幻の都 Ⅰ揺らぐ 時の波間に 写り込む 美しいものたち ああ あなたの その儚げな姿に宿る成熟した精神さえ 永遠ではないことへの眩暈が私をおそう 愛しいものよ 嘗て 静心に咲いた 時の花よ その麗しい横顔の淡き色した口びるに 賛美の旋律あれ PHOTO 山本てつや