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2015年08月24日(月)

木々たちのうた

テーマ:ブログ

秋の風が吹いて
頬杖つく想いの先

揺れる影たちのために
眠れぬ夜がうたう 子守唄

触れあう梢の囁き
息をひそめ 耳を澄ませば

その葉に その枝に その幹に
密かに流れる水音

命が うたっている
命に応えて 命へと


PHOTO 山本てつや

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2015年08月18日(火)

COSMOS 

テーマ:ブログ

夏を失うことが 秋であるように
失うことは 訪れの証しだと
風がそよぐ

生まれた 《今》は
生まれたと同時に
音も無く 透り過ぎて

蕾を膨らませ 咲かせ 
色を移らせ 風に散らしては
《今》の在った証しを ここに置いてゆく

大きな流れの方向へと
美しいものたちを見送りながら
時がうたう


PHOTO  山本てつや


 ここ数日、風の色が変わったと感じます・・・微かな秋の気配。
夏の終わりが近づいているのですね。
移りゆくものたちが静けさの中で語るコトバ。
時のうたう声に、そっと耳を澄ましています。  スノウ

2015年08月12日(水)

特別な朝に

テーマ:ブログ

哀しみによって濾過され
青く透り深まった水が形つくる  あなたという命の流れ
静かな祈り立ち昇る その汀に息う 小さき鳥の渇き満たして薫る

時にさえ癒せぬ 人の記憶の深淵に
己が傷以て触れる 生きた水の流れに
小さき鳥は雪となり 白く降り注ぎて溶けることを夢見る

あたらしい朝に 光浴びる あなたの微笑みあれ
聖別された者としてではなく ただの人として
使命を生きる者としてではなく ただの人として


PHOTO HIDE

2015年08月09日(日)

長崎忌

テーマ:ブログ

日本の八月は重い。
覚えている限り、総ての八月が切ない重苦しさを抱いていたと追憶する。その中でも、今年の八月は特別に重く苦しい。

六日から、被爆者の方々の証言に触れていて気付いたことがある。
被曝していない私たち日本人の多くは、広島・長崎への原爆投下が持つ実験性にアメリカの人道に対する罪を思い、憎しみさえ禁じ得ない。
だが被爆者の方々の言葉に良く耳を澄ますと、彼らが証言しているのは戦争の悲惨を生んでしまう人類という種が持つ罪の性質についてだと気付く。

当時、原爆の開発には多くの国が着手していた。
日本も例外ではなかったが、資金力がなく開発は進まなかったという。
豊かな資金力と人材を原爆開発に投入し、一番早く使用可能な状態にまで持っていったのがアメリカだった。
アメリカは戦争を終わらせるために原爆投下が必要だったとしているが、百歩譲ったとしても長崎投下が持つ意味から実験性を拭うことは不可能だ。この事実は、世界が認めるべきことだと思う。

だが・・・
もしも、原爆を日本が一番早く開発できていたならどうだったか…。
日本人はたとえ戦時中でも人道的であり、アメリカ人のようではないから、実験のために原爆を投下することなど絶対になかったと断言できる日本人がいるだろうか。
生物兵器の開発を進めていた731部隊(石井部隊)が、満州において多くの中国人・ロシア人・朝鮮人・モンゴル人・果ては日本人少年兵に対してまで人体実験していたのは有名な事実だ・・・。

被爆を体験なさった方々の証言は、被曝後の人生にどれだけの差別と偏見を同じ日本人から受けてきたかをも語る。
彼らが証言しているのは、アメリカ人・日本人などの区別なく、人類全体が持つ非人道性についてだ。
戦争とは、哀しくも人類が持つその非人道的な性質を解放させてしまう装置だという強烈な証言だ。

「被爆者が単なる被害者としてではなく、『人類の一員』として、今も懸命に伝えようとしていることを感じとってください。」
今日の長崎市長による平和宣言の言葉が、今も耳に響く・・・。


PHOTO  HIDE

2015年08月06日(木)

広島忌

テーマ:ブログ

遠い夏の日 
いつもと同じだった朝の
夏草の匂いと蝉の声と 
粗末な白い木綿の開襟シャツが揺れる 庭の物干し

見送った背中に呼びかけた 短い言葉と
振り向いた あなたが挙げた手に透けて見えた 命の色
いつもと同じはずだった朝
遠い夏の日


PHOTO  HIDE

 原爆投下から70年目を迎えた今朝、8時15分。
黙祷する耳に、今年もTVから平和式典会場に響く広島の蝉の声・・・。
まるでその声に唱和するかのように、ここ東京の蝉たちの声が窓外から聴こえてまいりました。
祈りの日・・・私たちの何気ない日常の貴さを思います。 スノウ

2015年08月01日(土)

八月の蝉

テーマ:ブログ

昨日とは違う  蝉の声の激しさ
君たちには 八月が解るのか

幼虫になって初めての脱皮の後 
目もないままに 人知れず地下に潜り
国土から記憶のコトバを吸って 数年を生きてきた命よ

或る晴れた 夏の日の夕 
黒い目を得た君は地上に出て 夜へとゆっくり樹木を登り
背を割って 薄緑の透明な翅をもった 白いカラダを生む

そして朝 褐色に光る 最後のカラダを得た君は呼ぶ 
土になった者たちの八月の記憶を  空へと激しく
そして昨日とは違う  蝉の声の激しさ

君たちには 八月が解るのか
ことさらに激しく呼べよ 70年後を生きている命たちへ
今が戦前と呼ばれぬために


PHOTO  山本てつや

2015年07月28日(火)

