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笠岡ラーメンは、老鶏の鶏ガラだけから摂った醤油味のスープのラーメンにチャーシューのかわりに老鶏の肉を醤油で煮込みスライスした「かしわチャーシー」と呼ばれる具をメインにネギとメンマだけを乗せたシンプルなラーメンである。元々、笠岡を中心とした井笠地方では養鶏が盛んで、かしわ(採卵の終わった親鶏の肉で、西日本で用いられている言葉)が安く大量に入る環境にあり、鴨方素麺で有名な手延べそうめんなどの生麺業の盛んで麺文化が根付いている土地でもあった。この二つのコラボが笠岡ラーメンを生み出した。
戦前に、食堂のメニューとして始まったのだが『斉藤』という店が現在のスタイルを作ったルーツと言われている。
笠岡は港町だ。当初は船員たちが安くうまく早く食べれるメニューとして支持されたのだろう。
どこかに同じようなラーメンのルーツの話があった。
高知県の須崎に鍋焼きラーメンだ。戦後、須崎市の路地裏にあった「谷口食堂」が斜め前にあった「かしわの吉村」という店で、鶏がらや老鶏を貰い受け、ラーメンを作ったのがルーツと言われている。チャーシューの代わりにかしわを使ったのだ。須崎は港町なので冬に冷たい海から上がってきた船員に暖かいラーメンを提供したいとの思いで、ホーロー鍋に入れて出したことが評判となり、出前してもさめないので、土鍋に入れて出す食堂が登場した。このスタイルが定着して、須崎鍋焼きラーメンが誕生した。ラーメンはジャンクフードなので安くて、ボリュームがあることが一番なのだ。
以前、須崎で鍋焼きラーメンを食べたことがある。
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町おこしに商工会議所が鍋焼きラーメンを取り上げ、このスタイルを定着させた。
笠岡ラーメン同様、廃棄される鶏肉を利用してご当地ラーメンが作られた。僕は笠岡ラーメンのほうが好きだ。須崎は鶏肉を醤油で煮ただけだが、笠岡はチャーシューのように焼いた後、じっくり煮込んでいるので噛めば噛むほど味が出るのだ。
発想が同じラーメン同士がコラボして笠岡須崎鍋焼きラーメンができないものだろうか。笠岡ラーメンはまだ全国区になっていないので、笠岡でラーメンサミット開催してみたらどうだろう。
笠岡に行ったときに観光課に提案してみよう。