桐島、部活やめるってよ(ネタバレあり) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

「桐島が部活やめるってー」基本それだけ
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学校のトップに君臨している桐島が部活をやめるという噂が流れて、
みんなアタフタする。




学校カーストの最上位にいる桐島が、
突然の部活引退表明。

それを聞いて、桐島の彼女である梨沙と、
桐島の親友だと思い込んでた菊池は、???状態。
「聞いてないよー」
と上島竜兵みたいにおちゃらけることも出来ず(普通出来ません)、

イライラしていく梨沙&菊池。

この二人だけでなく、桐島に関わった友人たちは皆騒然となります。


そんな桐島に全く関わってない映研の前田たちは、
自主制作映画「生徒会・オブ・ザ・デッド」を撮ることに全力投球なのですが、
様々な邪魔が入りなかなか撮影が進みません。

桐島に連絡もつかなくなり、メールも電話も着信拒否され返事も来ない梨沙たちは、
いらいらがピークに。

梨沙に同情しているふりをしつつ、内心では騒動を楽しんでいる沙奈。
前田に関心があるように見えて実は竜汰と付き合っていることを隠しているかすみ。

運動もスポーツも出来るイケてる男子チームと、
可愛く目立つイケてる女子グループ。


そんなイケてる彼らの中にも格差は存在していたり。

屋上で映画撮影をしていた前田たち。
そんな時、屋上に「桐島がいた」という噂が上がり、
桐島シンパは屋上に駆けつけます。
前田たちの撮影なんかお構いなし。


せっかく撮影用に作った隕石まで壊されたことで、
前田たちは初めて、カースト上位の菊池や孝介に逆らうのでした。


結局やられる前田ですが、
そんな前田と菊池は一瞬だけ心を通わせます。

そして菊池は、今一度桐島に連絡を試みるのでした。

おしまい



「桐島」という一生徒が、部活をやめ学校に来なくなったたった数日で、
学校中がわちゃわちゃになり、
桐島カンケーネー!!な下層グループにまで余波が波及してくる…、
たったそれだけのストーリーなのに、この濃密さはスゴイ。


おばちゃんになった自分なら、
「桐島スゴイ言うても、社会に出たらこいつ以上にすごいやつなんか山のようにおるでな」
と思えるけど、
高校という狭い世界しか知らない彼らには、
桐島・イズ・ゴッド(何やねんそれ)なんじゃろうかのぅ?


で、高校の時の自分が、ここに放り込まれたら…。、と考えると。

ヤダ!!!((((;゚Д゚))))ヒィィ

とにかく女子グループがヤダ。
桐島の彼女ってことで、地位を保ってる(もちろん美人だから選ばれたんだろうけど)梨沙もヤダ
けど、
沙奈が一番ヤダ。
梨沙のごきげんとったりしてても内心では「桐島に連絡もつかないなんてプッ」だし、
菊池に憧れてる沢島の前で「チュウして」とか言ったり。
こいつヤダ。



性格が良さげに見えるかすみも、腹黒女には変わりないし、
美果もそう。

自分の中で価値が在ると思うものには、優しく出来ても、
そうじゃない人間のことは、蔑視の対象。
つか、眼中になし。
群れてるけど実はホントの仲良しでもない。


ウワァ…ヤダ…!!!



こんな一を聞いて十を知るような、気配りと心配りと先読み能力が必要な女の子関係ヤダ!!
つか、アテクシにはムリです。
オ…オラ、こんな気遣いしながら汲々と生きていくくらいなら、
ボッチでいいよ。
ボッチばんざい!だよ!!


いや、実際。
ここまでではなくてもイマドキの共学高校はこんなもんなんだろうな~。
イケてるイケてないの境界線がくっきりしてて。

そんな中、吹奏楽部の沢島が、
菊池を踏ん切って吹奏楽に撃ちこむシーンは観ていて、ホロっと来ました。



そして何より、
野球部のキャプテン。
アンタ…漢や!!


この話の中で一番馬鹿な選択肢をしてるけど、
アンタ…漢や!!!


菊池が、キャプテンに「負けた」感を持ってるのは、
野球部から逃げてしまった自分が、
いくらイケてるチームに所属してると言っても、
キャプテンの無骨一直線な人生にはかなわないとどこかで感じ取ってるから…なのかな?

だったらおばちゃん、忠告しといたる。
あの娘っ子とは、あんさん別れなはれ!!

高校生活がこんな精神的サバイバルの戦場なんて、
オラには耐えられねー!!


オラも映研で前田やその友人とほにゃ~~っと過ごしていたいわ…。
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