http://www.tosho-sekkei.gr.jp/BS/29/
一つの装画をもとに、3名のデザイナーが各々にカバーを作り上げるそうな。
面白い企画展だと思います。しかも太宰に清張ですか。
60点も案があるというのに、書店に並ばないのが勿体ないね。
さて、別に清張が特に好きなわけでもないのだが、先日映画『ゼロの焦点』を見てまいりました。
まだ上映開始約1週間なのに、レイトショーとはいえ一桁の客数はちょっとヤバいんじゃね?
若い連中が見ないような映画だと、興行成績的には辛い気がする。
『風は-』のエントリでも書いたように、基本的に原作の映像化は好んで見ません。
実はこの作品は未読。だからこそか、結構楽しめました。
昭和30年代テイストは充分に醸し出せていたし、中谷美紀をはじめ演技も悪くない。
まぁ、「楽しめた」つっても、テンション上がる場面は一つもない、全編真っ暗&激重な話です。
これこそまさに「誰得」の世界。
犯人探しミステリではないのだろうけど、出演者見た瞬間に「たぶんこいつ」と絞れるのにはワロタ。
気になった点をあげると・・・
・ヒロスエの“語り”は口調が舌足らず。わざと(幼さを出す演出?)かもしれないが、雰囲気に合わない。
・伏線(?)に沿って流れるある曲があるが、後半のあれ要るかぁ? 全然雰囲気に(ry
・主人公名探偵すぎ。詳細が分かるまでヒントあったとは思えん。
・主題歌は必要? こちらは雰囲気には合うかもしれんが、あえてインスト曲だけで〆てよかったのでは。
ちなみに『風は-』のキマグレン(誰?)のイメージソングは、劇中に使われなくてホントによかった。
時代考証や方言指導は、なかなかの精度(と思う)。
昭和の街並みの再現度もよく、あのロケは大変だったろうと感じる。
やたら韓国のスタッフや撮影が多い気がしたが、もしかして今の韓国にはそういう風景がまだあるのかね?