グレンツェンピアノコンクール

みなさん、こんにちは (^-^)/

FUKUON 福田音楽教室 ピアノ講師&音楽療法士の福田りえです。


昨日は朝から第24回グレンツェンピアノコンクールの関東地区大会に2名の生徒さんが出場するので、築地にある「浜離宮朝日ホール」へ行ってきました!


※2015/3/25(水) 幼児AB 大学・一般
2015/3/28(土) 小1・2A 小5・6A 中学A
※2015/3/29(日) 小1・2B 小5・6B 中学B
2015/3/30(月) 小3・4AB 高校
※に参加。


どちらもハンディのあるお子さんです。


先に出たのは、今年4月から1年生になる発達障がいのある生徒のYくん。

少し緊張しているものの、もう3回目だから大丈夫かなぁ~と思い一人で行かせました。

しかし…

番号が呼ばれ、出てきてたところから怪しい?


お辞儀もモジモジして、アレレ出来てない?


ピアノの椅子にすわっても…


何!演奏しないぃ?


まさか!?


シーーーーーーーーーーン・・・


えっえっえ( ̄□ ̄;)!!
いつものYくんじゃない!!
私もとっさに会場の椅子を立ち、スタッフの方に許可を得て、舞台に駆け上がって彼に「大丈夫?」と声をかけると、ハァハァと息は上がり、緊張で手がブルブルと震えて止まらない様子。


そのまま、彼を抱えていったん舞台袖に戻りました。


そして、スタッフの方々が協議をしてくださり、有難いことに幼児Aコースの最後にもう一度チャンスをいただけることになりました。

Yくんを楽屋で落ち着かせながら、いったん会場に荷物を取りに行き、次に出るSちゃんを連れて、また楽屋に戻ってきました。

私とお友達のSちゃんの顔を見ると少し安心した様子で、「最後にもう1回挑戦してみる?」と聞くと、「うん!」と答えたのでホッとしました。



一方、
Sちゃんとは、小脳失調の後遺症と戦っている、あのSちゃんです。

横浜予選のブログ記事

実は去年、脳腫瘍の残りが見つかり成長と共に少し膨らみ、小脳を圧迫する可能性があり、投薬治療が始まったのですが、それが歩く上で大切な中枢神経や末梢神経系に影響を及ぼし、歩行に支障が出てきています。

そんなこともあり、舞台に出る時は緊張と相まって転んでも危ないので、手を繋いでピアノ椅子まで一緒に行きました。


今回の2人の目標は
「間違えても、最後まで弾き切る!」です。


彼女は少しミスタッチもありましたが、止まらずに一生懸命にがんばることが出来ました!

そしてピアノ演奏後、自分で椅子から降りてフラつきながらも、一人で帰って来れました。



さぁ、次はYくんリベンジの番です!

最後の追加番号を頂き、彼と一緒に出てお辞儀をしました。(できた!)

次に手をピアノに置いて、
「じゃ、がんばってね!」とフェードアウトしようとしたところ・・・。

またもや、あの緊張がまたよみがえってきたようでした。


グレンツェンのスタッフの方は、「先生どうぞ行ってあげて良いですよ。」と声をかけてくださったので、側に寄り添って一緒に手をとって弾きました。

そう、最後まで弾けたのです。

小さな小さなカスれた音でしたが、彼にとっては精一杯のピアノ演奏。

戻ってきたYくんが、

「ぼく。できた!」と一言。

そして、笑顔が戻ってきました。



ほんとうに弾けて良かったぁ。(ノω・、)

YくんとSちゃん二人の手を握って、楽屋からロビーへ小走り!

「二人ともよくがんばりましたよ。(目標の)最後まで弾けましたね!」と言って、はらはらドキドキ心配しているご家族の元へお返ししました。



「小さな一歩を確実にしっかり踏ませる!」

これが私の役目。

何とか果たせたかなぁ~。(;´▽`A``





そうそう、結果ですが、

Sちゃんが「準優秀賞」を頂きました!

Yくんは「出来たで賞」という自信を頂きました!

二人ともよく頑張ったね!


グレコン・幼児A準優秀賞

結果発表の後にYくんと会ったら、「さっき男子トイレにひとりで行けたんだよ!」とピョンピョン跳ねて、うれしそうに成功体験を教えてくれました。

ほらほら、こんな風にもうさっきの「出来た!」の魔法効果があらわれてる~(^^)うれしぃ!

1年半前は、お話しもピアノも弾けなかったYくん。

1年半前は、左手もマヒで動かずママに抱かれて教室に来ていたSちゃん。

「出来た魔法」が効いてる効いてる!これからも一緒にがんばろうね!





末筆となりましたが、
グレンツェンピアノコンクールのスタッフの方、並びに審査員の先生、会場の皆さまには、ご迷惑をお掛けしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

そして、ご配慮いただけたことに、心より感謝しております。

いつも、本当にありがとうございます!

こうして障がいやハンディを乗り越え「ピアノに取り組みたい!」という生徒さんのために、これからも共に頑張って参りますので、どうか温かく見守りご支援を賜れましたら幸いです。

どうか、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。



みんなの福をスイッチ(〃^∇^)オ~ン*:゜・.。..彡☆
FUKUON ピアノ講師☆福田りえ

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