オドラサレ 35(次回最終回) | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

ダンス教室の更衣室で行われた大捕物。

奈々子さんは単独でアジアン雑貨ティンブーのレアアイテムである「本物になる折り紙」で、大型スライム=ゼリールームの大瀬良らい夢先生に応戦した。
サタン様(佐田星明)は恋人の奈々子さんを信頼してるからこそ、ゼリールームの弱点を教えるだけに終始して、ご自身は私のベリトへの訴状を受諾してくれたんですね…。
人間界では奈々子さんの方が佐田様よりお姉さんなのに、大切な所でサタン様はやはり大魔王総統閣下らしく…。

(いいなぁ…。)

あっ、いや私の気持ちはサタン様への忠誠心であって、奈々子さんは大切な親友ですから…。

なんてイケナイ一人妄想に浸ってたら、鳥かごの中のオウムの明日香さんが液状の大瀬良さんに語りかけた。

「奈々子さん、人間の貴女がよくここまでやったわ。
後は私に任せて。
そもそもグラシャ=ラボラスさんがロビンフッドで、私と小夜子ちゃんと契約させたのはスライム族は火属性の私が苦手と知ってからよ。」

「何だよ、あのロリ○ンマルチーズ、あたしの話聞いただけで、大瀬良がスライム族って検討がついてたのか?」

前言撤回。貴方もやっぱり凄いです。
一瞬気持ちがアッチに向いてごめんなさい。

「そうか…。莉緒も所詮は序列に逆らえない悪魔族ってことか!
上位悪魔のフェネクスに睨まれたら、簡単に僕を裏切るわけだ。」

「ゼリールームの大瀬良さん。
確かに私は37位のフェネクスで、莉緒ちゃんは見た目小学生でも、71位のダンダリオンよ。
でもね、そんな下らない理由じゃなく、莉緒ちゃんの貴方への本当の気持ちがわからないなら…。


…いっぺん…灰になる?


転生の炎…。」


「ひぃ!冗談じゃない。
確かに僕達スライム族は火が苦手なんだよ!」

オウムの明日香さんの翼から、紅蓮の炎が床を走ったと思った瞬間、大瀬良さんはダンスインストラクターの人間の姿に戻った。

その瞬間、大瀬良さんの首筋には冷たく硬いものが静かに触れ…。

「妖刀使い改め、退魔剣士見習い・北御門瞳。貴方が人間の姿なら、この虎徹でも斬れるわ。
明日香さんに焼かれる?
私に斬られる?
それとも大人しく捕まる?

わかる?莉緒ちゃんは誰よりも…。」

「待って!北御門さん。
お願い、それだけは言わないでください!
どんなに時間がかかっても、いつか自分で言いますから!」

「ごめん、莉緒ちゃん。つい貴女を母親目線で見ちゃって」続