ゆる農記『3』 拝啓、梅原真様 2023年12月号 | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

ガザ地区が大変なことになっている。

 

私の通っている河川敷のゴルフ場の1番ホールにガザ地区と呼ばれる一角がある。1打目、ティーショットをミスって引っかけると丁度いい具合に入ってしまうヘビーラフ地帯。たった10坪程度なんだが。

 

左側に引っ掛けるミスなんて普段は余りしない人でも何故か吸い込まれて行く謎のバミューダトライアングル。みんなで葦をかき分けガサガサとボールを探しに行くことからいつしかガザ地区と呼ばれ恐れられるようになった。

 

とか、冗談言ってる場合じゃねーぞ!

 

ま、いつものヤツどーぞ。12/10に書いたものです。

 

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梅原デザイン事務所  梅原 真 様 

 

 いつも有り難うございます。

 

今年もそろそろ終わり。もうすぐクリスマス。言うまでもなくキリスト教のイベント。イエス・キリストの誕生を祝う日。即ちここから紀元ゼロ年が始まった日・・・と書いていてふと思った。だったら何で12月25日なんだ?1月1日で然るべきではないのか、と。

 

さて書こうと思っていたことからは脱線するけど件のChatGPT先生に尋ねてみた。答えは、キリストの誕生日は実際には明確ではなく、4世紀のローマ帝国時代にキリスト教が普及していく中で12月25日と決めたらしい。

 

なんだよ、テキトーかよ。さ、余り脱線せずに本題に戻りましょう。クリスマスと言えばある物語を思い出す。

 

クリスマスの夜。ある質素な青年が一人寂しく過ごしていた。青年はあまりパッとしない性格・能力の持ち主。もちろん社交性もないため社会的にイマイチで恋人も居ない。現代で言えば冴えないフリーターみたいなものか。そして自らの能力とそれに紐づく境遇を受け止めその夜も寂しく過ごしていた。

 

そんな彼の前にサンタクロース(本物)が突如として現れ世界でたった一人、望みを何でも叶えてくれると言う。恋人、金、社会的地位、明るい性格・・・と思い浮かべて行く。と、彼の心の中で何か変化が起こる。もっと気の毒な人もいるハズだ。

 

そして近所に難病を発症し幼くして学校にも行けず寝たきりの子供が住んでいることを思い出す。僕なんかじゃなく、そちらに行って僕の代わりに望みを叶えてやって欲しい。サンタは行ってしまう。しかし青年の心の中には温かいモノが残り、その子のことを想像し楽しい気分で眠り、綺麗な夢を見た。

 

ベッドの上に寝たきりの幼い子供。サンタの申し出に健康な身体やオモチャ、友達・・・と欲しい物を思い浮かべる。しかしサンタが来てくれた経緯を聞き、一人ぼっちだと思っていた自分を思ってくれている人がいる、そう思うだけで生きる勇気が湧き病気が治り始めたように思えた。子供の心の中に変化が起こる。私よりもっと気の毒な人がいるハズ。そう言えば近所で悪い評判の絶えない強欲な金貸しのオジさんを思い出す。きっと友達なんか一人も居らずこんな夜は特に寂しく一人で過ごしているだろうから行って慰めてやって欲しい。心の中に楽しい気持ちが残った。

 

強欲な金貸しのオジさん。願いを聞かれ莫大な金が欲しいと思う。しかしサンタが自分に来た経緯を聞き日頃の利己的な行いを恥じ、金は既に持っていることに初めて気づく。こんな強欲で評判の悪い自分のことを思ってくれている人がいる。もう何も要らないじゃないか。彼の心の中にも変化が起こる。もっと気の毒な人がいるハズ。巷で噂のテロリスト集団のボスを思い出す。ああいう人間の心はきっと荒み切っているに違いない、行って慰めてやってくれ。楽しい気分のまま眠りについた。

 

テロリストのボス。彼の陰謀は戦争を起こして世界を破滅させること。生まれてこのかた、一つも良いことが無かった。ヤなことの連続。こんな世の中なんて無くなればいい。そこへサンタクロース。例によって来た経緯を聞くと憎悪の炎が薄らいで行く・・・。この世界を破滅させれば自分を思ってサンタを譲ってくれた誰かをも消してしまう。考えた末、来年また誰か別の人のもとへ行ってやってくれ。

 

この夜サンタクロースは自分が一番楽しい気持ちになったのではないかと思った。

 

これは敬愛する星新一のSF、「ある夜の物語」のあらすじ。ある夜とはクリスマスの夜。キリスト教のイベント。そのキリスト教はユダヤ教から派生。イスラム教もユダヤ教から派生。つまりこれら三つの宗教は兄弟分であり聖地は全てエルサレムである。エルサレムは現在イスラエルにあり、イスラエルはユダヤ教が政権を支配している。だから聖地を奪い合っていつも殺しあっている。

 

ほぼ無宗教と言える日本人からすれば何故兄弟同士でいがみ合うのか不思議でならないが、我々東洋の国々も歴史的にとても深い繋がりがあり民族的にも似通っており兄弟のような関係にあるのにいつもいがみ合っているではないか。

 

地球は現在、環境問題、人口問題、食糧問題、民族紛争そして戦争、とナルハヤで解決すべき問題があるのだが全て悪化しているように見える。何がこの問題を解決するのか?20世紀から発展した経済、つまり金ではこれらの問題を解決できないとそろそろ気づいても良さそうなものである。

 

これらを解決し得るのは「ある夜の物語」にあるような、あまり知らない近所の誰かのことを自分のことのように考え、思いやることができる人間の想像力だと私は信じている。

 

2024年、みんなで一歩前へ。

 

 

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