ゾンビ・リザレクション(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

せっかくの隠し球なのに、何故こうなるし
ゾンビ・リザレクション [DVD]/エリック・コルビン,ジム・スウィーニー,ダニー・ブラウン
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ゾンビが蔓延してる世の中なう。もうゾンビいるのが当たり前設定。
当たり前なのであまり緊迫感もない。
楽園を求めるメンバーが立ち寄ったところに、ある特殊なゾンビがいた事から、
話が急展開…のようなそうでもないような…。




もったいない。
設定が「こりゃ、いいんじゃね?」なのに活かしきれてないでやんの。


ゾンビから逃げつつ、安住の地を求めてるメンバーたち。
ここがもう、もしかしてお笑いパートなのでしょうか?ってくらい、
迫力も緊迫感もない…。

いっちゃん偉い人(我儘勝手で、氏ねと思う)が「楽園への道」を知ってるから、邪険に出来ないとか。
ヒロイン(多分)ちゃんにこんな世界でも教育を受けさせたいと願う父親とか。
でも、父親だって男だからパッコンしたいもん!とか。
狂信的な「信心深い系」の妊婦とか。

もう、だらだらしすぎやで、チミたちっ!!




偉い人がゾンビに噛まれて(噛まれる寸前までヒステリックに吠えてる…危機感ゼロ)脚を切断することになり、
学校らしきところに身を隠すことになりました。

ヘタレ小僧はヒロインちゃんにアプローチしたり、
ヒロインママはヒステリー起こしたり、
マッチョで戦闘能力の高い軍人さんが、エライさんに変わり指揮を取り出したり。

囚人のおっちゃんが、このゾンビ事件を起こした張本人だったり。
ええええ?となるような真実なのに、意外とみんなスルー。

さてこのガッコらしき所。
ユルゾン(ゆるゆるゾンビ)の他にダッシュゾン(ダッシュ系ゾンビ)も紛れ込んでたりで、
ようやくゾンビものらしくなってきます。


探検に行ったメンバーさんたちは、ゾンビがいっぱいいるところに遭遇。
うひぃ!ってなるのですが、
なんとそこにいる一人のゾンビが、
「触ったらゾンビが普通の人間に戻ってしまう」特殊能力の持ち主だったからさぁ大変。




皆さん考えて下さい。
ゾンビがいっぱいいます。
それまでは自分もゾンビで「う~~~」とか言いながらゾンビ仲間でした。
ゴッドハンドゾンビが気まぐれにさわり、あっという間に人間化します。
周りはゾンビだらけです。
食われます。

……余計なお世話様じゃねーのか?

エライさんがゾンビ化したので、安住の地に行く道がわかりません。
そこでこの、人間化出来るゾンビを連れてきて人間に戻し道を聞こうやん、と話が決まります。

ゴッドハンドゾンビに心酔してしまう妊婦は自らゾンビになります。

一方、ガッコで生き残ってた少女は、何度も食われては生き返るを繰り返してるみたいで、
もう食われるのじゃいやーとなってます。
そらそやろ。

ゴッドハンドゾンビを捕獲しますが、仲間は次々犠牲に!!
お父ちゃんもお母ちゃんもヘタレもヒロインも、
みんな食われてはらわたでろーんです。

ようやく連れて帰ったゴッドハンドですが、妊婦は、
「自分は人間に戻ったけどお腹の赤ちゃんは、人間に戻れへんやんかいさ」と言い出し、
ゴッドハンドを磔にした挙句自分も自殺。



いやいやいや、僕の今までの頑張りなんやったん?と絶望感に打ちひしがれる囚人=諸悪の根源の人。

ガラス扉の向こうに、大勢のゾンビがいて、
囚人は「もうあかん」と認識します。

結局ゴッドハンドは何の役にも立たないまま、

       おしまい

ゴッドハンドを捕まえてきて、仲間をゾンビ化から救おう作戦は、いい作戦だと思います。
こいつ連れて行ったら、
たびゆけば~~、ゾンビの国に、血の香り~~も、
「きゃーゾンビになっちゃうわー」
「( ゚д゚)ハッ!。もうちょっとで三途の川わたってしまう所やったけど、ゾンビにならずにすんだわ」

となるので、
ある意味回復魔法を使える上級魔法使いを連れて(ただし取り扱い注意)旅してるような感じ。
無敵やんか。



何故こういう復活ゾンビが現れたのかは謎なのですが。
生き残りの少女が「生きて食われて叉行きて…」と言う人生を繰り返してるのを知ると、
上手く使わないと無限地獄ですな?


でもせっかくの貴重な珍種なのに、
ぼーっとしたオッサンで、攻撃もあまりしないのが、アレ。
あと、メンバーのキャラが立ってるのはいいけど、笑いを入れることによって、
ラスト間近の絶望感を半端なく高めようとしてるのでしょうが、
笑いがダダ滑りなので、
かなりつまらないです。初めの方は。


ただこの、
死を生に戻す能力というこの一点は、注目に値します!
ここをもう少し上手く使ってれば傑作になったのに。

ゾンビに「知恵」が発現し、
「死んでいながら生きる」道を選び始めたロメロゾンビさんたち(泣けた)、と同じくらい画期的な、
「生を与えるゾンビ」だったのに。
力を使っても、結局新しい餌が増えるだけじゃねーか…。
触らんとって、もう食われるのいややさかい、僕もうゾンビのままでええし!!!ってなるよね。

それでも、これはなかなか面白い発想でした。
狂信的な妊婦さんが、ある意味一番怖かったです。
ヒロインちゃん、父親に食われてしまうとは思わなかったよ…結構残酷に。

ちょっとチープではありますが、オススメ!!

希望を見せながら、
やっぱり絶望しか無かった。

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