映画『半分の月がのぼる空』 | 『もの想い』macoto

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半分の月がのぼる空 (2010年)



映画ストーリー


肝炎を患って入院した裕一(池松壮亮)は、


退屈な入院生活に耐えかねて夜な夜な病院を抜け出し


看護師の亜希子に怒られる日々を送っていた。


そんなある日、裕一は抜け出した罰として


同じ病院に入院していた里香(忽那汐里)の


ともだちになるように亜希子(濱田マリ)に要求される。


裕一は言われるがまま病院の屋上に行き、


ベンチに腰掛け一人寂しそうに本を読む里香に声を掛け、


それから二人の距離は少しずつ近づいていき、


里香はほとんど見せなかった笑顔を見せるようになる。




一方、心に傷を持つ心臓外科医の夏目(大泉洋)は、


才能を持ちながらそのトラウマから内科医に転向した。


その腕を頼ってきた患者の手術を勧められるが、


同じ病の妻を自分の手で救えなかった事に今も苦しみ


頑なに断り続けていた。




ある半分の月がのぼる夜、裕一は里香が行きたがっていた


砲台山へと連れてゆくために二人で病院を抜け出した。


その頂上で里香は自分が生まれつき心臓の病を患っていて、


父と同じでもうすぐ死ぬ運命にあることを裕一に告げる。


里香から生きる希望を失っている事を聞いた裕一は、


生きるために手術をして里香ともっと一緒に居たいと告げる。


その想いを知った里香は再び生きる希望を取り戻し始める…。




カチンコ感想


映画『BECK』のレビュー でも取り上げたのですが、


その際の演技で気になっていた忽那汐里(くつなしおり)の


出演している映画ということやストーリーに惹かれました。


久しぶりに何度も観たいと思えるような映画で


原作は橋本紡(はしもとつむぐ)のライトノベルを


実写映画化され監督は「60歳のラブレター」の深川栄洋


出演は池松壮亮・忽那汐里・大泉洋・濱田マリなど


またドラマ『マルモのおきて』で大ブレイクした


芦田愛菜ちゃんも1カットだけ実は出演していたりもする。




さて映画『半分の月がのぼる空』の感想ですが、


不治の病で亡くなる女性との恋愛ストーリーでは


『世界の中心で、愛を叫ぶ』や『タイヨウのうた』


古くは『ある愛の詩』や『フォレスト・ガンプ』など


名作はたくさんあるのですが、そのひとつに


この作品が加わったと言っても過言ではない。


それくらい泣けたし演者も巧い作品だと思いました。




映画ならではのストーリー展開で


時間軸・会話の錯覚・叙情的な回想を組み込み


最後にはなるほどと思わせる自然な流れに


納得なつながりと意外な驚きがあり


何故だか爽快な気持ちになれました。


泣けて切なくなる映画なのに


最後には前向きになれた感じがします。




大切な人を亡くしてからの人生


それでもあなたは生きていかなければならない。


そんな空しくも辛い人生への


哀悼とエールを送ってくれているような


温かい気持ちになれる映画のひとつです。


主題歌の阿部真央「15の言葉」もGood!




これは久しぶりにmacotoオススメの映画だと


言っても良いのではないでしょうかおすすめ



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