いまだ忘れることのできない一人の小学生を紹介したい。
2009年、伊方原発プルサーマル中止を求めて、愛媛県議会に請願書を提出した小学5年生。
鷲野天音くん(当時11歳)。
この記事を読んだ時、本当に感動した。
この勇気ある少年は、純粋な正義感で300人近い子供署名を集めて、堂々と立ち向かっていった。
ところが、これに対して自民党議員は、鷲野君の両親に「安全性向上を求める内容」への変更を迫り、
挙句の果てには、「原発反対派が子供を政治的に利用しているのではないか」と、
請願紹介者となった議員達を攻め立てた。。。
新聞を見る度に、怒りと絶望感を覚えたのをいまだに忘れることができない。
投稿欄にも、
「大人でさえ答えを出せないものを、10歳そこそこの子供に適切な判断ができるはずがない。
そこに周りの大人の示唆を強く感じざるをえない。こうした活動に子供を巻き込むのはいかがなものか」
との意見が出た。
10歳そこそこ・・・この頃の自分を思い出すと、もっとも正義感が強く感受性の豊かな年齢だったと思う。
私のような人間さえ、この年齢の頃、図書館で見つけたアイヌ民族の本に感動し、アイヌ語のノートを作って、勉強していた。
誰にすすめられたわけでもない。
自分で見つけ、自分で学んだ。
だから、これは鷲野くんが自分で気付き、自分でしたことだね!と、はっきり思ったよ。
この後、2010年3月伊方原発で、プルサーマル運転がはじまった。
現在も運転中である。
福島原発の事故で、プルサーマル運転の3号機からプルトニウムが漏れたいま、鷲野君はどう思っているだろうか。。
この頃掲載された愛媛新聞の地軸の文章を載せたい。
「大地は先祖からの贈り物ではなく、子孫からの預かり物・・」
今の私達になら、しっかりと響いてくるはずだ。
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参照 プルサーマルをやめるためのこども署名
↑ すべての経緯がわかります。
「情報を発信するにあたって」のご両親の言葉には、涙が出ます。