夏の宵

テーマ:ブログ

湯上りのほてりが静まるのを待って 素肌に纏う
くちなしの実で染めた麻の浴衣の 夏の宵
裾に染め抜いた くちなしの花模様が香るよう
足首に アニックのガーデニアを一滴落として


あなたへの想い 窓辺の夜風に揺れて
木立が描くインクブルーの影の向こうから 遠く盆踊りの音
見上げれば 白月浮かぶ青い夜を
行き先の定まらない小舟が渡ってゆく 夏の宵


PHOTO  HIDE

   暑い日が続いていますね・・・いかがお過ごしですか?
隅田川花火大会、代官屋敷の蛍祭り、地域の盆踊り。
ここ東京でも、9月まで日本の夏の風物詩がたくさん味わえます。
                                    スノウ

2015年07月22日(水)

Happy birthday to you

テーマ:ブログ

Happy birthday to you
あなたの生まれたての肌の
あの甘い匂いを まだ覚えている

Happy birthday to you
あなたに出会うために 私は生まれてきたと
甘い匂いのする柔らかなからだを抱いて そう思った

Happy birthday to you
時は過ぎて もう  あの小さな男の子はいないけれど
今でも時折 私は夢の中で あの子を捜して泣くことがある

Happy birthday to you
今は もう大きな あなたへ
Happy birthday to you
大きな あなたの中にいる 小さかった あなたへ


   PHOTO  HIDE

 一週間ぶりの更新になります。
その間に梅雨明けと台風と・・・三連休と。
あなたはいかがお過ごしでしたか?

今日は、息子のお誕生日。
彼のいる東ティモールの空に向けて歌いました。
この2年間で会えたのは、たったの4日間。
しかもミンダナオ島での彼の結婚式の時だけですので・・・
殆ど遠距離恋愛的思慕状態の愚かな母です。(笑) 

博士論文のためのフィールドワーク中の彼。
大学のあるシンガポールから東ティモールに移動して数カ月過ごし、
そこからポルトガルに移動して数カ月過ごして、
年末には可愛いお嫁さんと一緒に日本に一時帰国の予定です。
待ち遠しくて、首が長くなってしまいそう。(笑)

スノウ

2015年07月15日(水)

シロツメクサ

テーマ:ブログ

うつむいて歩いていたら 
足元に小さなキミを見つけた

うつむいて歩いていたから
細いまっすぐな茎に支えられて立っている
キミの小さないのちが見えた 

キミが見上げている空を いっしょに仰いだ
抜けるような青空が 小さなワタシたちのいのちを見つめていた


PHOTO  HIDE


 いろいろな意味で熱い一日でした・・・ね。
あなたはいかがお過ごしでしたか?

事実上の改憲へと、大きく一歩を踏んだ歴史的な今日でしたが。
過去形で語るのは間違いですね…まだここから。
ひとりひとりが真摯に国のこれからの在り方を考え、自ら選択すべき時代の始まりです。  スノウ

2015年07月11日(土)

憧れのひと

テーマ:ブログ

憧れの人がいる。
私は、その方の青さが好きだ。
この世にあっては どこかトンチンカンに感じられるときがある程に、
その青さは この世界で際立っている。

月に一度くらい、その方にお会いしてお話に聴き入る。
内容は多岐に渡る。 文学・政治・美術・思想・宗教・・・そのすべてを通して、その方が究極的に見つめていらっしゃるものはひとつ。
たぶん、愛だ。

愛という言葉が苦手という方は多い。
私はクリスチャンなので愛という言葉に耳慣れているが、
それでも男女の関係を安易に愛と呼ぶことには抵抗がある。
愛という言葉は、愛そのものと同様に難しい。

昨夜は、その方が漱石の 『それから』 を独創的に解釈しながら
男女の愛について語るのをバッハのチェロ曲を聴くようにして味わった。
それは、その方らしく青く突き抜けた感性が読む 『それから』 で、素晴らしく私好みだった。

その方が「愛」と発音するとき、何故かドロドロしたものはスッと消え去って、自然の声に耳を澄ましているひとりの男の姿が現れる。
その方の境涯が持つ、真摯な清潔さで語られるが故に…。
『それから』の主人公・代助までが、その青さに染まって輝きだす。

そろそろ初老とも言える年齢に差しかかったその方だが、余計なものを脱いでは益々美しくなる。
その青さもまた年齢を経るごとに鮮やかさを増し、透度を深めてゆく。
憧れの人だ。


PHOTO  HIDE

  こんにちは、スノウです。
梅雨の晴れ間、見事な青空の土曜日ですね。
あなたはいかがお過ごしですか?

今日は、憧れの人について書いてみました。
私にとってはその方があまりにも美しく在るので、時々架空なのではないかと思ってしまうほどで。(笑)
ファンタジーと? もしそうだとしても…
幻想を見させてくれるような存在は、人生がくれる宝物。
                                   スノウ

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