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2016年07月26日(火)

秘密

テーマ:ブログ

咲くことを懼れている 固い蕾が
このまま枯れてしまうのは哀しい 
頬杖つく指先 夏色の爪を噛めば 
いつしか一巡りした季節が 
ノースリーブの腕を撫でて 囁く 

空は曇り空 
あなたの青さだけが眩しくて 
私は目を伏せる 
触れたがる指先を 
握った手の中に そっと隠して 


PHOTO HIDE

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2016年07月22日(金)

Happy birthday to you

テーマ:ブログ

Happy birthday to you 
私の果実よ 

あなたを想えば すべての悔いは消え去る 
古い傷跡の疼きさえも 

Happy birthday to you 
私の果実よ 
生まれたてのあなたの小さな甘い匂いの唇が 
私の張った乳房の痛みを癒してくれたように 

Happy birthday to you 
いつか 時が過ぎて 
最期のさよならを云う時がきても 
あなたを想えば きっと私は満ち足りて微笑むから

Happy birthday to you 
私の愛しい果実よ 
私の救いの印よ


PHOTO  HIDE



今日は愛する一人息子のお誕生日です。
なんと2012年以来のことで、今年は息子本人が日本おります。
4年ぶりに一緒に誕生を祝う恵みに浸っている母スノウ。(照笑)
とは云え、月曜日には日本を離れてしまいますので・・・
すでに涙脆い困った母親と成り下がっており、始末に負えませんww

今になれば、時が経つのは早いものだと感じます。
この子を産んだあの日から29年が過ぎただなんて・・・。
いろいろな事がありましたが、辿り着いた今ここに感謝が溢れます。

そして・・・すべては今も継続中。
(このスタンスは、漱石&憧れの方の受け売りです。笑)
これからまだまだ様々に人生は展開することでしょう。
息子も私も、同じく途上の人ということです。

人生の課題も、探求も、悩みも、恋も、愛も、詩作も・・・etc.
生まれて以来のすべてが今も継続中。
つまり、今も私たちは青春の続きを生きているわけです。 
29回目の息子のお誕生日にあって、あらゆる継続中に感謝しつつ。
                                      スノウ

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2016年07月22日(金)

赤い月 

テーマ:ブログ

静黙する月の色
その内に秘めたるものを鎮めて 
猶赤く
燃ゆる思いの熟して滴る 伽羅色のひかり

群青く眠る森の奥で
人知れず  一輪の花に赤い月は滴り 
その白い花びらを染めて 目覚めを促す 

森を照らし 静黙する月の色 
その内に秘めたるものを鎮めて
猶 赤く


PHOTO 山本てつや


 
行ったり来たりの空模様、真夏と初秋が共存しているような今日この頃。
あなたはいかがお過ごしでしょうか・・・。

昨夜、私の住む地域では赤い満月が見られました。
不吉な予兆だとする説もあるようですが、私には成熟を感じさせる風情がとてもハンサムに見えました。

無垢な魂を保ったまま 赤く静かに燃える月のように生きて、
後に続く者の目を開き、光注ぐような在り方のうつくしさ。
そんな事を考えさせてくれる満月でした。
                                     スノウ

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2016年07月15日(金)

青黛の囁く 夜

テーマ:ブログ

蛍の頃だと云うのに、寝静まった夜の闇は凍りはじめ
どこからか、空き缶が風に転がる音が響いてくる。
私はベッドの中、目を瞑って寝たふりをしたまま 
青い路面に転がる空き缶を照らす 柔らかな月光を想ってみる。

いつか聞いた、或る染色家の言葉が胸をよぎる。
藍と月の満ち欠けについての話だ。
彼女は月の暦で藍を建てる。新月に仕込み、満月に染める。
その法則に適えば、色彩は秘密を打ち明けてくれると云う。

満月でなくとも藍は建つし、色は出る。
それでも満月と藍は必ず呼応し合っていると思いきること。
満月の下の藍の色、これが藍の本当の色だと信じるきること。
それが、彼女の藍の哲学だ。

新月に仕込まれた藍の染液は、朝夕の丁寧な撹拌によって発酵を促され、液面に藍の華と呼ばれる美しい藍色の泡を生じるようになる。
月光の注ぐ彼女の工房では、藍の華を咲かせた染液が
土中に埋められた大甕に寝かされ、時が満ちるのを待っている。

満月の夜毎、彼女は工房を訪れ布を染める。
熟した藍が微かな音を発して、月と交わっていると云う。
その夜に染めた藍布は、えも言われぬ満ち足りた色に染まる。
染め上がった布で仕立てた着物も、きっと満月と呼応し続ける。

                                     スノウ
******

私は次第に「色がそこにある」のではなく、

どこか宇宙の彼方から射してくるという実感を持つようになった。
色は、見えざるものの領域にある時、光だった。
我々は、見えざるものの領域である時、霊魂であった。
色も我々も、根源は一つのところから来ていると。
でなければ、自然の色彩がどうして我々の魂を歓喜させるだろうか 。
( 『語りかける花』 志村ふくみ著 筑摩書房より )


