札幌ツアーの熱が冷めやらぬまま、東京での日常が始まっています。
昨日は、所用で代々木上原へ。
代々木上原は乗り換えに使うだけで降りたことがなかった場所でした。
ところで、札幌ではL.M.T.のライブ以外に、ピアニスト・作曲家の松尾泰伸さんのピアノソロ・コンサートへお伺いしました。もう、blogに何度か書きましたね。
そのコンサートのチラシがこちら。
松尾さんの音をお聴きするのは初めてでしたので、クラッシク・ピアノだと思っておりました。
ところが、実際には一つのジャンルに収まるような音楽ではなく、懐の深いピアノであり、楽曲でした。
そして、奏でられたその音は、コンサートが始まるとぼくの疲れていた身体にスーッとしみ込んでくるのでした。
大変心地よく、またスリリングな場面もあり、あっという間の90分間。
本物のヒーリングピアノを初めて体験させて頂いたという感覚でした。
本当に素晴らしかったです。
夜のイベントでは、終了後に色々なお話をさせていただきました。
ピアノや楽曲の話題から、好きなキーボーディスト、そして録音方法まで、話が尽きませんでした。
録音に関して、「ピアノだけではなく、シンセの音も全て打ち込みやパンチインなどを使わずに録音した作品」のお話を伺い、ビックリ!
何でも出来てしまうこの時代に、あえて一人ダイレクトカッティングですから、どんな作品なのだろうと興味が湧き上がってきたところ、なんとその作品をプレゼントして頂きました。
ありがとうございました!
「episode 2015」
早速、東京に戻り、聴かせて頂きました。
昨日は代々木上原から小岩へと移動中も聴いていました。
錦糸町から総武線へ乗り換えたあたりで、突然ある曲が頭のてっぺんから足の先まで全身に沁み込んでくるのを感じました。
すると歌詞というか言葉が次々と頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えていくのです。
慌てて、i-Padを取り出し、書き止めていきます。
小岩に到着後、幸運にも次の予定まで時間があったので、ドトールへ。
アイスコーヒーをすすりながら、おーどうしようもなく涙が溢れる。人目の多い店内。;^^)
ここまで涙が止められない状態は、3rdアルバムの「夢」と「ありがとう」を小田さんが歌入れしている時以来のことで、ほとんど経験がありません。
兎に角、時間ぎりぎりまで言葉を書き止めました。
「病床の母」や「亡くなった友人」「熊本の人達の姿」「東日本大地震」など、頭に色々な映像が浮かんできました。
気が付くと予定の時間が過ぎ、慌ててドトールを出ました。そして、しばらく急ぎ足で歩いていると、本当にすっきりした爽やかな気持ちになってきたのでした。
小岩での仕事を終え、帰宅後、曲名を調べてみました。
7曲目の「いのり 2015 prayer 2015 ~世界遺産 熊野のテーマ~」という楽曲。
残念ながら、言葉は歌詞として完成には至らず、今冷静に校正しています。
それでも、すごい体験が出来たのは間違いありません。
音楽の力は素晴らしい。
そして、松尾さんのピアノの力は本当に素晴らしい!と思った次第です。
心から感謝申し上げます。
それから、本当に個人的な感想ですが、大好きな映画「ラストコンサート」の最後のシーンを連想させる空気感をこの曲から感じたのでした。