ビューティフル・ダイ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

愛…それは哀…ルルララ~~♪
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元カレがシリアルキラー。
通報して別れたけど、
不安…。





!!ネタバレ全開です。
ネタバレを知らないほうが、楽しめます。
ご注意ください!!



刑務所に収容されている、
大量殺人鬼ギャレット。


一本のネジを見つけ、
そのネジで警官を殺し脱走…!!!


ここから時間軸が錯綜。
過去に行ったり現代に戻ったり。
よく観てないとわからへんのに、
よく観ようと思ったらカメラブレブレで、酔う!
このジレンマ!!

(アテクシは、途中で吐き気止めを服用しましたよ)


サラは、現在アル中患者救済の会に入って断酒中。
そこで同じように断酒会に入ってるケビンと知り合います。



サラは、元カレのギャレットを、
「こいつ殺人鬼です」
と通報した張本人。

そのことでアル中になったんですけどね。


ケビンと仲良くなっても、
「なんか違うのよねー」
と同僚の女友達に打ち明けたり。


ギャレット脱走!のニュースが流れ、
サラはドキドキ。




ギャレットは、何人もの人間を、
いとも簡単に殺しながら(でも後悔したりもしてる)、
サラの元へ向かいます。



女友達が、かなり酷い殺され方で死に、
サラは、
「ギャレットが復讐に来た、
通報したから恨んでるんや」

とパニック。


あれほど愛し愛されていたふたりですが、
ギャレットが殺人鬼とわかった途端、
良識の前に愛は砕け散ったのです。


ケビンの別荘にとりあえず避難することにしたサラ。




しかし、ケビンの別荘には、
彼の友人ラスティとリードがいて、
サラはケビンにぶん殴られて気を失ってしまうのでした。

何故ぇ???


気がついたら、
逆さ吊りにされてるやん。


どゆこと?
DOYUKOTO?


「ふふふ、オレたちゃギャレット様ファンクラブの一員よ!」
「おめーがギャレット様を売った女かよ」
「オメーをぶっ殺してギャレット様に近づくです」


チ…チミたち、ギャレットの崇拝者やったんかい?


そこへギャレットが登場!
なんと、こいつら、
刑務所の中にいるギャレットに、
ファンレターを送りつけ、
あんさんを裏切った女をしばきますから、是非いらしてください、
と、ご招待。


「ギャレットの兄さん、女を捕まえましたでぇ」
「傷めつけてぶっ殺しましょか?」


ところがギャレットは、

「オレ刑務所の中結構好きやってん。
サラがオレを警察に通報したのも仕方ないことやと思うねん。
オレは普通の人間としてサラを愛してたし、
サラもオレを普通の人間やと思って愛してくれてたんやもん。
それがシリアルキラーやったら、
そら嫌になるわなー」


うわぁ、
ギャレットその愛やんか!!


ギャレットは3人組と戦い、
皆殺しにしますが、
自分も致命傷を受け、
静かに命の火を消していきます。


瀕死のギャレットに、
「はよ、おろして!!」
と文句をいうだけ言い、
ギャレットがもうあかん状態なのに、
一瞥もせず、すたこら逃げ出すサラ。



ああ無情!!

ギャレットの純愛は、儚くも消え去りましたとさ。

     おしまい



グロシーンはあるにはありますが、
じっくり映してないので、
そんなにショッキングじゃない…と…思うよ?

あ、顎貫通ナイフの刑は、
ちょっとアレかもですが。

『サプライズ』→■
の監督さんの作品ということで、
バトル&血飛沫か!そんな期待もしてたのですが、

シリアルキラー版「愛と誠」やんか!


ギャレットが、サラに復讐するために脱走したと思わせて、
まさかの、
「君を守りたい」
だったとは。


ギャレットは、自分が、
「世間と折り合いのつけられない殺人鬼」
であることを自覚
し、
だから、パンピーのサラが「自分を売った」ことに対しても、
それは当たり前の行為だと認識してるんですね。


刑務所の中にいる=自分の罪深い「悪癖」は発揮されることはない。

彼は自分が「何であるか」を知って「いてはならない存在」であることも知って、
それでも「殺さずにいられない」人種であることも知ってる。
弁えてる。

そんな彼が、全身全霊をかけて愛したのがサラ。


ちょっとだけギャレットが不憫になりました。
いや、彼に殺される罪もない人たちが一番気の毒なんですけど。


ただねー。
前半が本当につまんねー。
かったるい。


しかもカメラが揺れまくり。
サラの部屋の、
ごてごてした電飾が、趣味悪い。
…と、カメラのブレに弱い人は、
三半規管がやられるような、画像が続くので、
正直きつい。



サラの心の揺れとか機微とか、
揺れる心、感じて…画像で…、
そう思ったのかもしれんが、
これ逆効果やで。


酔わない自信がある人は観てください。
ヲトメ心がキュンとします。


嗚呼、男心の純愛…。
イケメンちゃうけど。
シリアルキラーやけど。

んで、
それはそれ!「自分が大事ですさかい!」と割り切れる、
女心の強さにも、
うむ、それもありかも!
そう思っちゃえる映画。


ゆれゆれさえなければ…。
惜しい!

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