思い草へ              

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       一瞬の通り雨に洗われた街 

       濡れたニレの葉から 点描の煌めきが降る 
       木立の間に置かれたソファーに深く沈んで 
       ボンベイ サファイアの青に映る  光の推移を見ている

 

       爪先から 春が過ぎてゆく  午後

 

 

 

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ささやかな よろこびをかぞえて 

いのちを みつめている 
そらからまいおりる  やさしいものたち 

ありがとうと  くちびるがうごく 

 

ありがとうは あなたのことば 
いつも あなたは ありがとうといった 

まぶしそうに めをほそめて 

ありがとうと あなたはいった 
 

うつろいゆく はるのひ 

ゆめのように すべてがすぎさっても 

ときはとぎれることなく  つづいてゆく 
あいはどうだろう つづいてゆくだろうか 

 

こたえはそらにある あのあおのなかに 

おもうように ほほえむことができなくても 

すこしゆがんだ  そのくちびるのまま 

どうか めをそらさず ほほえんでください 

 

さよならではなく 

 

 

 PHOTO HIDE

 

メモ 追記

春の終わりをすぐそこに感じる今日この頃・・・

あなたはいかがお過ごしでしょうか。

前回の追記記事でお伝えした、「春の嵐とともに去ってしまったピーちゃん」の件ですが。 
なんと今日、私のベランダに帰って来たのです。
もしやオリーブさんから私がまだ待っていると聴いたのでしょうか。
それで慌てて様子を見に帰ってきたのでしょうか。 

 

彼は、突然空から舞い降りて、大きな声で私を呼んでくれました。
それから、私が用意していた新しい林檎を少し啄ばんで。

それから、また大きな声で鳴いてから、空を飛んで行ってしまいました。


さよならを言いに来てくれたのでしょうか。

それともまた明日も、私に会いに来てくれるでしょうか。

もう一度会えたことのうれしさ・・・それでもお別れは、すぐそこです。
                                             スノウ

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大きな胸の中で微睡むような 

うつくしい時間が ひとつの蕾を育み

一輪の花を 成熟へと導いて 

 

やがて 花は散る 

散り際に花が見るのは 夢の終わりだろうか 

それとも  夢の続きだろうか 

 

幾つかの愛しい記憶は 

散りゆく哀しみを呼び起こすだろうか 

それとも  それゆえに満ち足りて散るだろうか 

 

時を止めることも 

時に応えることもできなかったと 

ただ 散る花を見つめて 頬杖つく春の終わり 

 

 

 

PHOTO  山本てつや

 

メモ 追記

すっかり桜の散った東京には夕方から雨が降り出し、肌寒さが戻ってきました。 
先週からの初夏のような数日で耀きを増した新緑が、小雨に濡れて綺麗です。

今宵、あなたのいらっしゃる場所はいかがでしょうか・・・。

 

仮面さんからいただいたコメントに「惜春の歌」と言う言葉がありました。

週の初めの春の嵐で、一夜にして花びらを落とした桜。

そして・・・蜜を求めて桜とともに北上する野鳥たちも、嵐の数日後には旅立ったようです。

 

秋から私のベランダに通ってくれたヒヨドリたちも、餌台に食べかけの林檎を残したまま、

さよならも言わせてくれずに行ってしまいました。

今頃はどこかでクチバシを花粉色に染め、桜花の間を飛んでいることでしょう。

もしかしたら、今日、あなたが町で見かけたヒヨドリは私のピーちゃんかもしれません。
スノウから、一緒にいてくれてありがとうとお伝えください。

         

 ↓彼が今年のピーちゃんです。

PHOTO HIDE
 

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長い夜の底に佇んだまま 

遠くにいる あなたを思っていました 

烈しい 地の揺れの直中で 

無常と向き合っている あなたの 

その渇きを思っていました 

 

私の言葉は 虚しく闇を彷徨い 

言葉にならない 祈りだけが 

あなたの命を求めて 夜を越えてゆきます   

見上げれば どこからか 星の数の祈りが 
青く青く 夜空に瞬く・・・・・

 

失われた命と 

生かされた命と 

やり場のない慟哭と 
不安に苛まれる霊肉と 
諦めをしらない数多の手 

 

すべてが混じり合い  強く命を求めて 

星の数の祈りが 青く青く夜空を染めて瞬く・・・・・

 

 

 


PHOTO 山本てつや

 

メモ 

一年前の祈りを再び心に刻むために・・・この詩を再掲いたしました。

あの夜のことを思い出しています。

4月14日21時26分、熊本。
まさにその日その時間に、「あなた」はそこにおられたのでした。 
「あなた」のそれからと、「わたし」のそれから。 そして、「わたしたち」の今。 

これからも、「それからの物語」は続いてゆきます。
祈りつづける者でありたい・・・それが私の願いです。  スノウ

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青い闇のなかで 

花は白く息づいている  

溜め息のような夜露がおりて 
誰もいない道に散り積もる 花の雪
を濡らす 

 

すべてが月光に照らされて 

時は止まったまま 動こうとしない 

息をとめるように身じろぎもせず  春を聴く 
見るために目を閉じて 

 

ひとひらが 散る音  
止まった時が動きはじめる 
胸の鼓動が 想いの音をたてて 

青い闇のなかで 花と息づく  

 

