謝罪の王様(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

アドレスに温水洋一の名前がっ!!
謝罪の王様 [DVD]/阿部サダヲ,井上真央,竹野内豊
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東京謝罪センター所長黒島譲。
謝罪に人生をかけた男!
謝罪の快感を知る男!
やらかした連中の後始末をする男!




帰国子女の倉持典子は、やーさんの車に乗り上げる事故を起こしてしまいます。
お陰でいつのまにやら、ヘルスで働く契約をしてしまーう!やーさんの罠じゃよ~!
そこで東京謝罪センターに駆け込み、黒島に助けを求めるのでした。

黒島は、謝罪の極意を極めた男!
ヤクザの舎弟か!と突っ込まれるような、献身的な謝罪ぶりで、
典子の窮地を救います。


典子は、これが縁で東京謝罪センターの一員に。

セクハラで訴えられている、チャラ男沼田のピンチも、
黒島の決死の体当たり演技でクリア。


息子が一般人に暴行したとして謝罪会見をすることになった、往年の大スタァ南部哲郎と、元妻の壇野はる香。
しかしその謝罪があまりにもあまりにも~で、一般ピーポーはバッシングの嵐。
記者会見と謝罪会見を繰り返し、元ネタを有耶無耶にさせ沈静化を待とう(日本人飽きっぽいから~)とする黒島の作戦ですが、息子が釈放された時の態度が悪すぎて、またもやバッシング。

謝罪会見に挑む、南部&はる香!でもどこかトンチンカンな二人…。

南部とはる香は、被害者のもとに出向き、謝罪をするのですが意外な事実がわかります。

実はこの被害者が、南部を侮辱したため息子が怒ったのが暴行事件の真実…というじゃありませんか!
ちょっと感動エピソード。



チャラ男沼田の時に敵対した弁護士、箕輪が謝罪センターにやってきます。
別れてしまった娘に謝りたいというのです。

箕輪が国際弁護士の資格を取るため、必死に勉強している横で、
「ワキ毛ボーボー、自由の女神ー!」
というギャグをかましてばかりいた愛娘。
ある日とうとう切れてしまった箕輪は娘にビンタしてしまうのでした

ワキ毛ボーボーのポーズ。ダディお仕事中だからね…。

その頃、映画AWAITS 愛の四丁目、そして、はやぶさ』(ヲイヲイ)の監督が、
お忍びで訪日していた、マンタン王国の王子をそれとは知らず映画の一場面に登場させてしまったからさあ大変。

マンタン王国の掟で、高貴な方を勝手に写すことは許されないのです。


謝罪に行った映画スタッフたちですが、禁断の品「こけし」を持っていったことから関係悪化。
大臣が出張りますが、こいつがどうしようもないバカ大臣。関係さらに悪化。

かつてマンタンでヒーローとなった南部を送り込む黒島ですが、
マンタンでは「土下座は最大級の侮辱行為」だったことから、関係もう修繕不可能なくらいまで悪化。

土下座を超える謝罪。
土下座の向こう側の謝罪。

ちょっと『マーターズ』 が思い浮かんでしまったアテクシを、お許し下さい…。


どうしたら良いのか苦渋の決断を迫られる黒島!
ついに総理がマンタンに謝罪に出かけ、
土下座で迎えるマンタンの民に、
マンタンでは最大の謝罪をすることに。その謝罪とはいかなるものか?

南部の脳裏に去来する過去の映画のワンシーン。
典子が一人の男の子に問われ「土下座を超える謝罪」として教えたそれが。


「ワキゲボーボー、ジユウノ、メガミー!!」
というマンタン語だったのです。

すべての伏線が、ワキ毛ボーボー自由の女神に集結し。
力の限り叫ぶ「ワキゲボーボー、ジユウノメガミ!!!」に、
逗まることのない歓喜の声が響き渡るのでした。


     おしまい



もう、滂沱のごとく流れる涙と、腹を抱えて笑ってしまうこの結末を、
どう処理したらええのやら…。


この、謝罪問題が同時進行で流れていて、あっちこっちが全て繋がってるのです。
入れ小細工のようになった伏線が綺麗に回収されていく様は、見事!


阿部サダヲの、過剰すぎるとも受け取られる演技がお嫌いな方には、向いてないかも。
その分井上真央ちゃんがドライな帰国子女を演じてるので、
まぁ差し引いて良しとしておいていただけると嬉しいかな。

逆に阿部サダヲや舞妓haaaan!が好きな人には、たまんねーっす。
マンタン王国の通訳濱田岳の胡散臭さは特筆モノです。



何故謝罪に拘るのか!ヒント、ザリガニ。
隠された衝撃の過去!ヒント、ザリガニを露天風呂に…。
そして、謝罪をして欲しい人は大勢いると思うに至った経緯とはなんなのか?ヒント、行列のできるラーメン屋。

コネタが山のように仕込まれてて、
それ、ええんかい?な「別に…」や「座頭市が並んで歩いて行く」や…「AWAITS 愛の四丁目、そして、はやぶさ」や…。

とにかく、観て、そして笑ってくださいとしか言いようが無いのです。

まー、肌に合わない人には徹底して合わないと思います。
「どこが面白いのかわからん」
「コネタはさみすぎ」
そこがいいんじゃない!

さぁ、みんなも明日から、
声高らかに叫ぼうじゃないか!

「ワキゲボーボー、ジユウノメガミー」と!!
言えるか!!

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