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2016年02月05日(金)

薔薇の見える窓から ⅰ

テーマ:ブログ
薔薇のある庭
家の中から 窓越しに見る その一輪と 
庭の外から 柵越しに見る その一輪とは
どこか違うものだろうか・・・。

HIDE氏撮影の薔薇の写真を見ながら、
そんな他愛のないことを何となしに思っては頬づえつく、午後。
久しぶりに書架から一冊の古い本を手に取リました。 
薔薇といえば…私にとっては、『星の王子さま』。 
小さな王子さまとは17歳で出会って、何度も何度も読み返してきた愛する友人です。

気難しい一輪の薔薇との恋に終止符を打って、本物の友人を探す旅に出た小さな星の王子さま。この人こそと思える人物とはなかなか出会えないけれど、星々を旅する過程でさまざまな人や動物やモノと知り合い、少しずつ大切なことが分かってゆく少年の心の物語。 
(と、私は思っています。)

このブログを始めたばかりの頃、何を書いたら良いのか皆目わからず、『星の王子さまの哲学』と題した たどたどしい短文をシリーズで書きました。そこに書いたのは、こんな文章です。

《 星の王子さまの哲学 2 》
あなたの そのバラの花が
たったひとつの存在であることを
数十万もの美しいバラがそこに咲き
芳ばしい香りを放っていても
あなたのそのバラの花が
あなたにとって
この世にたったひとつの特別な存在であることを
痛むまで知ること

星の王子さまが語りかける愛の本質を今また深く思います。
唯一無二の人として誰かを想うとき、その胸は喜びとともに必ず痛みを経験するものです。 私の胸だって、この世にたったひとつの特別な存在を想うときにはチクリと痛みます。

この短文を書いた震災の年から、5年の月日が過ぎようとしています。
一輪の薔薇の唯一性を痛むまで知ることが愛であるならば、
突然の喪失は、その愛を絶頂のまま結晶化したでしょう。
一番いとしい姿のまま結晶した たくさんの一輪の薔薇たちを思います。

                                    つづく


PHOTO  HIDE
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2016年01月31日(日)

海鳥の詩

テーマ:ブログ


空と海の 青
対峙する青と青の透間を飛ぶ
海鳥の描く 軌跡

どこへ と 鳥は問う
どこかへ と 翼が答える
青と青の透間で 繰り返される問いと答え 

知らない場所  未知の自分 
ふたつの青が開く あまたの青
何にも捉まることを否として うたう風 

なにへ と 鳥が問う
なにかへ と 翼は答える 



PHOTO  HIDE

2016年01月25日(月)

はなつゆ

テーマ:ブログ

梅香に甘く誘われて 
オリーブ色の小さき鳥が舞う 

花蜜の泉 その在りかを探して 
鳴き交わす さえずりに 滲むかたち 

春の夢見し 夜の明けて 
未だ目覚めぬ 緋梅いちりん


PHOTO  HIDE

2016年01月18日(月)

Snowing

テーマ:ブログ

夜明けまえ
夢とうつつの曖昧に融けながら
いつしかもう その気配に耳を澄ましている 
すべての音を吸いとって広がる ひとときの静謐の具現へと

それは天上と地上の境を滲ませながら舞う 白たちの無音 
降り積もった静けさに込められた 慈しみのまなざしが
瞑ったままの瞼に 柔らかく口づけて
It snows  雪が降る


PHOTO  HIDE

2016年01月14日(木)

はるが きたら

テーマ:ブログ

はるが きたなら
そこに あなたがいることの ここに わたしがいることの 
たわいないよろこびに むじゃきな てをのばしあって 
おなかいっぱい  あいをたべよう  

はるが きたなら 
これまでのじかんや これからのゆきさきを ひとまず おいて 
そこにある いまを あなたと おいしくおいしくほおばろう
まっていた はるがきたなら


PHOTO  HIDE


 今日の私の部屋。
まるで春がきたかのような光が射し込んでいます。 
あなたのいらっしゃる場所はいかがでしょうか。
輝く雪粒を見ておられる方もいらっしゃることでしょうね・・・

ここ暫くの間、アンドレ・ジッド著 『狭き門』のアリサのことを思い巡らしておりました。 思春期に惚れ込んだ本の登場人物たちは、今も私たちの深くで生き続けて、何気ない選択に影響を与えているような気がいたしますね・・・。

『狭き門』のアリサは、高校時代の私のアイドルでした。
アリサの気持ち、アリサの選択、アリサの生き方、アリサの死に方…
でも今、私はアリサに思い切り反論したい気持ちでいっぱい!(笑) 
そして、今日の詩が出来上がりました。
                                       スノウ

2016年01月10日(日)

春待つうた ⅱ

テーマ:ブログ

冷気に透る 白い光粒の悪戯が
夜具から覗いた素足をくすぐる朝は 
いつか見た 対岸に佇む人の 
野花愛でる しなやかな指先をふと想う 

幾度 春が巡り来ても 同じ春は無し
ただ遠く春を望み  春来れば遠目に花を慈しみ
決して 春を生きようとはせぬままの窓辺に  
突然どこからともなく舞い降りた鳥が いまここを謳う

 PHOTO  HIDE


 たくさんの光降り注いではいても 、寒さの到来を感じる今日・・・。
あなたはいかがお過ごしでしたか?

