待降節 ⅳ | 思い草へ              

思い草へ              

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青い装丁の本 
その頁をめくる指先から 
青い水を吸い上げて 白い花は青く 
アドベントの静夜思に浮かぶ 花影
遥かな時空を旅して 今この胸に咲く  

やがて時は往き過ぎて
こんな私たちがいた事を
誰もが忘れてしまっても 
どこかに白く花は咲き 
青く 深く水は流れ  命と命は出逢う


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