私たち現代人の体は油が欠乏しています。
え!!??
現代人は肉や揚げ物を食べているから油はむしろ取りすぎなのでは?!
と、びっくりされたかた。
もちろんその通りなのですが、、、、
日頃、皆さんが油と呼んでいるものは精製された油やマーガリンなどの油であって、本物の油ではないのです。
ここでいう「油」とは、本物の油のこと。
本物の油とは何のことでしょうか?
まずその前に、、、、
油はその主な構成成分である脂肪酸によっていくつかのタイプに分類されます。
バターやラード、牛脂など牛肉や豚肉、乳製品など動物性の脂肪に多く含まれるのが
“飽和脂肪酸”
ベニバナやコーン、ごま、オリーブなど植物性の脂肪に多く含まれるものは
“不飽和脂肪酸”
です。
“飽和脂肪酸”は体内でも合成できるため、食事からはとる必要が必ずしもないと言われています。
むしろ、摂りすぎによる弊害の方が指摘されているくらいです。
よく「パワーをつける為に肉を食べる」という人がいますが、
これは実は間違いなんです。
そもそも、私たち日本人の体は、脂質を分解する消化酵素が少ししか作ることができません。
消化するだけでも、膨大なエネルギーが消耗されてしまいます。体内で消化と浄化に莫大なエネルギーを費やすので、疲れやすく、心臓にも大きな負担がかかってしまいます。
日頃の食事には動物性脂は極力とらない方がよいんです。
さて、もう一方の
不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類され、さらに多価不飽和脂肪酸は
“オメガ3“と“オメガ6”に分類され、健康維持に必要な必須脂肪酸が含まれています。
オメガ6とオメガ3は私たちの体内では合成できず、外から補う必要があるのです。
リノール酸、アラキドン酸、αリノレン酸がこれにあたり、これらは食べ物から体に取り込まなければなりません。
必須脂肪酸が不足すると、皮膚に異常があらわれたり、感染症にかかりやすくなります。
オメガ3とオメガ6は、どちらも細胞膜の材料になり、体内で全く正反対の動きをします。
オメガ6は細胞膜を硬くするのに対し、オメガ3は柔らかくします。
つまりこれらがバランスよく構成されることにより、柔軟性と張りを備えた細胞膜を作ることができ、筋肉や血管、心臓が正常に機能できるようになるのです。
オメガ3とオメガ6をバランスよく摂ることが大切なのですね!
オメガ3とオメガ6のバランス
それは ・・・
1:1~4
が理想と言われています。
ところが日本ではかつてオメガ6であるリノール酸は血中のコレステロールを低下させる作用があるとして一躍脚光を浴び、ベニバナ油、コーン油がブームになり、マーガリン、マヨネーズなどの高リノール酸食品が多くの家庭で用いられるようになっていきました。
健康のために、と食べていたはずの高リノール酸食品の摂取量が急激に増加するにつれて、以前はあまりみられなかった花粉症やアトピーの人が突如増えてくるなどアレルギー疾患を悪化させることがわかってきています。
現代の食事は理想のバランスの2倍~5倍ほどと言われています。
オメガ6の中の最もポピュラーな脂肪酸はリノール酸でしたが、これが豊富に含まれているものはサラダ油、コーン油、ごま油、ベニバナ油、綿実油でこれらはあらゆる加工食品に利用されています。
天ぷら、ドーナツ、カレーライス、スパゲティ、フライドポテト、スナック菓子、ドレシング・・・
むしろ私たちは摂りすぎているくらいなんです。
健康のためには、オメガ6の摂取をできるだけ控え、くるみ、エゴマなどの緑黄色野菜やフラックスシード、チアシードなどからオメガ3を意識して摂取しましょうね。
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