映画『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』

『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』
(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、J-MAXシアターとやま)
公式サイト:http://cheerdance-movie.jp/

県立福井商業高校のチアダンス部「JETS」が全米チアダンス選手権を優勝したという、
もうタイトルで大会の結果が分かってしまっているという実話をもとにした映画です。
映画では福井中央高校となっていますが、他の運動部の成績からもすぐに福井商と分かります。
ちなみに、JETSはその後も何度も優勝し、先日、全米5連覇も達成しました。凄い!

で、そこまでになるには・・・ということで、描かれているのは初優勝の物語。
多分、映画的脚色はあるのでしょうが、それでも「これが実話」というのは驚きです。
しかも、最初から優勝するって分かってるのに、感動しちゃいました。
そういえば、ビリギャルも合格するって分かっていたけど面白かったなぁ。

つまり、何もできなかった1年目から優勝までには課程がいろいろあったわけです。
やはり、成功や栄光の陰には、並々ならぬ努力や苦悩や挫折があったりするわけでして、
これ、ひょっとしたら優勝してなくても感動していたかもしれません。
ただ、約3年を2時間で描いているので、多少のダイジェスト感はありますよ。

ヒロインの友永ひかりは「笑顔だけ」が取り柄のチアダン素人で身体的素養もありません。
中学時代から憧れている孝介君のサッカーを応援したいという思いでチアダンス部に入りました。
でも、不純にも思えるこの動機は、結果的にはチアダンスに向いていたようです。
無条件に笑顔が素敵な広瀬すずちゃんの起用もバッチリはまっています。

すずちゃん、ちはやふるでは福井弁を聞く側でしたが、今度は自分で喋ってます。
で、ひかりが憧れる孝介君を演じているのが真剣佑さん・・・って、あれ?
君は綿谷新じゃないか~。またしても福井県民。真剣さん、ロサンゼルス出身の福井俳優?
で、今回は彼の故郷のロスにすずちゃんたちが行くという・・・。いろいろ面白いですな(^_-)-☆

個性的な他の部員たちの葛藤や努力も分かりやすく描かれています。
映画的に時間がないから早めに解決したり上手くなったりしてますが、そこは気にしちゃ駄目。
ちなみに、僕の推しキャラは迷いなく部長の彩乃さん。中条あやみさんが演じてます。
いや、この娘のこと、好きにならないなんて嘘でしょ。眼鏡の同級生くん、気持ち解るよ!

女優さんたち、実際に踊っています。
これが本当に全米優勝レベルかは僕には分かりませんが、でも、素晴らしかったです。
結果を知っているのに、応援しながら観ていました。相当練習したんだろうなと思います。
作品中で「努力」について語るシーンがありますが、この映画はその台詞そのものなのでは。

顧問の鬼教師、早乙女先生を天海祐希さんが演じています。
先生の想いが伝わるシーン、とても良かったです。僕も年齢的に彼女の目線になります。
早乙女先生がいろんなダンスを披露する中で、ラインダンスもやっていたのは狙いでしょうか。
途中から参加する大野コーチ役は陽月華さんで、元宝塚コンビでの指導ですね(^^♪

ラストは少しコミカルな雰囲気だけど、その後の5連覇も頷けるシーンがありました。
「明るく楽しく美しく」がJETSのポリシーですが、実は簡単そうで難しい。
でも、こうやって伝統や想いは受け継がれていくんだなぁと感じました。
ちなみに、関係ありませんが、私の母校の校訓は「真面目に強く上品に」です!

それまで日本で強かった高校のチアダンス部のキャプテンが大原櫻子ちゃん、
ちょっとだけの出演なんだなぁ・・・と思ったら、そうでした、主題歌は彼女の曲でした。
河合隼人監督作品はリトル・フォレストシリーズも俺物語!!も僕好みでした。
こういう相性みたいなものってあるのかもしれません。