ＢＬ小説『豪華客船で恋は始まる８』（水上ルイ）は、なんでこんなにおもしろいのか!?

豪華客船で恋は始まる〈8〉 (ビーボーイノベルズ)/水上ルイ
￥945 Amazon.co.jp

ワタシの野望は２つある。

ひとつ。

『豪華客船で恋は始まる』を１度も読んだコトが無く興味すら無いのに、エンツォのフルネームをすらすらと言えるお嬢さん方をこの世に増やすこと！

ふたつ。

『豪華客船で恋は始まる』に一番熱いブログになること！
　

何度だって言う。

ダレにもおススメはしないが、ワタシは『豪華客船で恋は始まる』が大好きなんですこんにちわ☆ニコです！

『豪華客船で恋は始まる』の感想でたまに見かけるのが “マンネリ” とか “いつも同じ” 的な感想なのですが、ワタシはこの感想を見る度に心の底から吃驚します。

お、同じ本を読んでるんですよね？

わ、ワタシと同じ『豪華客船で恋は始まる』を読んでるんですよね？？

あ、アレのドコをどお読めば、マンネリとかいつも同じって感想が沸いてくるんだろう？？？

あんなにも停滞せず進化をし続けるＢＬシリーズもこの世にあるまいて！

と、他のシリーズ物のＢＬをろくに知りもしないで言ってみる☆

とにかく！

常に新しい萌えと感動とトキメキとエンツォ・フランチェスコ・バルジーニを

提供してくれる『豪華客船で恋は始まる』の世界！

８巻でまた一歩、大きく飛躍したとワタシは確信しております

そんでもって、最初に “エンツォ” の名前を見たときには

「え、えんつぉ？ナニこの読みづらい名前は！？表記はEnzo？ならなんでエンゾじゃあねえの？

Enzoといえばジャック・マイヨールだべよ？グラン・ブルーだべよ？リュック・ベッソンだべよ！？

なんだよエンツォって！？んなの読みづらくて感情移入できるわきゃねえべよ！？」

と『グラン・ブルー』を観たコトも無いクセして半ばキレ気味でエンツォの名前にいちゃもんを付けていたなんてえ過去はとっくのとおに葬り去ったネ！

もうさ、生まれた時からエンツォ・グルービーぐらいの体でワタシは生きてる厚顔無恥でございます～

※そんなニコさんの、ちょお温度低めなエンツォとの出会い編はコチラをチェック★
　人に歴史アリだよなあ～。あの低温からこの高熱フラフラ状態までイっちゃうんだもんなあ～。しみじみ。　

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン- Blu-ray/ジャン・レノ ￥2,625 Amazon.co.jp

――――――――――――――――――――――――――――――――

『豪華客船で恋は始まる８』水上ルイ ／イラスト：蓮川愛　*ニコ評価： ★★★★★

＊内容＊

ごくフツーの大学生なオレ（ミナト・受け）の恋人は、世界一の豪華客船の船長にして、大財閥の次期総帥・エンツォ（・フランチェスコ・バルジーニ・攻め・多分妖精）。突然現れた彼（エンツォ・フランチェスコ・バルジーニ・攻め・２８歳・イタリア人）は台湾へ向かう船上にオレ（受け）を攫って…!

きらめく菫の瞳とセクシーな香りにメロメロに蕩かされてしまった翌日。台湾の夜市に出かけたオレ（受け）はすごく生意気な少年に出会い、父親探しを手伝うことに。まさかそれがあんな大事件になるなんて…!

