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2015年01月29日(木)

月下の祈り

テーマ:ブログ


蒼く薫る月あかりが 凍った空を貫いて
あなたを祈っている 


白い行間に貼りついた哀しみが 夜の底を漂って
あなたを祈っている


夜明けまで祈りましょう  その舟が戻るまで 

眠れぬ夜を幾つも越えて 幼な子を生んだ人の心で 


夜明けまで祈りましょう  静けさの内にある声を求めて   

遠くどこかで瞬く命は きっと今この時も愛を謳っている 



PHOTO 山本てつや

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2015年01月26日(月)

花滴 

テーマ:ブログ


その涙が映しているのは 
処刑者の残忍さだけではない 

為政者の愚かさだけでもない


その涙が問うているのは

底辺にある痛みへの無関心と無感覚だけではない
憎しみの連鎖を生む世界のシステムだけでもない


そして その涙に含まれる塩は

死を生む利益によって 肥え太ろうと目論む者たちへの
警告と憐れみだけでもない


花さえも泣いて 今




PHOTO  HIDE

2015年01月23日(金)

無力

テーマ:ブログ


本当に痛いときには 声がでない 

私が痛い痛いと騒いでいるのは

それほど痛くない証拠だ 
本当に痛いとき 私は声を失う 

声だけではなく 怒りも憎しみも失う 
何が起こっているのかさえ分からない

ただ うずくまって痛みに耐えるだけ 

ただ それだけ



PHOTO HIDE




2015年01月19日(月)

オリーヴ  2015

テーマ:ブログ

右手をゆっくり開いて
固く握りしめてきたものを そっと解き放ってみる 

そこから 羽ばたいてゆく 愛しいものたち
体温を持った記憶が 揮発する


そして 見送る私の窓には
その日 オリーヴ色した鳥が帰ってくる
まるで私を守るかのように 外界を見据える鳥は

いつかの記憶の中のあなたの横顔に似て


春を呼ぶ声が 冬晴れの街に小さく木霊する 

鳥も 季節も 記憶も  愛も
解き放ったものだけが帰ってくる
幾倍もの 喜びをたずさえて



PHOTO HIDE


 

天使 その日は突然に訪れます。 

その日を向えるためには、ひたすら待つしかありません。
ベランダのガラス窓までの距離50cm以内にPCテーブルを近づけ、ガラス向こうには鳥たちの大好きな赤い実の生るホウキ草の大きな鉢植え、野鳥用餌台にはリンゴとミカン、そして今年はささやかな水場も用意して・・・

そして・・・その日は突然に訪れます!
トンと小さな音をたてて、どこからともなく小さな命が餌台に降り立つ瞬間・・・その幸福感と高揚は筆舌に尽くせません。(笑)

どうにも皆さまに今年のメジロくんをお目にかけたくて…。
HIDE氏に撮影をお願いしました。
さすがにHIDE氏の感性です。
自然光・加工なしで、この美しさです。
そして何より、今年のメジロくんに内在している凛とした威厳をしっかり捕らえています。

メジロは花の蜜を吸って生きるような浮世離れした鳥ですが(その姿のデザイン性も相まって)、多様な野鳥が飛来する餌場に一羽であっても、大きな鳥をも寄せ付けない威厳を持っていると聞きました・・・。 

この小さな存在に宿る崇高な何かに心奪われます。


スノウ


2015年01月14日(水)

青い鳥

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青を呼ぶ声が 私の内に溢れるとき
哀しみは 鳥に化身して空を目指す

そのグレイの鳥は まっすぐに空を昇ってゆく

青に溶けて 消えてしまえるまで



光のない世界に 青い鳥はいない
そこには
色彩自体が存在しない

その鳥が青いのは 光があるからだ
見よ 光を目指して飛ぶ鳥影はもう青い




PHOTO  山本てつや 

流れ星 

こんばんは・・・いかがお過ごしですか?
ここ数日、東京は光溢れる春のような日が続いています。
ベランダに置いた野鳥のための餌台には、去年より1か月以上も早くオリーヴ色のメジロ君がやってきてリンゴを頬張っています。(去年の記事はこちらで。http://ameblo.jp/madamsnow/entry-11780552116.html#cbox


ここしばらくの間、私は闇と光について思う日々を送っています。

今日は、光と色について考えていました。


私たちの目に見えているモノの色。
その実体は光の作用です。光が眼に入ることによって、私たちの脳に「色」という感覚が引き起こされます。

つまり、色の認識には光・眼・脳が関係しています。


光は一種類ではありません。

光源が太陽光であるか人工光であるかによってもモノの色は違って見えます。赤い電灯の下と青い電灯の下で見るモノの色が違うことを思えば経験的に理解できます。


また、光の量によってもモノの色は違ってみえます。

暗い場所で見るのと明るい場所で見るのとでもモノの色は違いますものね。


そして、私たちの眼と脳の働き方もモノの色の見え方に影響します。
ちゃんと見えているか、ちゃんと認識しているか・・・
そんなイロイロを経て、私たちはモノの色を判断している訳です。

