私が、たったひとつだけ自慢できること? ※追記あり | 占い考察備忘録。心理占星術が好き。

占い考察備忘録。心理占星術が好き。

宿曜占星術・タロット・西洋占星術について考察した内容をまとめておきたいブログ。時おり心理学も絡めています。
今は四児の母(三人目双子)として家事育児に奮闘中。
老後は占い師として復活することを夢見ています。

こんにちは、まいな惺と申します。
最近、近所の図書館で借りた精神医学の本ばかり読んでいるので、学生の頃いつも心理学について考えていたことを懐かしく思い出しております。

今日は、精神科医である香山リカさんの「恋愛不安」といった本を読んでみました。
そこには、フロイトをはじめとする沢山の精神分析学者の恋愛に対する考え方がまとめられていました。
恋愛不安 (こころライブラリー)/講談社

いやぁ、これを読んだら心がうずいてうずいて!!

もう思い切って表現してしまおうという事で、自分のコアな部分を文章にしてみました!!!
長くなるとは思いますが、読んでいただけたら幸いです。


まずは私自身について。

私は、二十代前半の頃「恋愛は自分の心の中の未解決な問題の投影」と思って自分を戒め、周りから呆れられるほどに来る日も来る日もその感情をひたすら分析し、生きてきました。
以下、心理系の大学院生だった頃の某SNS日記から引用します。

>先週はずっと集中講義でものすごく充実していました。
その中で、とある有名な精神科の先生の講義を受け、お話させていただく機会がありました。

>私は休み時間に先生に話しかけ、ずっと温めてきた考察「恋って精神疾患と同じですよね?自己愛とか転移で説明できますよね?」に対する意見を伺ってみました。
そしたらなんと「その通りだよ。」「君はよく勉強しているね。」とほめていただけたのです!!

>その後の先生との懇親会で、院生一人ひとりが恋愛の話をすることになったんですが、私は
「恋は自己分析に使うもの。恋をすると自分が人格障害になった気分になるから、やめようと抑圧してしまう。素直に恋してるひとがうらやましい。」
みたいなことを言ってしまいました\(^o^)/

>ちなみに他の院生さん達はというと、、普通に付き合ってるとか、好きだから関わるとか、ただ素直で単純な色んな関係がありました。
心理学を勉強してても、恋は罪悪ですよとか本気で理論を組み立てていたのは自分だけだったんですねm9(^Д^)


…客観的に見ると痛いですが。
とにかく、当時の私は自らに生じた恋愛感情を題材にし、これでもかというほど自分の内面を探って生きておりました。
それと同時に「恋は自分の精神分析に使うもの」といったことをよく周りに説明していましたが、当然まともに理解されたことはありませんでした。

さて、いつもは自虐が趣味みたいな私ですが…この件に関してはあえて自分の味方をしてみようと思いますっ!
ここで、先ほど紹介した香山リカさんの「恋愛不安」から引用。

>精神医学の先人たちが恋愛をあまり正面から論じようとしなかったり、フロイトのように病的な愛と正常な愛には区別はない、つまりいわば恋愛のすべてが病的だと考えてみたり、かと思うと森田やフロムのように“恋愛に溺れる”ことを悪とみなし、ひたすら「成長せよ、努力せよ」と勧めたりしているのは、ひとことで言えばなんとも不自然です。では、精神科医や心理学者は、自らの人生において恋愛には鈍感な人なのでしょうか。

>そう、心の専門家たちは臨床や個人的体験を通して恋愛の危険性を十分に知っていたからこそ、あえて「恋愛?それは人間の堕落だ」といった言い方で人々の目がそちらに向かないようにしたのではないでしょうか。その点、性欲と深く結びついた恋愛は人間にとって不可欠なものだが、あらゆる恋愛は病的でもある、と大胆にも言ったフロイトは、とても誠実だったとも考えられます。
しかし、そのようにフロムや森田に説得され、「なるほど。では私は恋愛に溺れて我を忘れるようなこともなく、もっと自分が向上できるようなことを考えよう」と思うためには、条件があります。それは、強い自己抑制の力と人格の十分な発達です。



…わ!!わ!!!

私も、恋愛は精神疾患じゃないかとか、恋愛感情は危険だといつも思っていました。
さらに、この自分が向上できる条件である“強い自己抑制の力と人格の十分な発達”というものを、二十代前半の私は自覚して行っていたんだわ!!!\(≧∇≦/)

当然、とても苦しい道のりでした。
それゆえ「恋は罪悪ですよ」や「恋愛は悟りを開くための修行」なんてことが座右の銘みたいなもので。
実際それを、煙たがられるほど口にしておりました(周りにいた友人はみんな覚えていると思います^^;)。


ここで一旦、タイトルに倣ってまとめると…
私は、二十代前半の殆どを自らの恋愛感情を分析する作業に費やし抜いて生きてきました。
これが自分の唯一の自慢、そして誇りなのであります。

いやぁ、でも香山リカさんの本に書いてあると安心するわ、私は間違ってなかったのか!!?
当時の自分にこの本の存在を教えてあげたいくらいです^^;


…という訳でさらに引用。

>さまざまな「恋愛不安」のほとんどが、クラインの考えた人生の超早期の発達段階のつまずきで説明できる、と言ってもいいのではないでしょうか。つまりは、恋愛をすることで一歳までに遂げていなければならなかった発達の失敗を、ここぞとばかりにやり直そう、としているのです。

