「立春」の前に | 「Sound Therapy」 

「Sound Therapy」 

 〜 この瞬間に感謝をこめて 〜

すべての存在は『 愛 』そのものなのです




『生きてるだけで丸儲け~』

明石家さんまさんの有名な名言ですね。
私自身独り身になったその時の損失感や絶望感は、
今も思い出すと身体が震える感じですが、
この言葉を知った時、「うん、そうかもなぁ。」と
何故か自然に思えたんですよ。

何時間か前まで一緒に会話して食事をしていた家族が、
朝起きたら天国に逝っていた突然の現実は、
予想していないが故の、そこからの時間の逆走が起こります。

「なんで?」
この疑問にたくさんの答えを出しても
どれも正解じゃなく、頭でわかったつもりでも
受け入れられなかったのです。

「未亡人」という言葉も41歳の妻だった私には
そう呼ばれても自分のこととは思えず、
慣れるのに時間がかかりました。

そんな時期のこの「生きてるだけで丸儲け。」という言葉。
この時の私には「ずんとしっくりきた。」のでした。

いきなりの人生不安、人間不信、意欲減退、自暴自棄
・・・など、思ってもいなかった状況に
身体も体調が崩れ、帯状疱疹にかかる始末。

「食」を大事にしてくれた主人のことを思い出し、
今いることのありがたさや感謝を感じ始めた頃から、
少しづつ人の心をまた感じられるようになり
私自身の再生が始まり、今日に至ります。

「食」べられることの嬉しさや喜び、
そのまま「生」につながる食事のありがたさ。
ジャンクだろうとなんだろうと食べる行為から感じる「生」。
それはまるでヘレンケラーのwater状態で、
それまでの「食」に関して感じていた感覚が
すでに変化していたことに改めて気づきました。

今、もしも大変な時を過ごしている方がいらしたら
つらいなぁと感じる時間をすごしている方がいらしたら、
この言葉があたらしい勇気を感じさせてくれるかもと
そう思いながら書いています。

「生きてるだけで丸儲け。」

ここから始めるとゆっくり呼吸が出来て、
本当に今必要な事やものが
見えてくるかもしれませんね。

+ + + 

立春を前に、普段あまり書かない私事を綴りました。
今年の春で13回忌を迎えます。
12年が経ったということですね。

とっくに追い越してしまった旦那の年。
今年からまた心機一転、愛と感謝で過ごします。