数回にわたって音読について書きました。
「音読その1 ただ読んでいるだけでは意味が無い」
「音読その2 Representation」
「音読その3 理解へのトリガーは何か」
ポイントをまとめますと。
※下準備次第で音読の効果は変わってしまう
※音読のゴールはスクリプトの内容を英語のまま意味を捉えられるようになる事
※スクリプトをみなくても意味を拾えるようになるまで繰り返す
といったところ。
繰り返しになりますが、音読は語彙の増強、リーディングのスピード向上、リスニングの向上など色々な要素をまとめて強化できる基礎トレーニング。
いわばジョギングや水泳のような有酸素勉強法。
一方、「TOEICの文法問題集をやる」「英検の語彙問題集をやる」「英作文の問題集をやる」などは、いわばダンベルを使って局部的に負荷をかけるトレーニングのような無酸素勉強法。
どちらも必要な事ですが、後者の無酸素方法のみというのはしんどい上に中々、英語力が身に付かない。
例えば、「単語帳」「文法問題集」「リスニング対策参考書」「英作文問題集」「速読用テキスト」、、、と買いそろえて全部をやる。
これじゃまるで大学受験ですね。
仕事がある人はまず続かない。
ですから、日々の学習は
「音読 + 単語」
「音読 + リーディング問題集」
など、有酸素系と無酸素系を組み合わせてやる方法が効果的です。
サッカー選手はフリーキックの練習や細かいテクニックの練習だけ行っている訳ではないですよね。
まずスタミナをつける為に「走る」という基礎トレーニングは欠かせません。
それと同じように、音読は「欠かせないもの」です。
最初は下準備などに時間がかかりますが、段々と効率的にできるようになります。
私の場合
1. まず原稿を読まずに聞く(2-3回)
2. 原稿を読みながら聞く
3. 訳をチェック(あれば)
4. 知らない単語チェック&インプット
5. 文の構造的になぜその訳になるか分かりにくいところをチェック
6. 原稿を読みながら音読を繰り返す
7.原稿を読まずに音読を繰り返す
みたいな流れです。
原稿の長さによりますが、
初日に1~5までは終わらせて少し音読
2日目から6~7を繰り返し行います。
1つの原稿に長くて1週間程度かける時もあります。
(原稿の長さによりますが)
最初は「1つの原稿に対して最低20回は音読をする」など回数を決めるのも有効だと思います。
ただ、決まったルールはないので自分なりのやり方ができてくると思います。
不安な方は最初に1冊だけ音読用に作られたテキストをやってみる事をおすすめします。
音読の理屈、流れ、具体的な方法をマスターできます。
いわば補助輪のようなものです。
それを卒業したら自分の好きな材料を使いましょう。
音読の正しい方法を身につければ、ハリウッド俳優のインタビュー、ニュース、ネット上のコンテンツなどあらゆるものが材料にできます。
好きこそものの上手なれ。
好きなものを材料にする事で学習効率は加速度的にUPします。
最近さぼっていた音読ですが、一応、今月買ったEnglish Journal
は一通り音読しました。
一時期はTEDのプレゼンを音読材料に使ってたんですけど最近ごぶさたです。また、面白そうなのを探して再開したいと思ってます。
- みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング(CD BOOK)/ベレ出版
- ¥1,785
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音読のエッセンスを詰め込んだ良書なので最初の1冊にはおすすめ。
色々な音読系のテキストがありますが、実際このシリーズの二番煎じな感じのものが多いです。
- CD・別冊付録付 ENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2013年 10月号/アルク
- ¥1,470
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実際のインタビューやスピーチそのままなので、完全に生の英語。
訳や単語の解説も載っているので便利ですが、めちゃくちゃ早口な人のスピーチの号だったりすると結構骨が折れますが、だからこそ、音読に慣れてきたら是非学習に取り入れて欲しいシリーズです。
音読用に加工されたテキストでは得られない生きた口語表現を解説付きで学べるのがいいところですね。
口語はネイティブじゃないとピンとこないものが多いので、本書のように解説を入れてくれるテキストは重宝します。