>現代の恋愛が、そこまでの時点で達成されるべきなのに、そうなっていなかった心の成長を取り戻すために行われる。

>現代の若い人たちに「恋に夢中になるな」と言うのは、無理な話なのです。なぜなら、それはまだ成長しきっていない彼女たちの人格の中核部分に働きかけ、欠けている部分を補い、成長を促す唯一のチャンスだからです。森田やフロムのように「成長したい」と自覚して恋愛に取り組む人などは今はいませんが、心の発達が未熟な現代の若者も、自分では気づかないところで「成長したい」とチャンスを狙っているのです。


そうそう、超早期の発達段階を改めてクリアして、成長するチャンス!!
二十代前半の頃、恋愛感情を使って自らの育て直しをするセラピー、真面目に考えていました。

ただ香山リカさんはこれに続けて、
>究極の結論を言えば、「心の発達を恋愛でやり直そうとしないほうがいい」ということです。母親や父親、きょうだいや先生、同級生や同僚などとの間でゆっくり遂げてこなければならなかった「心の発達」を、今目の前に現れた恋人とのあいだですべてやろう、としてもそれは無理なことです。
とおっしゃっています。

あぁ、それはごもっともです^^;
ただ、ここに宿曜や西洋占星術での小技をちょっと加えると、自分でもある程度までは育て直しができるんじゃないかって…私はそう思います。
何故なら私は自らを実験台にし、その「心の発達」を納得できる段階まで実践しきったからです。


このいわゆる自己流の“育て直し”は、21歳になった頃から本格的に始めることとなり、そして25歳が終わる頃には自らの成長を実感しつつ卒業することができました\(^o^)/ちょうど5年かかりました。
(もちろんその間、というかそれまでの人生で、自分が幸せだと思える恋愛は一度も経験できませんでした…)

具体的には、自らに生じた感情は毎日全てメモして、それをひたすら読み解いていき、さらに宿曜や西洋占星術の法則に当てはめていく…それはそれは手探りで時間も手間もかかりました。
私のこういった傾向は一貫して誰にも理解されず不思議がられてきましたが、私としては心が苦しくて苦しくてやらざるを得なかったし、また自分で自分を認めるための唯一の方法だったのです。

今でも この“育て直し”が全て終わったと思えた瞬間は、とてもとても幸せで嬉しかったのをよく覚えています。
公園の何気ない新緑が鮮やかに瞳に映り、世界が自分に向かって微笑んでくれた気がしました。

そして実際、そういった作業を全くしてない頃(十代~二十歳頃まで)は我ながらかなり心が不安定で客観的に見ても病的だったと思います。
それが終わってからは適応的な範囲に収まり、ある部分は数年間で随分成長できたなぁと思います。


…と、思いきや。。

この育て直しが終わった途端、今度はまた新たな段階の問題にハマってしまったのですΣ(・o・;)
ようは今まで私が述べてきたことはあくまでも幼少期の育て直しですが、幼少期をクリアしたと思ったら次のステップである思春期にやり残した課題が見えてきて、それにぶつかったわけです(笑)

その続きは、また今度(いつになるか分かりませんが)書かせていただきます!!!


・・・

【追記:28歳になった自分より】

あれ、続きを書かせていただくとか書いてるけど…
思春期にやり残した課題について、一体何だったのかまとめられないうちに忘れてしまいました←

おそらく中高大と女子高育ちだったため、基本的に異性との関わり方が分からず恋に恋する傾向が残っていたという事を書きたかったのだと思います^^;
加えてまともな恋愛経験が少ないうえ自分に自信もなかったことでしょうか。

ただ今思うと、それは誰でも恋をするとごく普通に起こる範囲のことであるように感じます。
誰でもそうした自分と向き合い悩みながら、恋愛を通して成長していくのでしょう。

実際“育て直し”を終えた後は、私のそういった傾向が大きな問題になることはありませんでした。
恋で苦しむことがあっても人並みの範囲であり、(以前のように精神分析などしなくとも)その時その時で学習して成長できたと思っております。


具体的には“育て直し”の前は状況を客観的に見ることが出来ず、恋愛感情が勃発するたびに自分の気持ちを押し付けたりアクティングアウトしたり相手の気持ちを無視したりひねくれたり卑屈になったりと散々でしたww

ただ“育て直し”を終えた後は、例え苦しくとも相手の気持ちやニーズを考えつつ恋愛できるようになったのです。
うまく行く行かないに関しても、私の態度と言うよりご縁の問題になってきました。



という訳で、おそらく当時、続編として書きたいと思っていたことは…
きっと若いうちに素直に恋愛に飛び込むといった経験が足りなかった、それゆえ恋をすると心が振り回されやすかった、、ただそれだけのことです。

ただ本気で恋をすれば誰だって多少は不安定になるため、客観的に見たら異常とも言えないんですよね。。
感情を抑圧しなくなっただけでも大きな進歩です。

つまりこうして長い目で見ても、私が二十代前半に行った自己流の“育て直し”は理論上では成功していたのだと思います\(^o^)/




まいな惺(まいなさとる)
大学院で学んだ心理学の理論をもとに、占星術やタロットを研究してます。メール鑑定や個人鑑定、イベント出店も受け付けております☆
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