海の貴公子（エンツォ・フランチェスコ・バルジーニ・攻め・大富豪）と恋に堕ちる、最強メガヒットラヴ。　　　

＊感想＊

興奮しすぎるとロレツも脳も回らなくなるのがニコさんの仕様ですので、んな時の常套手段・ザ☆箇条書きでイってみまっす！

「エンツォには１巻たりとて同じエチが無いんだ、ぜ！？」

こりゃあ、すげえコトだと思うんですよ！？

現時点で１１巻まで続いていて１巻につき３回のエチがあると仮定して、全巻で約３３回あるエチの中で同じエチを１度もしない、毎回新しいエチを提供してくれるエンツォ！

恋人のミナトの（エチの）スキルアップに合わせて段階を踏んでエチの深度を深めていくエンツォ！

まったく自分本位のエチなど想像もしていない、思いもつかないエンツォ！

王子様なのに奉仕精紳に溢れすぎている下僕気質なエンツォ！

そんなエンツォの８巻は、今までで一番、エロかったんです

まあこういっちゃあなんだが、水上ルイさんのエロって、別に特別エロくはないですよね？

結構あっさりしてるっつうか。

まあワタシが崎谷はるひさんに慣れてるからとか、夜光花さんを沢山読んでるからエロく感じないダケかもしれませんが、ワタシが思うに水上ルイさんにとってエロって別にそれほど力入れてる部分じゃあないような気がするんですよね。水上ルイさんにとってのエロってえのは恋愛の結果としてのエロであってエロのためのエロじゃあねえっつうか。

腹が減ったから飯を食う的な？

恋したからエチをする的な？
　

そおいう意味ではものすごく純粋なエロなんだと思うんです。

決して技巧に走るワケでもなく、道具を使うワケでもなく、乳首に固執しているワケでもなく。言葉責めったってえ赤子の手を捻るようなソフト加減。ミナトはそんなエンツォ渾身の言葉責めも全然聞いちゃいねえし。

決して人目のあるようなところでは致さないＢＬ界にはあるとは思ってもいなかった常識があり、受けはイくのが早いし、攻め様は気が遠くなるほどに絶倫だったりするワケじゃあない。

そんな感じで今までさらっとしていた『豪華客船で恋は始まる』のエチが！

この８巻では！いつもより長く！じっくりと！技巧的に！（ニコ的邪推比）

エロく長くエロく繰り広げられているんですーーーっ

　
、、、はぁはぁ。

今まではおぼこいミナトに合わせて、エロスキルにリミッターをかけていたエンツォが、徐々に徐々にリミッターを解除してきましたよっ！！！エンツォ、本領発揮っもうね、この調子でイったら、

『豪華客船で恋は始まる』が２８巻くらいになったら、崎谷さんも夜光花さんも

ドギモを抜くようなエロエロなエロが展開されるに違いねえぇぇぇ！！！

『豪華客船で恋は始まる』２８巻。ちょおちょおちょお楽しみにしておりまっす♪ ← ワタシはいつでも本気。

「ミナトの私生活の一部が明かされたんだ、ぜ！？」

とにもかくにもラブでロマンス押しなこのシリーズは、ラブでロマンスでイレギュラーなトラブルに巻き込まれているコト以外には本当に無頓着です。

エンツォの過去はおろか私生活なんて微塵も明かされておりません。

そもそもエンツォなんて豪華客船の船長なんつう非現実的なお人な上に私生活も明かされないなんて、ワタシが「エンツォって、妖精さんなんじゃ、ね？」と邪推したとしてもダレも文句言えねえべよ？

でもまあミナトは “ごくフツーの大学生” （本人主観・超主観・事実とはことどとく反している主観）ですから、たまに私生活が出てきます。と言っても大学でランチしていたらエンツォが攫いに（という名の “お迎えに参りましたよお姫さま”）来ちゃうので、ミナトの大学生活（っつうかありとあらゆる女子大生に秋派を送られ続けるつうミナトのモテ確認）はあっさりと終わっちゃうんですケドもネ！

んで今回の８巻では新事実が発覚！

ミナトのお父さんの会社は月島にあったのだ！（東京ローカル・下町・もんじゃ焼きで有名）

んでもってミナトがお父さんの会社（初登場！）でアルバイトしてるんだよ！

こっれねえ、ちょお新鮮でした！想像を絶するほどに新鮮だったんです！

この非現実的ロマンスご堪能読本の『豪華客船で恋は始まる』においてこの日常描写の新鮮さと言ったら！

でもまあんなのは３０ページ弱であっさりとエンツォに攫われちゃう（という名のお迎え♡）んですケドもネ