    PHOTO 山本てつや
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2016年07月09日(土)

テーマ:ブログ

読みかけのページに指を挿んだまま 
あなたの うつくしい翅が止めた時間の中 
古いからだを脱いで  生まれ変わる夢を見る 

遠い記憶が蘇る時のような 
甘い痛みが 鎖骨を微かに震わせるから 
息をひそめる  あなたに知られないように 

読みかけの本の圧で押さえた 触れたがる指先 
自分にさえ気付かれないように隠しても
右の親指と人差し指に残っている  あなたの青い麟粉


     PHOTO  HIDE

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2016年07月06日(水)

青へ 

テーマ:ブログ

突然の暴風雨が通り過ぎて 
残った風の中に低く響いている 問い 
あなたの声が聴こえた気がして
振り返った 

もういない愛する人の名を呼んだ記憶
命は たった一瞬前まで確かに在ったはずなのに 
その一瞬の後  あなたを失いたくないと大きく叫んでも 
いつも 私の声は間に合わない 

時間が 一方方向にしか流れないのだとしたら 
私には あなたの命を求め続けるしか方法がない 
銃声や 爆音や 怒りや 憎しみや  虚無や 無関心や 
愛を諦めることで ただひとりのあなたを失いたくない 


PHOTO 山本てつや


 悲痛なニュースばかりが、TVに流れています。
やり場のない哀しみは、いとも易く怒りや憎しみに転化し、
それはこの世界を更に混沌とした報復の連鎖の場にしてしまう。
『許せない』とすることで・・・

数年前、私は一人息子を国連のインターンとして一年間送りだした経験があり、今回のバングラディッシュの事件で、その頃の私の内に常に在った失うことへの恐怖感が蘇ります。

そして・・・
突然に愛する人を失う可能性は、紛争地域やテロリズムの場にだけ在るわけではない事を私たちは苦しいほど知っています。

時は一方方向にしか流れないから。
あなたが在って私が在る事は、永遠ではないから。
足早に流れてゆく今を大切に生きたいと強く願います。

もし今、あなたの心に愛する方の姿が浮かぶなら
その生きた声で 想いをお伝えすることができますように・・・ 
                                      スノウ

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2016年07月02日(土)

真夜中の森で

テーマ:ブログ


裸足のまま 迷い込んだ森には 
思いがけず 優しい月光が注ぎ 
湿った樹々のシルエットの向こうに
静かな青が流れてゆく 

形あるものと  形なきもの 
目に見えるものと  目にみえないもの 
ここにある身体と ここにある想い 
その両方を悔いなく生きるためのバランスを思う

森に息づいている命たちの静けさ
包み見守る その気配の柔らかさに身を委ねれば 
いつしか 迷いそのものが消えている
直視できなかった眼差しが降る 真夜中の森で


PHOTO 山本てつや

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2016年06月28日(火)

探しもの

テーマ:ブログ

迷子のこころは
時の風に揺れながら  森を彷徨う
そこには 苦しいほどの花の香満ちて

探しているのは 未知への翅 
たとえ 帰り道を見失っても 
わからないままを 怖れずに飛ぶための

まだ知らない喜びと痛み
まだ触れたことのない心
まだ生まれていない言葉へと


PHOTO  HIDE

 静かな夜・・・迷いの森の中から見上げる夜空が綺麗です。(笑)
あなたはいかがお過ごしですか?

ここ数か月、続けざまに命を思う切実な時間を与えられました。
いつ何が起こるかわからない現実を強く意識することで、
私の内で確実に変化したものがあり・・・戸惑う日々。

今日が最後の日であるとしたら どう生きるかを自問しながら、
すっかり私は翅を持たない者と化してしまいました。
今日が最後の日なら、誰をも傷つけないようにじっとしていたいと。

だからと云って、それで良いのかとの問いにYESと答えられる程の決意でもなく・・・迷いの森の中です。(笑)
それでも心が探しているものがあり、今夜の詩が生まれました。
探しものは続きます。それが生きるという事なのかもしれませんね・・・。

                                        スノウ

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2016年06月22日(水)

宵待ち草

テーマ:ブログ

過ぎゆく時を惜しむように 
薄暮の青は移りゆく 
夏至の宵待つ  薄花びらの 
短夜に咲く夢 藍染めて 

湯上りの肌に 着初めの浴衣 
白地に咲かせた宵待ち草の 
待つは誰かと 問うひと在りて
樹影の向こう  月から注ぐ光


PHOTO  HIDE

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2016年06月20日(月)

しずく

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その透明な球体に世界を宿して
命に含まれていた  一滴が 
自らの重さを 限界まで慈しみながら
ゆっくりと 花心から零れおちてゆく 

とどめおくことの叶わぬ 時の果実よ 
映り込む 振り返った あなたの思いつめた目
私が零れおちる時には その目を抱いて逝こう 
透明な球体に 世界を映しながら 


PHOTO  HIDE

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