事務所のベランダに「青年の木」と言われる観葉植物があります。
かれこれ、もう4~5年ほどの付き合いになりますが、元気に育ってくれています。
毎年、寒い冬場になると事務所のなかに入れていたのですが、今年はスペースの関係もあり外でがんばってもらっています。
この青年の木、観葉植物の中では比較的寒さに強いタイプらしいのですが、購入してはじめての年は10月くらいには、あきらかに寒さにまける様子が見えて、早々に室内に入れていました。
それが年を追うごとに、だんだんと寒さに強くなる感じで、室内への取り込み時期が11月、12月へと少しずつ遅くなっていきました。
そして、今年は3月に。
つい先日には大雪が降るなど、今年は例年以上に寒さが厳しい日が続きましたが、見事、無事にひと冬を越してくれました。
一年一年、寒い冬を経験して、徐々に寒さへの耐性を高めていった結果ですね。
観葉植物にとって、寒さはかなりのストレスになるはず。
かわいそうだからと、はじめの年と同じように毎年10月早々に室内に取り込んでいたら、寒さへの耐性はこんな風には高まらなかったような気がします。
もちろん、はじめから一気に外での越冬を目指したら、耐えられずに枯れてしまった可能性は高いです。
このあたり、様子を見ながら、ちょっとずつ負荷をかけていくというバランス感覚が大事なのでしょうね。
人間でもストレスは良くないからと避けてばかりいると、ストレス耐性は一向に高まりません。
ストレスレベルが過剰になって一線を超えてしまわないように気をつけるのと同時に、対処可能な範囲でストレスをちょこちょことかけていくことも大切になってくるように感じます。
最近は「寒さ」というストレスに絞ってみても、いろいろな便利グッズのおかげで、昔に比べて明らかに耐性は落ちているように感じます。
自分自身、小学生の低学年の頃は、友人との張り合いで冬場も半袖短パンで通していたのがウソのように、いまや寒さにすこぶる弱い状態となっています。
生きものに備わる「適応力」を望む方向へいかすことが大事だなあと、しみじみ感じる今日この頃です。