その世代はいいけど | Passage ☆ My Railway Note

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鉄道に関するあれこれ+ものすごくたまにお話も書いてます。                           

今朝の朝日新聞茨城版の記事。


「遠い日常」というタイトルで、震災後の街や人の様子が連載されていて、その3回目として、、ひたちなか海浜鉄道・湊線のことが紹介されていました。


その中で、震災がなかったとしても「そうだよね~」と思う現象があります。


海浜鉄道では、震災で運休していた間も、代行バスを走らせて、通勤通学に影響しないように配慮がなされていたのですが、「沿線の高校前の送迎車の数が運行再開後もほとんど変わらなかった」(社外の調査結果)



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(2011年4月撮影@中根駅)


「運休中、保護者が車で子供を送り迎えする習慣が定着してしまった」という、吉田社長の見解。


今、幼稚園の時には送迎バスがあるところが多いし、小学校・中学校でも、塾には親が車で送り迎えという家庭が多いです。高校になって、バスや電車で通う人が多いけど、その鉄道がなくなってしまったら、バスがあっても親が送り迎えというケースがとても多いと聞きます。現に、鹿島鉄道が廃線になって、沿線の高校では親や祖父母が送迎というケースがほとんどなのだとか。

もともと公共交通になじみのない世代なので、一旦マイカー送迎になれてしまうと、とても公共交通での通学が苦痛になってしまうのでしょう。


同じように、マイカーでの身軽な移動になれていると、年をとって動くことが億劫になればなるほど、公共交通の利用ができなくなる気がします。ドアtoドアが当たり前になっているから、バス停や駅まで行くことが負担になってしまうんですよね。それは、うちの親を見ているとわかります。


今、運転ができる世代はいいけど、年をとっていくと運転ができなくなる時期が来ます。そんな時に、今までと同じような移動方法を選ぶなら、タクシーしかありません。

自治体によっては、乗りあいのデマンドタクシーを走らせたり、路線バスならぬ乗りあいの路線タクシー

を走らせたり、工夫していて、結構好評だそうです。


各地域によって、人口に占める高齢者の割合が違うので、どこでも同じ方法で市民の足が守られるとは言えませんが、できることから始めようと思います。






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