ギリシア神話 | とある真秀場の複合媒体

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ギリシア神話(ギリシアしんわ、ギリシア語 : ΜΥΘΟΛΟΓΊΑ ΕΛΛΗΝΙΚΉ


古代ギリシア より語り伝えられる伝承 文化 で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語である。


古代ギリシア市民の教養として、さらに古代地中海世界 の共通知識でもあったが、現代では、世界的に広く知られており、特に、ギリシャ の小学校では、ギリシャ人 にとって欠かせない教養として、歴史教科の一つになっている。


ギリシア神話は、ローマ神話 の体系化と発展を促進した。プラトーン 、古代ギリシアの哲学思想ヘレニズム 時代の宗教世界観キリスト教 神学 の成立など、多方面に影響を与え、西欧の精神的な脊柱の一つとなった。中世 においても神話は伝承され続け、その後のルネサンス 期、近世近代 の思想や芸術 にとって、ギリシア神話はインスピレーションの源泉であった


【定義】

ギリシア神話の神々は他とは違い、愛、嫉妬、怒り、など七つの感情を持つ人間と近い行動をとる話が多い。その為非常に人間くさい神々が多いといえる。


話のほとんどは、愛やら浮気やら、嫉妬、ドロドロした愛憎劇が多く、そのせいもあるのか、そこに暮らす人々に哲学や思想に宗教、星座、美術による追究など様々な影響を大きく与えた。


【始原の神々】

ウラヌス

(天王星のラテン語、英語名。ギリシア語ではウーラノス(天)。ギリシア神話に登場する天空神。全宇宙を最初に統べた原初の神々の王とされ、果てしなく巨大な体躯に、無数の銀河系が鏤められた宇宙を常に身に纏っている。ガイアの息子であると同時に夫であり、12神の生みの親となる。しかし、自身の子である、キュクロープスやヘカントの醜怪さを嫌い、タルタロスに幽閉してしまった事から、ガイアの怒りを買い、末っ子のクロノスにより鎌で男性器を切断される。その際、流れた血からエリューニュスやギーガス、メアリスが生まれた。更に、ある説では切り落とされたものは海へと流れ、漂流する中、その周辺にできた泡からアプロディーテが生まれたとされている。ちなみに、夜が暗くなる理由としては、ウラヌスがガイアと交わる為に、ニュクスを伴って大地に近づくためだとされている)


【オリュンポス十二神】

アポロン

(ゼウスの息子であり、アルテミスとは双生児(ギリシャ神話では姉、ローマでは妹)。詩歌や音楽などの芸能・芸術の神として有名である。しかし羊飼いの守護神であったり、ギリシア兵を倒した遠矢の神、または、疫病の矢を放ち男を頓死させる神であり、はたまた病を払う治療神、さらには、神託を授ける予言の神など、多岐により付与された性格がいくつも存在する。本来は小アジアを起源にもつ神格であるものの、植物の精霊神が転じての牧畜の神の説や、北方の遊牧民に起源を求める説など、数多くの出自に関する諸説が原因で、複数の神格としての名、性格が成立したと考えられている。その性格故、知的文化活動の守護神とされるも、逆に人に対しては疫病の矢を降らす残虐性を持っており、サテュロスの一人マルシュアースを生きたまま全身の皮膚を剥いで殺したりしている。腕力も強く、頑強な城壁も素手で打ち砕いて崩壊させたことから、ボクシングを創始した神とも知られている。この用に節度を重んじる部分もあれば、ない部分もある為、アルテミスから指摘された際、「私は万事に節度を守って控えるようにしている。「節度を守って控えること」それ自体も節度を守って控えるようにしている」と返した)


【ティーターン神族】

『ティーターンの後裔』

ヘリオス

(ギリシア語で太陽を意味する太陽神。象徴となる聖鳥は雄鶏。古代ギリシア人は空にある太陽は天空を翔るヘリオスの4頭立ての馬車であるとされていた。しかし、紀元前4世紀頃から、同じ光と明りの神とされているアポロンと性質が似ているため同一視されてしまう。ヘーシオドスの神統記によれば、ヒューペリーオーンとティアーの息子とされ、曙の女神エーオースや月の女神のセレーネーは姉妹になり、また魔女のキルケーやヘーリアデス、パエトーンの父親とされている。オリュムポスからみて、東地の果てに宮殿をもち、常に空にいるため地上の事柄に関しては全て目にしていた。その為、アプロディーテーのアーレスとの浮気を密告したり、ハーデースがペルセポネーを誘拐した際のゼウス加担をデーメーテールに報告するなど、ヘカテーと共に行った)


【神々の物語】

アーテー

(女神。破滅、愚行、妄想を表すギリシア語、道徳的判断を失わせ盲目的に行動させる狂気の擬人化。ゼウスがペルセウスの最初の子供に支配権を与えようとしたところ、第一子と違った子を誓言したため、地上に落とされ、戻る事を禁止される。これにより地上の人間達は愚行をおこなうようになった)