さて、青い鳥。
見つけるためのヒントがありそうな気がしてきました。
光の有無・光の質・光の量・・・光を問うこと。

スノウ


2015年01月10日(土)

星夜歌

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しずかに しずかに 星うたう夜

透きとおった言葉が
コバルト色に瞬きながら

あなたに降り注いで

キレイ


こんな夜がくるのだから

きっと どこかに キレイなものは

たくさんたくさん 瞬いている 

だから信じていて
愛は遠くないこと



PHOTO  山本てつや

2015年01月08日(木)

冬花 薫るときに

テーマ:ブログ


初春の野に舞う 淡き光の薄衣を纏って 

遥かを想う 冬花のこころ匂い立つ 

細い葉脈に薫る 青々と思いつめた水の透度に 

流れる時さえも立ち止まらせて 



小さき一輪の敬虔は 静かに野を伝ってゆく
いつしか そこに在る命のすべてが耳を澄まし
冬花の想いの先を見遣って 大きく沈黙する
そして響き渡る 新しい生への希求

その瞬間 冬枯れの野は春を胚胎する




PHOTO  山本てつや




2015年01月05日(月)

新年のご挨拶

テーマ:ブログ

あけましておめでとうございます。

お正月はいかがお過ごしでしたか?
5日が仕事始めの方が多いことでしょうから・・・
静まってご自身の今年を思われる今宵頃かと存じます。


さて、新しい年が始まりました。
皆さまは、どのような抱負を胸に秘めておられることでしょう・・・

小さくても大きくても、願いの意味を問いつつ、確かめつつ、一歩一歩を歩んで、今年の12月31日には大きく自分の歩みに頷けたらと願いますね・・・。


私は、今年もこの場所で皆さまと日々を分けあう喜びを重ねて参りたいと願っております。

この一年もまた、それぞれの人生の課題を抱いてそれぞれの日々を生きることですが、小さくても思いを分けあうことで幾倍も豊かに生きられますように・・・

どうぞ、今年もよろしくお付き合いくださいませ。
心から感謝しつつ。


スノウ

PHOTO  山本てつや

2014年12月28日(日)

生まれた日に

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生まれた日

あなたに出逢えた幸せを指で数えて

その指を胸の前で柔らかく組み 目を瞑る

私の内にある祈りを 目覚めさせてくれるひと
そして祈りの内に 私は自分を見つける



幼い微睡みのまま過ぎようとする時間を

あなたは その大きな手でそっとすくって
私の手のひらに乗せては
問いを含んで微笑む

私の内にある愛を 目覚めさせてくれるひと
そして愛の内に 私は自分を見つける


















画  難波田 龍起




皆さまへ


今、ここは静かな夜です。
そして・・・たった今、私は誕生日をむかえました。

この一年も詩を書き、日々を生きました。

それをあなたのまなざしが支えてくださいました。


一年。

私たちは、それぞれの場でそれぞれの経験をして。
辛かったり、痛かったリ、うれしかったり、怖かったり、ワクワクしたり、怒ったり、泣いたり、笑ったり、失ったり、得たり・・・。
そして、今ここがあります。


またこれからの一年を一緒に生きましょう。

きっと何か素敵なことが待っています。
私はそんな予感でいっぱいなのですから・・・  
スノウより







2014年12月24日(水)

聖夜の祈り

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教会では 賛美の備えを始めた聖歌隊が 

リハーサルの心地よい緊張に洗われた声を響かせている

礼拝堂に満ちる 柔らかで厳かな光が磨かれた窓に映る


家庭では 豊かに恵まれた主婦たちが 

クリスマス・イヴの夕餉のための白い湯気をたてている 

家族の帰りを待つ窓は 灯りを映した結露を抱いて輝きだす


会社では イヴの夜もない人々が 

押しつぶされそうな自分を支えながら 追われるように働いている

時折 オフィスの窓に映る自分を見つめては ため息ついて 


進学塾では ラストスパートを課せられた子供たちが

もう少しの辛抱だと自分に言い聞かせて 机に向かう 

窓辺に飾られた大きなツリーが 彼らを見下ろす教室で 


ひとりの窓には 哀しみとともにいる人が 

ささやかな希望を指先に灯して 自問する横顔が映っている 

答えを探して彷徨う苦しみからの解放を求めて 光を求めて 


聖なる夜を待つ窓から洩れる 小さき魂たちの声 

主よ 主よ  あなたの民に祝福を 

主よ 主よ  その御翼の内に彼らを抱き守りたまえ



PHOTO  山本てつや



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