日本の夏、お化けの夏!
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それで人が傷ついたって、真実はいつも一つ!
そんなフローレンスが、
「お化けがいるので困ってます」
という全寮制男子校(子供ばかりなりけり)に出張し、
お化けの謎明かします!と奮闘するのですが、
怪奇現象が次々起こり…。
地味です。
でも全く期待してなかったのに、意外と面白い!!
きっかけは写真。
写っていてはいけないものが写ってる…。
「こんなんよくあるトリックですがな」
と鼻で笑うフローレンスですが、
毎年毎年ぼんやり写りこんでるのは何故ぇ?
それより鼻をいじってる子が気になります!痒かったんか?
というわけで、捜査開始。
幽霊を見た!といってた子は死んでしまってたのですが、
彼女も怪奇現象に出くわします。
しかしフローレンス調査により、その怪奇現象は生徒のいたずらだったことが発覚。
死んだ子も喘息の発作だったことを突き止めちゃいました。
ほれみろや!とドヤ顔のフローレンスですが、
何だか、単なるいたずらで片付けるにはおかしいことがチラホラ。
折しも学校が長期の休みに突入し、ほとんどの子どもたちが家に帰ることになります。
かつて私邸だったところを学校にしたこの古い館に、未だ残っているのは、
フローレンス。
教師のマロニーちゃん…じゃなくてマロリー。
寮母さん(フローレンスの大ファンらしい)。
残ってる生徒トム。
不気味な庭師。
こんだけ。
ここから不気味なことが立て続けに発生。
ついでにフローレンスは覗き穴を発見。
そこでマロリーの入浴シーンをじっくり見てたりして。痴女デスカー?
ふしぎ事件の連続に、科学万能の彼女はヘロヘロっす~怖いっす~頼りになるナイスガイ・カモーン。
覗き穴の前で、マロリー私を見て!としますが覗き穴の向こうにいたのはマロリーちゃうかったァ!
ぎゃー。
ついでに吊り橋効果でマロリーとアチチ。
もし、マロリーがチビデブハゲだったら絶対無視してただろうな、と思いました!(断言)
ところがこのアチチシーンが見られてたからさぁ大変。
「アチチ現場を見てましたから、わしともやらせるんじゃよ~」と迫り来る庭師に、
ボコボコに殴られ、あわや貞操の危機!
って時にいきなり横顔がブワッと出てきます。
ブワッと!
その隙を狙って庭師を殴り倒したフローレンスは、
逃げ帰り、「トムには言わないで!」と言うのですが。
以下ネタバレ(観ていないかたはご注意下さい)
「そんな子、おらへんで、生徒はみんな帰ってるし」
な…なんじゃってぇぇぇ?
ほなここにいたトムは…誰?
トムは実は幽霊ちゃんでした。
ところがこの幽霊ちゃんにはまだ秘密があったのです。
かつてこの館で殺人事件がありました。
男の子を望んだのに女の子を産んだ正妻は、
愛人に男の子を産ませ、しかも実の娘を愛さない旦那を責め立てます。
その妻を旦那は撃ち殺してしまうのです。
父親は娘も殺そうとするのですが、
間違えて男の子を殺してしまったのでした。
そのことに衝撃を受け、父親は自殺。
生き残った女の子はフローレンス。
殺された男の子はトム…。
そしてなんという事でしょう。
寮母さんこそがトムの母(つまり父親の愛人)だったのでした。
寮母さんは、トムとフローレンスが永遠に一緒にいられるように、彼女に毒を飲ませ自分も服毒自殺します。
でも、過ごしてきた時間が二人の運命を分けてしまっていたのでした。
永遠にあの時の子供のままのトム。
大人になりいろんな経験をしてしまったフローレンス。
トムはフローレンスのために解毒剤を取ってきます。
せ…切ねぇ。
ラスト。
生徒たちが帰ってきた学園。
校長や他の教師はフローレンスをスルー。
あれ?彼女死んじゃったの?
いいえ、生きていました。
ちゃっかりマロリーとの愛も継続中。
そこアンタの家やったんかい!という強引なオチも、
細かい伏線の回収が上手く、
「あ、そうやったんか、それで…」
と納得出来ます。
きちんと綺麗に着地したかな?
トムが可愛くて、いじらしくて、
とにかく美少年でおじゃりました。
ちょっと泣けちゃったよおばちゃん…。
ぞくっとするシーンが積み重ねられていく怖さはありますが、
怖いだけじゃない、
とても綺麗な映画です。
寮母さんの気持ち…分かるよ…。
やらせろや-と言いながら撲殺された庭師が不憫かもしれない…。
今度はこいつが化けて出るんちゃうか?
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