピーは、有機生命体ではないから遺伝子なんて関係ないもん。
人は遠くから来て遠くに行く。
それはもう避けられない運命。
滅びは、有限を生み出し、
有限はその刹那的な輝き故、様々な文化や思想や愛憎を生み出す。
なら無限になったら幸せなのか?
もともと有機物でないチャッピーにとって、無限であることは「当然のこと」だけど、
有限から無限に変わってしまったディオンやヨランディは、
すんなりそれを受け入れられるのか?
ハッピーエンドのように見せかけて、
実は深いラストになっている…そんなん子供判らへんて。
この「滅びないこととそれに対を成す滅びは、何をもたらすのか」は、
『キャシャーンSins』でも掲げられてたテーマです。
キャシャーンが、滅ぶということで「生き様」を見つけるようになったロボットたちの苦悩を描いているのに対し、
チャッピーは、まだ幼くその能力に思考が付いて行ってない。
今後チャッピーが、自己の存在理由を考えだしたら、
自死という選択肢も選ぶかもしれない。
そしてそれはディオンやヨランディにも言えること。
深く愛おしく慈しむ…そんな作品。
- ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワ文庫JA)/宮内 悠介
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(この作品も、すごくいいSFですぞ)
ニンジャが、本当にニンジャって名前で、
ニッポン大好きなラッパーだってのは笑えました。
最後に履いてた「テンション」って書かれたパンツ、どこで買うてん!
正直…正直言って、
『ベイマックス』→■
では、ホロリともしなかったアテクシが。
この鬼畜・情がない!と呼ばれたアテクシが!
ダダ泣き!!
まぁ、ゾンビが花火見上げてるシーンで泣くアテクシですから、
ちょっと一般の皆様とは感性は違うかもしれませんが。
ぜひ観て下さい!
稚気という無垢の魂の愛らしさ
無垢な魂であるがための恐ろしさ。
ハッピーエンドでよかったなぁといえる人が、ある意味羨ましいわ。
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