ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(ネタバレあり) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

おばちゃんおばけ。略してちゃんおば、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 [DVD]/ダニエル・ラドクリフ,キーラン・ハインズ,ジャネット・マクティア
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妻に先立たれ幼い息子を抱えたアーサー。
弁護士の彼は、ど田舎にある館の中から、
遺産相続に係る書類を探しだせ!という仕事を仰せつかることに。
「これ失敗したら、チミ、馘首だかんね~」
仕方なくど田舎に赴くアーサーでしたが、
そこには忌まわしい怨念が渦巻いておったのであった。

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汽車に乗り継いで乗り継いで、
どんどん寂れた田舎町に行く場面。
乗り継ぎも悪く、雨も振り出し、もうそこからして、
お気楽脳天気な映画ではないことがわかっちゃいます。

やっとの思いで田舎についたら、宿屋は、
「予約なんか受けてねーぞ」
と言いやがる。
宿の女将さんの温情で、屋根裏部屋に泊まることになるのですが、
その部屋こそ、
映画冒頭で見せられる、楽しく遊ぶ三姉妹が飛び降り死してしまうその部屋なのでした!


この田舎町の弁護士は、
「書類まとめといた、ハイ帰って」
と追い返そうとしますが、
雇い主からきつく、
「全部の書類に目を通してくるように!」
と言われていたアーサーは、お館に行くことにします。


館はもういかにもで、
引き潮の時しか道が出てこないという、
「何でそんなとこに館を建てた!」
と聞きたくなるような場所に建ってます。



汽車の中で知り合いになった(後々協力してくれる)田舎一番の金持ちのおっちゃんは、
子供が昔亡くなって、奥さんは正常と変の境界をさまよってはります。


田舎の人のアーサーに対する態度は、
いかにも、「さっさと帰れ」な雰囲気。

一体ここで、何が起こってるねん?


館で書類の整理をしていると、
この館のジェネット夫人のお子さんが幼いころ沼に落ち、
遺体が引き上げられていないままなことがわかります。
そしてこのことで夫人が非常に強い恨みを持ちながら死んで行ったことも。

アーサーが館にいると起こる怪奇現象!
田舎の町で次々と発生する子どもたちの怪死。

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「ジェネットの姿を見たら、子供が連れて行かれる」

ジェネットおばちゃんは、精神的に(ノ∀`)アチャーになったので自分の子供を妹だったかに引き取ってもらうのですが、
それをまず恨み、
その子が事故死してしまい、
ついでに遺体も見つからない…ので、
周囲の人間はみんな敵じゃー!
ワシの子を返せー!
お前らのせいで死んだんじゃボケー!!
畜生、恨んで恨んで恨み倒したる!とばかりに
他の子を連れに来るのです。


ちょ、おばちゃん!それ、ただの八つ当たりっていうか、
怒りの方向性間違えてるっていうか…。


その話を聞いてアーサーはビックラポン。
なんせ週末に自分の息子が来るんですから、
おばちゃんに連れて行かれてたまりますかいな。
呪いを解かねば!
(この辺りから「リング」になっていくアルヨ)


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アーサーは、おばちゃんの息子を泥沼から、引き上げます。
おばちゃんが首吊り自殺した部屋に息子の遺体を運び込み、
「成仏してくだせぇ、ナンマイダー」

呪いは解けたかに見えました。


週末、息子が世話を見てくれてる女性とやってきます。
親切にしてくれた金持ちのおっさんと、くっちゃべってると、
息子が線路に降りてしまいます。

呪いは、何をしても…そしてなんびとたりとも、逃れること叶わず…なのでした。
おばちゃんの執念深さ、舐めたらイカンということでしょうか。


迫るショッカー!じゃなくて列車。
息子を助けるため線路に降りたアーサーも、
列車に引かれてしまうのでした。

そしてアーサーと息子は、
既に死んでいた妻(そして息子にとっては初めてお目にかかります…な母)とめぐり逢い、
幸せなんだかなん何だかなぁ…。

おしまい。


館物のホラー。
とりあえず大量のお化け出しとけ!ウワーイ!!な、
■ゴースト・フライト407便■
とは違って、

こちらは格式高い由緒正しいゴシックホラー。

笑いの要素なし!
ゴアゴアも無し!

Jホラーっぽい演出もあり、
ゾクッとさせる所は高ポイントです。


よくあるパターンで、ありがちな演出なんですよ。
来る…来るでぇ!キタ━(゚∀゚)━!みたいなね。

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今じゃない昔の時代のイギリスっていう設定が良いわ。

「車」が田舎に一台しか無くて、
馬力のある車があるからこそ、馬車しかなかった時と違い、
今なら息子の遺体を引き上げられる!なんて、いいネタ仕込んでますよ!


アーサーは、息子を産むときに死んでしまった嫁ハンのことを未だに想い続けてるし。
これは子供をなくした親たちも、ずっと想い続けてるのと同じ。


ラスト。
あんな泥んこプロレスしてまで、母と子を逢わせたったのに、
その見返りが「死」Deathか!!
なんか割が合わんがな!
と思うのですが。


他の殺された子たちが、ずっと成仏できないままでいるのに、
アーサーは、死んだ嫁ハンに逢うことが出来たし=天国に行った。

生き残ってロンドンに帰っても、
仕事は馘首になるに違いないし、
無職でビンバウな男やもめが、子育てしながら生活していくのは結構きついから、
そう考えれば、ハッピーエンドなのかも知れぬ。

…とでも思わんとやりきれねーよなー。


アテクシ、ハリポタはきちんと観たことがない(途中で寝てしまうのさ)のですが、
ああ、こういう顔だったのか。へー、ほー。

突っ込みどころはあるけれど、
この雰囲気はすごく好き!!


田舎町の弁護士さんは、
どう見てもチンクル顔!!


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田舎町なのに、おにゃのこかわいこちゃん揃いや!
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