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2015年08月01日(土)

八月の蝉

テーマ:ブログ

昨日とは違う  蝉の声の激しさ
君たちには 八月が解るのか

幼虫になって初めての脱皮の後 
目もないままに 人知れず地下に潜り
国土から記憶のコトバを吸って 数年を生きてきた命よ

或る晴れた 夏の日の夕 
黒い目を得た君は地上に出て 夜へとゆっくり樹木を登り
背を割って 薄緑の透明な翅をもった 白いカラダを生む

そして朝 褐色に光る 最後のカラダを得た君は呼ぶ 
土になった者たちの八月の記憶を  空へと激しく
そして昨日とは違う  蝉の声の激しさ

君たちには 八月が解るのか
ことさらに激しく呼べよ 70年後を生きている命たちへ
今が戦前と呼ばれぬために


PHOTO  山本てつや

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2015年07月28日(火)

夏の宵

テーマ:ブログ

湯上りのほてりが静まるのを待って 素肌に纏う
くちなしの実で染めた麻の浴衣の 夏の宵
裾に染め抜いた くちなしの花模様が香るよう
足首に アニックのガーデニアを一滴落として


あなたへの想い 窓辺の夜風に揺れて
木立が描くインクブルーの影の向こうから 遠く盆踊りの音
見上げれば 白月浮かぶ青い夜を
行き先の定まらない小舟が渡ってゆく 夏の宵


PHOTO  HIDE

   暑い日が続いていますね・・・いかがお過ごしですか?
隅田川花火大会、代官屋敷の蛍祭り、地域の盆踊り。
ここ東京でも、9月まで日本の夏の風物詩がたくさん味わえます。
                                    スノウ

2015年07月22日(水)

Happy birthday to you

テーマ:ブログ

Happy birthday to you
あなたの生まれたての肌の
あの甘い匂いを まだ覚えている

Happy birthday to you
あなたに出会うために 私は生まれてきたと
甘い匂いのする柔らかなからだを抱いて そう思った

Happy birthday to you
時は過ぎて もう  あの小さな男の子はいないけれど
今でも時折 私は夢の中で あの子を捜して泣くことがある

Happy birthday to you
今は もう大きな あなたへ
Happy birthday to you
大きな あなたの中にいる 小さかった あなたへ


   PHOTO  HIDE

 一週間ぶりの更新になります。
その間に梅雨明けと台風と・・・三連休と。
あなたはいかがお過ごしでしたか?

今日は、息子のお誕生日。
彼のいる東ティモールの空に向けて歌いました。
この2年間で会えたのは、たったの4日間。
しかもミンダナオ島での彼の結婚式の時だけですので・・・
殆ど遠距離恋愛的思慕状態の愚かな母です。(笑) 

博士論文のためのフィールドワーク中の彼。
大学のあるシンガポールから東ティモールに移動して数カ月過ごし、
そこからポルトガルに移動して数カ月過ごして、
年末には可愛いお嫁さんと一緒に日本に一時帰国の予定です。
待ち遠しくて、首が長くなってしまいそう。(笑)

スノウ

2015年07月15日(水)

シロツメクサ

テーマ:ブログ

うつむいて歩いていたら 
足元に小さなキミを見つけた

うつむいて歩いていたから
細いまっすぐな茎に支えられて立っている
キミの小さないのちが見えた 

キミが見上げている空を いっしょに仰いだ
抜けるような青空が 小さなワタシたちのいのちを見つめていた


PHOTO  HIDE


 いろいろな意味で熱い一日でした・・・ね。
あなたはいかがお過ごしでしたか?

事実上の改憲へと、大きく一歩を踏んだ歴史的な今日でしたが。
過去形で語るのは間違いですね…まだここから。
ひとりひとりが真摯に国のこれからの在り方を考え、自ら選択すべき時代の始まりです。  スノウ

2015年07月11日(土)

憧れのひと

テーマ:ブログ

憧れの人がいる。
私は、その方の青さが好きだ。
この世にあっては どこかトンチンカンに感じられるときがある程に、
その青さは この世界で際立っている。

月に一度くらい、その方にお会いしてお話に聴き入る。
内容は多岐に渡る。 文学・政治・美術・思想・宗教・・・そのすべてを通して、その方が究極的に見つめていらっしゃるものはひとつ。
たぶん、愛だ。

愛という言葉が苦手という方は多い。
私はクリスチャンなので愛という言葉に耳慣れているが、
それでも男女の関係を安易に愛と呼ぶことには抵抗がある。
愛という言葉は、愛そのものと同様に難しい。