テウメッサ

(本来はテウメーッソスの狐と呼ばれる。母音を消すことによりテウメッソと呼ばれたりする。牝狐の怪物であり、ボイオーティアのテーバイの北東のテウメーッソスに棲む。捕まらない運命を持つため、テーバイの人々には捕まえることが出来ず、子供の誘拐は止まることを知らず、被害を抑えるため毎月一人の子供を生贄として捧げることにした)


【オデュッセイア】

スキュラ

(スキュラ、意味は犬の子。上半身は女性であり、下半身は魚で、腹部から三列に並んだ歯を持つ6つの犬の首に12本の足が生えている。オデュッセイア にて怪物として登場。島に暮らし、色々な男性からは求婚を求められるも、それを拒否し続ける女性だったが、ある時、グラウコスが恋をして告白。しかし、それを断ると、グラウコスはキルケーに相談する事になる。グラウコスに恋したキルケーは、彼女を嫉妬の対象とみなし、魔術と薬学で作られた毒薬を入り江の水に流され、それを知らず入り、今に伝わる化け物と化した。オデュッセウスが戦争に勝つ頃には海辺に現れ船や船員を食らう恐怖の怪物として成り果ててしまい、最後は岩となり、今でも海を通る物に恐怖の象徴とされている。また話によっては、怪物にならず、キルケーに溺死させられ、それをグラウコスが蘇えしたりもしている。ちなみに、メガラの王女、ニーソスの娘として同一の名前が存在し、こちらの場合は、ミーノースに恋をし、自国の王である父を裏切るも、ミーノースからはその行動が狂気として取られ、罵られしまう。後に戦争が終わりミーノースが引き下がる姿を見て発狂。追いかけて船を掴むも、復讐心となり、白鷲となった父、ニーソスに襲われ、そして自身も鳥となり逃げ続ける事になる。二つの話の共通点は、どちらも海、水辺が関っており、恋愛、嫉妬などが関ってる部分がある。どちらにしても、悲運な結果である)


【アルゴ探検隊の大冒険】

タロス

(クレータ島を守る自動人形、又は怪物。鍛冶の神ヘーパイストス、またはダイダロスにより作り出された青銅の自動人形。ゼウスからエウローペー、もしくは、ヘーパイストスがミーノースに与え、それをクレータ島に連れていったとされる。毎日三回は島を走り回り、島に近づく船には石を投げ、接近するものがいれば身体から高熱を発し、全身を赤く熱してから抱き付き、焼き殺す。胴体にある1本の血管には神の血が流れており、それを止めてある釘、もしくは皮膚膜を外されると失血死してしまう。アルゴー探検隊が島にやってきた時、メーディアにより眠らされていたので、その隙に足の釘を抜かれた事で死亡したとされている)


【アルゴー号の探索(アルゴナウタイの冒険)】

ハーピィー

(ラテン語でハルピュイア、英語でハーピー。顔が老婆、胸が女性であり、その他が鷲。ハーデスやゼウスの手下であり、醜悪な顔であり、更には食い意地がはり、食糧を見かけると貪り、食い散らかした残骸の上に汚物を撒き散らして去っていく。【ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇】では、自殺者が変容した樹木をつばむ怪鳥とされる)


コスモス

(古代ギリシアのピタゴラスにより宇宙を指す言葉として用いられる。当時では調和・秩序のある状態を表現する言葉であり、人に対しては、調和の取れてる状態を「kata kosmon(コスモスに合致している)」と表現した。)


【12星座】

キャンサー

(黄道十二星座の1つ、カニ座。ヘラクレスの旅に登場、友人かつ異父兄弟のヒュドラの形勢が不利だと判断し、援護する為にヘラクレスのアキレス腱を挟んだ。しかし、振り払われた後に踏み潰され、ヘラの慈悲により星にされる。またもう一つの話としては、ヘーラーがヘラクレスを快く思っておらず、ヒュドラ戦の最に送り込むが、こちらも何も出来ずに踏まれている。*ちなみに、カルキノスと同じ名前と内容だが、キャンサーは【カニ座】の事であり、【癌】のラテン語である。言わば『いらんことしい』なのだ)


サジタリウス

(横道十二星座の1つ、射手座。アルテミスから狩猟を学んだケンタウロスのケイローンがヘラクレスにより誤って放たれた毒矢に当たり、苦痛のためゼウスに死を願い天に上げられ星座になったとされる。そのため、星座の型は*半人半馬であり、勇者オーリーオーンを刺し殺しその功績として星座になったサソリが天上で暴れた時の為に常に弓を引いた状態で描かれている。ちなみに、歴史の中では半人半馬で尻尾にサソリを持った姿で描かれてる場合もある。*半人半馬に関しては意見が分かれており、小数派の主張としては、ケンタウロスは弓を使わない、星座では下半身が見えない為、ケンタウロスではなくサテュロスの足と言われている)