哀 の メ ロ デ ィ | 星詩-ほしうた-暮らし

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星占いと詩作(ことば)のコラボ生活...およびいわゆる占いウォッチャー(笑)+「占星音楽-ほしうたうらない-」コンテンツ発信に向け、現在ゆる々絶賛奮闘中


青い月あかりに滲む二人のシルエット
偶然を信じてたわけじゃないのに
なぜ心が狂おしく彷徨うの


せめて誕生日には 花を飾ろうと出掛けたら
私には不似合いなバラが微笑んで
つめたい赤で哀しみを絞りだした

『ここはどこ?』
 

愛と愛とがかさなって
哀が切ない鼓動をかき鳴らす


そこに残された 明日へのパスポートに
その名が記されることはもうないと
 
愛と愛とでえがくのは
哀が奏でるメロディ なにもかも


まるで道化だね 動けないさがせないの
微笑み知ることもないまま 刻がゆく


   
北の国からきた風が 二人を連れ去って
しばらくは毎日が嘘に染まって

またおんなじ間違いに浮かされる
 
決して眠らないで 誰かを待ち続けた いつの日も
泣かないときめたのに いつかすれ違う
優しい希望(ひかり) 望遠鏡映したのにね


『それはなに?』

愛と愛とがかさなって
哀が切ない未来を指ししめす


誰も独りで 生きてはいけないと
あなた一人しか胸(ココ)にはいないのに


愛と愛とでえがくのは
哀が奏でるメロディ なにもかも
まるで道化だね 動けないさがせないの



壊れても 信じても 夢みても 痛くても
愛しても 震えても 淋しさも 喜びも――


 

愛と愛とがかさなって
哀が切ない悲鳴でかき乱す


そこにかげりゆく あの日のオレンジには
瞳が苦しいくらい光ってる
 


愛と愛とがかさなって
哀が奏でるメロディ どこまでも

 

触れることすら 一度も許されなくて
こころに満たされた奇跡とどかない


 
『あなたは誰なの?』
 
どこかに続いてたはずのあの空の下
しあわせなあのヒトたち
もうみつからないの




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