昨夜は、その方が漱石の 『それから』 を独創的に解釈しながら
男女の愛について語るのをバッハのチェロ曲を聴くようにして味わった。
それは、その方らしく青く突き抜けた感性が読む 『それから』 で、素晴らしく私好みだった。

その方が「愛」と発音するとき、何故かドロドロしたものはスッと消え去って、自然の声に耳を澄ましているひとりの男の姿が現れる。
その方の境涯が持つ、真摯な清潔さで語られるが故に…。
『それから』の主人公・代助までが、その青さに染まって輝きだす。

そろそろ初老とも言える年齢に差しかかったその方だが、余計なものを脱いでは益々美しくなる。
その青さもまた年齢を経るごとに鮮やかさを増し、透度を深めてゆく。
憧れの人だ。


PHOTO  HIDE

  こんにちは、スノウです。
梅雨の晴れ間、見事な青空の土曜日ですね。
あなたはいかがお過ごしですか?

今日は、憧れの人について書いてみました。
私にとってはその方があまりにも美しく在るので、時々架空なのではないかと思ってしまうほどで。(笑)
ファンタジーと? もしそうだとしても…
幻想を見させてくれるような存在は、人生がくれる宝物。
                                   スノウ

2015年07月06日(月)

白紫陽花

テーマ:ブログ

翠雨が窓を染める 午後
雨だれの音を数えながら 
私は月を見ている

満ち欠けるものがうたうコトバ
あなたの声が聴こえてくる
見えなくても 月は在ると

黙したまま 花は咲き散り
やがてまた 咲く
庭先の白紫陽花が今 枯れゆくとしても

見えなくても 生命は在るだろうか
見えなくても 哀しみや痛みや喜びが在るように
見えなくても 其処に月が在るように


PHOTO  HIDE


  雨好きな私にとっては・・・
物想うに最適な今日のお日和ですが。
あなたはいかがでしょう・・・雨はお嫌いですか?

金曜日。
頂いたチケットでお芝居を見に行って参りました。
北村想が夏目漱石の【草枕】をモティーフに綴ったオリジナル戯曲。
画工役に段田安則・ヒロインに小泉今日子、浅野和之・春海四方・山田悠介。
命について問われた時でした・・・。

それにしても、小泉今日子さんのCUTEだったこと!
私は彼女のアイドル絶頂期にスタイリストでしたので、TV局やらスタジオやらを走りまわっており、その時代のアイドルは一通り目撃致しましたが・・・どういう訳か、キョンキョンとは一度も遭遇したことが御座いませんでした。

実はその頃、撮影現場でご一緒する若手カメラマンやメイクさんから、「スノウさんといると、キョンキョンといるみたい!」と度々言われては、大爆笑!
「そんなはずありますかいな・・・プロがファッション傾向の相似に目くらましされちゃダメ。」と答えることにしておりました。

当時ブームになった小泉さんのショートヘアをカットしていた売れっ子美容師先生が、雑誌のお仕事で私をモデルにご指名くださった御縁で何度も髪を切ってはいただいておりましたので、きっとヘアスタイルだけは似ていたのでしょう。(笑)

そして。
初めて生の小泉さんを至近距離で目撃した金曜日。
同じ人間とは思えぬCUTEさに、何故か胸がときめくスノウで御座いました。 美しいもの好きの習性でしょうか・・・(笑)  スノウ

2015年07月01日(水)

青い鳥の軌跡

テーマ:ブログ

風に抗って飛ぶ 鋭角な翼を持つ コトバ
時代を超えて 誰もの内にある永遠の願いへと帰るために 
この国の精神が夢見たのは その持ち主であるアナタだ

高く投げられ 放物線を描いて消える文字ではなく
時の洗礼に磨かれながら 真直ぐな静かなる声をもて
魂たちに相続されてきた 生きたコトバ

その翼が印す 青い軌跡の受苦と恩寵
アナタが指差す 遥かへの解放の道程にある
痛切な問いの連続が描く線の発語である アナタというコトバ


PHOTO  HIDE


 こんばんは・・・スノウです。 
梅雨らしい、しっとりとした翠雨に抱かれた一日。
あなたはいかがお過ごしでしたか?

