No.25+No.72=97(くなん)~セキララ 19 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

あまりに別次元の雰囲気を醸し出すグラシャ=ラボラスに、町行く女性達は遠くから見てるだけだった。
かく言う私も、ちゃんと約束してるのに、彼に声をかけれずに居た。

遂に一人の女子学生が、携帯を手に彼に声をかけた。

思わず魔力を解放して聴力をMAXにした私。
べ、別に信じてないわけじゃないんだからね!

「やめときな。
真に良い男は写真に残らねぇんだよ。
お嬢ちゃんももう少し大きくなったらわかるさ…。
それに良い女は無許可で撮影しないだろうしな…。」

「…はい…。
ありがとうございました。
お話出来ただけで良かったです…。」

「じゃあな…。
おう!真利子。ここだ!早いな。」

ちょっと!遠くから私を呼ばないでよ!恥ずかしいよ…。

うわぁ、周りの女の子の「チッ!」って舌打ちが怖いよ…。

いや、でも王明さんの奥さんの仕返しの方が怖そうだけどさ…。

その時、近付くグラシャ=ラボラスを、無断で写メした別の女の子が…。

「キャー!!何で写らないの?
故障?心霊写真!?」

「ふん、悪魔が写真に残るわけないだろう?
バカな女も居るもんだ。
悪ぃ、真利子。
取りあえず中に入ろうぜ。」

「うん…。」

町を歩くと人が寄ってきそうなので、私達は待ち合わせ場所近くの1○9に入ることにした。(伏せ字の意味ないでしょ!)

****
「すまねぇ、都心の繁華街がこんな騒がしいと知ってりゃ、時間ギリギリに来たのにな。」

「ううん、グラシャ=ラボラスのせいじゃないよ…。」

ビルの上位階にあるカフェ。
町を展望出来る景色で人気だが、コーヒーも評判の店だ。

「能代については、知り合いの天狗の坊主が、妖怪仲間に情報を集めてもらってる。
ネットに詳しくねぇと、今の時代はやってけねぇな。」

「ネットに詳しい天狗さんて、まさか『妖グルサイト』の蔵間社長?」

「何でえ、あの坊主有名なのか?」

「うん、友達の美夜ちゃんも、妖グルに会社のHP載せてから、凄く依頼が増えたってさ!」

「なるほど…。」
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彼との何気ないお喋りがずっと続いてほしいと思った時、ウエイトレスが私達に話かけてきた。

「お客様、本日下の階でTVのイベントがありまして、一般カップルのラブラブコンテストがあるのですがいかがですか?
カウンター席のお客様にも声かけしたのですが、姉弟ということで弟さんが固辞されまして…。テナントごとの推薦で、賞金も出ますよ?」続