 

 

​​​​​​PHOTO HIDE

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         朝露残る 枝先の疼きを促して 

         春は 生きている水を含んだ風に運ばれてくる

         薄衣のデコルテに触れて過ぎゆく その仕草には  

         懐かしいまなざしの気配が混じっている  

 

         桜の頃  また春がめぐりきて 

         花は咲き散り  やがて次の時花の蕾が膨らみ 

         くりかえす 時の業にすべてが移ろいゆくけれど 

         それでも変わらず  問うているものがある   

 

         花は 誰のためにも咲かない 

         ただ 命のままにあるだけ 

         人は 誰かのために咲きたい 

         ただ 命のままに 

         

 

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嘗ては、浜に打ち上げられた さくら貝で一面が淡紅色に染められたという・・・

由比ヶ浜の春は うつくしい。

ここが好きで、学生時代には度々授業をさぼってひとり海岸通りを歩いた。

今でも時折、ふらりと電車に乗ってここに来てしまう私がいる。


北鎌倉の駅で降り、円覚寺への石段を上って門をくぐる。

ひと巡りしたら、長い急な石段を息を切らしながら上って弁天堂茶屋へ。

うっすらと汗ばんだ肌を風に静めながら 白玉小豆をいただき、

それから切通しを横目に見ながら坂を下って 八幡様の蓮池を廻り、
そのまま真っ直ぐに海へと続く道を歩いて、由比ヶ浜に出る。


目前に海の青が広がる瞬間は、幾度来ても胸が躍る。

いつからか、ここは私にとって漱石の海になった。

『こころ』の語り手が先生との出逢いの場所として追憶している、この海。

そう教えてくれた人の声が 今も耳に残っている。 

 

春ごとに、小さな桜色の貝殻を拾った思い出がある。

さくら貝の透きとおるような儚い趣きが好きだ。 

それでもこの脆い貝殻ひとつが、運命の恋よりも命よりも存えることがある。

詩歌とは さくら貝に似たものだと想う・・・春の海で

 

 

わが恋のごとく悲しやさくら貝

片ひらのみのさみしくありて    

                     八洲秀章

 

 

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メモ  追記

由比ヶ浜にて、八洲は18歳で亡くなった初恋の女性を想ってこの和歌をうたいました。

それを元にして土屋花情が歌詞を書き、八洲が作曲した歌が「さくら貝のうた」です。

 

【 さくら貝のうた 】

 

うるわしき さくら貝ひとつ
去り行ける 君にささげん
この貝は 去年の浜辺に
われ一人 拾いし貝よ

 

ほのぼのと うす紅染むるは 

わが燃ゆる さみし血潮よ 

はろばろと かよう香りは
君恋うる 胸のさざなみ 

 

ああなれど 我が想いははかなく 

うつし世の なぎさに果てぬ 

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ベッドの中で眠りに落ちるのを待ちながら、

覚醒した意識を保ったまま 、夢を見ることがある。

一昨日も現実の窓外に風が吹きはじめ、それから雨の気配がして、

寝静まった街に雨音が響くのをはっきり意識しながら…空にいる夢を見ていた。

 

眠る前から夢は始まり、夢を見ながら、いつしか眠りへと導かれてゆく。

そんな時に見る夢は、いつも何気なくて何事も起こらない夢だ。 
登場する人物が、決まって架空の知人である事も特徴かもしれない。

何故か、実在する人は出てこない。

 

夢に登場中の架空人物の顔や声や身体つきや服装など観察しつつ、

この人物設定を私はどこから引きだしてきたのかしら」などと、

目覚めているほうの意識で同時に検証したりして楽しんでいる。

道ですれ違った人や、どこかの店でお隣りの席にいた人などのイメージが

無意識に残って、登場人物のキャラクタ―に影響しているのではないかと憶測する。

 

ところで。

私は、初めて出逢った人に「この人を知っている」と感じることがある。

以前どこかで見かけたのか、知っている誰かに似ているのか・・・考えても心あたりがない。

そんな時、ふと胸をよぎるのが例のような夢に登場する「架空の知人」の件だ。


「もしかしたら、私はこの人と以前に夢で出逢っているのはないか・・・」

私らしからぬ この発想は、いつも瞬時に私自身によって打ち消されるのだが。 

 

打ち消した後に必ず脳裏に浮かぶ、ひとつの情景がある。 

或る人との出逢いの瞬間の懐かしい記憶だ。
その人に初めて対した途端、何の脈絡もなく私の内に唐突に浮かんだ言葉がある。

― とうとう、本当に出逢ってしまった  ―

 

この言葉がどこから来たのかを私は知らない。

そして、この言葉の意味を今でも探している私がいる。 

この現実が、寝入りばなの夢と関係があるのかどうかは・・・永遠の謎に違いない。

 

 

 

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あなたの背中を追って 暗い森を抜けると 

あの日 目前にひらけた 一面の春 

振り向いた 眩しそうな目が 

私を見つめた 

 

遠い春の日の記憶は 

点描のまま 光に融けて 

このまま消えてしまいたそうに

私に微笑む

 

 
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クローバー 今、心に在る この曲を・・・青へ

 

 

 
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