今夜の更新は・・・
『青い鳥の軌跡』という詩をもって、憲法について書いています。
さまざまなご見解があることですが・・・どのような立場にあっても、憲法と真摯に向き合う時が訪れたと思う今ここですね・・・。 
                                     スノウ

2015年06月27日(土)

驟雨

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突然の激しい雨が

白く世界を掻き消す 刹那

切り離された時間と時間との汀に
立ち現れる 透明な流れ


存在の輪郭を滲ませながら
光粒の陰影が描きだす 静謐の
その奥深く流れ続けているものを告げに
生まれきた命の水たち


 PHOTO HIDE

2015年06月23日(火)

青への祈り

テーマ:ブログ

青霞む 遠い時間を漂い
その小舟は 何処にたどり着くのだろう
生命が相続した記憶のカケラを乗せて

たゆとう小舟の行き先を問うて
まだ柔らかな若枝たちが伸ばす
その真直ぐな 瑞々しい手

答えを求める その手の平の上に
せめて ささやかな応えを渡すことができたら
もう二度と あの力に若枝の手折られぬよう


 PHOTO  HIDE


 こんばんは・・・スノウです。
あなたは今日をいかがお過ごしですか?
私は久しぶりに詩を書きました。
瞑想に似た、心静まる時間です。

詩を書かずに過ごした一か月余り。
街角やTVニュースから聞こえてくるのは、これからの日本のゆくえを問う若者たちの声。
私たち大人社会は、あの声にどう応えるのでしょう・・・

日本は二度と戦争に加担しないと信じ切って過ごせた私の青春。
あの時代は夢のようだったと追憶する日が来ませんように・・・
                                    スノウ

2015年06月19日(金)

ショーペンハウエルという名の白ウサギ Ⅶ    最終回

テーマ:ブログ

『人生は不可解なものです。 私は人生を、それについて考えることで送ろうと決意したのです。』 このショーペンハウエルの言葉は、朧げながらも 少女にとって大きなヒントとなった。
自分の答えを一生かけて探そう、ひとつひとつを自分の頭できちんと考えて生きよう・・・そう思えた時に心は平安を得た。

そんなふうにして私の探しものは一冊の本との出会いからスタートし、
ショーペンハウエルは私を様々な世界に連れていってくれた。
プラトン・カント・アリストテレス・スピノザ・ニーチェ、そしてゲーテ。
更にゲーテから、トルストイ・マン・ジッド・サンテグジュペリへと。
そのひとりひとりが皆、人生を考えつづけた先達だ。

とは言え、私が12歳にしてすっかり難しい本の虫になってしまったかというと、全くそうではない。

平安を取り戻した私は 相変わらず母の顧客や親族の無邪気なマスコットだったし、13歳の人生初デートで映画「小さな恋のメロディー」にドキドキしたり、ジャクソン5(当時マイケル・ジャクソンも13歳)に夢中になってデトロイトのモータウンレコードのJ5ファンクラブ日本人第一号になったり、ちゃんと女子中学生らしいミーハーな青春を楽しんだ。

だから、人生の意味を探して 眉間に皺を寄せ読書サーフィン(という言葉はある?)に耽るのは、それからまだまだ先のこと・・・。

ただ、12歳のあの日から私に起きた変化は確かにある。
不思議の国のアリスでは金時計を持ったフロックコートの白ウサギが出現するように、私の人生には事ある毎にショーペンハウエルがヒョッコリ顔を出す。 すると私は 毎回ショーペンハウエルという名の白ウサギを追って、アリスのように不思議の国へと続くウサギ穴に飛び込むのだ。

そして・・・私の愛する白ウサギである初老の思想家が厳粛な顔で云う決め台詞は、いつもこう。
『 人生は不可解なものです。 私は人生を、それについて考えることで送ろうと決意したのです。』
                                   La Fin ・・・完


PHOTO  HIDE


 愛する皆さま 
ここまでお付き合いくださり、本当に有難うございました。
このような行き当たりばったりの妙な告白文に長らく耐えてお読みくださったことに心から感謝致します。

きっとあなたは、ご自分の人生にも白ウサギがいると発見なさったことと思います。それはどんな名前を持った白ウサギでしょう。

赤毛のアン? コゼット? 星の王子さま?・・・ それとも夏目漱石?
もしかしたらボブ・ディランかもしれないし、ビートルズやQUEENやユーミンかもしれませんね。

世界は、きっと果てしなく広く深い・・・
私たちが知っているのは、そのほんの一部に過ぎません。
まだ知らない何か、出会うべき何かが、
私たちの内外にあって時が満ちるのを待っています。

《今ここ》が投げかける問いに応答しつつ生きて
そして、探しものと深く出会いたい。
意味はきっとその奥に隠れているから・・・

100歳のおばあちゃまになっても・・・
白ウサギを追って、ウサギ穴に飛び込む私でいたい!
あなたの白ウサギさんにどうぞ宜しく!   スノウより
 

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