春を待つ想いをうたった事で、私自身がどれだけ今を生きない者であるかを考えさせられる結果となりました。(笑)
どうやら・・・今年の課題はその辺にありそうです。

待つということ。
それは、何かがいつか時満ちることを信じる行為です。
今の現実がすべてではないと信じ、期待する想いです。
そして信じ期待しつつ、「いまここ」を重ねていくことでもあります。

私は自分が待つ者だとは思いますが、ただ待つばかりで「いまここ」を疎かにする傾向があるような気がします。
「いまここ」に心込めて生きて悔いなく死にたいとも思っているはずなのですが、なかなか難しいです。(笑)
信じ期待し、今を悔いなく生きるとはどういう事なのか…。
この一年、ご一緒に思いを深めていただけるなら幸せです。
                                         スノウ

追記: 今年の彼です!
なかなか精悍な顔立ちのハンサムくんでしょ?(笑)

2016年01月06日(水)

春待つうた ⅰ

テーマ:ブログ

見上げる先の 小枝の内に 
芽吹きの気配は 秘められて
まだ遠い春を呼んでいる 

この胸の内にある  固き芽を
遥かな声もて 春が呼ぶ 
甘き疼きを促して 遠く小さく春は呼ぶ


PHOTO  山本てつや
2016年01月04日(月)

新年のご挨拶

テーマ:ブログ

《 愛する皆さまへ 》

新年明けましておめでとうございます。
今日が仕事始めの方が多いようで、今年のお正月は何だか短いような気がいたしますね・・・。
この年初めをあなたはいかがお過ごしでしたでしょうか。

新年にあって、世界中で多くの祈りが捧げられたことと思います。
私たちはそれぞれに与えられた人生の時を生きており、そこにはそれぞれの願いと祈りが生まれます。また、私たちは人類としての大きな課題から生まれる願いと祈りを共有してもいます。

困難はありますが、それでも互いを想い合い、祈り合い、ご一緒に生きられることは豊かな恵み・・・そこにあなたがいてくださる事はそれだけで恵みです。 年頭にあって、心からの感謝を申し上げます。
どうぞこれからの一年も宜しくお願い致します。

さて、新しい年がはじまりました。
あなたの日々に豊かな豊かな祝福がありますように。
さあ、今年もご一緒に生きましょう!
                                スノウ



PHOTO  HIDE                  

2015年12月28日(月)

生まれた日に

テーマ:ブログ

午前零時
月とシリウスが見おろす窓辺に 独り
くりかえし夢に見る あの白い花を想えば 
未だ知らぬ美しいものが この身に この世界に
或る日 時満ちて咲こうとすることを
もういちど 信じてみたくなる この夜


PHOTO HIDE


  愛する みなさまへ

真夜中・・・2015.12.28
静まりかえった月下の街は 夜気に冴えて
青白く瞬くシリウスに祝福されながら
さきほど 私は誕生日をむかえました。

さまざまな思いを世界から与えられ
幾つかの詩と 幾つかの短い文章を書き
私はこの一年を生きました。 

夢のような幸せも 怖れも 哀しみも  疑問符も 
私に起きた この一年のすべてを
ここであなたが見つめていてくださいました。 

昨年のこの夜
「またこれからの一年を一緒に生きましょう」と書いたように
まさにその願い通りにして 遠くあってもここで時を分け合い
あなたがご一緒に生きてくださった幸せを感謝いたします。

私の胸にある願いは今年もおなじです。
またこれからの一年をご一緒に生きましょう。
きっと何か もっともっと素敵なことが私たちを待っています。 
今年の私も そんな予感でいっぱいなのですから・・・ スノウ

2015年12月24日(木)

聖夜のうた

テーマ:ブログ
Merry Christmas to you

凍った路面に 青い星屑は瞬き 
ベッドを抜け出してきた あの子の夢が 
トウシューズの爪先で くるみ割り人形を踊る
今宵 聖夜の月は満ちて 暗き世を照らし 
広げられた主の御翼のもと  囁くように謳っている

Merry Christmas to you 

遠い空の下 失ったものの大きさを抱いて眠る心たちへ 
あなたを慰められる言葉を 人間は知らない 
あなたの祈りは 哀しみと許しの涙に濡れて
4本目のロウソクの炎を揺らしつつ 天に昇り 
きっと あなたの愛しい人の胸に届く

Merry Christmas to you 

愛する人よ 私の愛する人
安寧無き生を それぞれの翼でゆく空に
互いの孤独を慈しみ合う恵みよ
あなたに生る青い実を 私に生る赤い実を
愛しく啄ばみ合うことの幸よ


PHOTO HIDE
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