ＢＬ小説『豪華客船で恋は始まる』全９冊を読んで叫び足りないコト！追加！！

船上で蜜月は始まる―豪華客船EX (ビーボーイノベルズ)/水上ルイ
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ま、まだ豪華客船について書くつもりなんですか！？こんにちわ☆ニコです。

ええ。まだ書くつもりなんです。「そんなに好きなんですか！？」と訊かれたならば、「いや、それほどでも、、、。」って感じなんですが、書くコトは山ほどある！言いたいコトは山ほどある！！書いても書いても書き足らねえよっ！！！

結局、大好きなんじゃあねえのか？って気もしてきました、、、。ど、どおなんだろう？？？わ、わかんねえな。

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『豪華客船で恋は始まる』全６巻・豪華客船EX 全３冊

　水上ルイ ／イラスト： 蓮川愛　*ニコ評価： ★★★★☆
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

＊いい加減紹介は省いて、言いたいコトを箇条書きでダダダっと羅列する！＊

○この作品のすごさってのは、明るく楽しいところにあると思います。　湿度がないんですよね。全然じっとりしてなくて、初夏の朝のような爽やかさがある。

蓮川愛さんのイラストも陽性ですよね。蓮川さんの絵ってのは、せつない作品の時でも根本的にポジティブなんだと思うんです。うん、暗さと湿度がないんです。色気はしたたっていても、アンニュイではない。素晴らしい！大好きだ！！

○なんでこの陽性さに気が付いたかというと、このシリーズを読み終わった後に岩本薫さんの『年上の恋人』を読んだんです。したらばこの作品、薄暗いったらありゃしねえ！陰気臭くてびっくりしました。えええ？岩本さんってこんなにも薄暗い感じだったかしら？と考え込むほどに。　いや、そおじゃあない。そおかもしれないけれども、豪華客船が明るすぎたんだと気が付いた。

明るいおハナシはそりゃあ、楽しいに決まってるわなあ～。う～ん。以前はもっと辛気臭い（褒め言葉）おハナシも好きだったはずなのに最近どんどんと明るいハナシが好きになってきています。趣向が変化してきてる。

○岩本薫さん作品でイタリア人といえば『ロッセリーニ家の息子守護者』ですが、こちらを読んだ時、萌えツボ直撃だったにもかかわらずいろいろと細部がお好みではなかったんですよね。ドコが気に入らなかったかというと、イタリア人の攻め様・マクシミリアン（３５歳）って意外と乱暴者なんです。受けのルカ様を引き寄せる時に、“ぐいっ” としたりとかが多いんです。なんつうの、受けを真綿で包むように扱わないのがすっごい気になっていました。マクシミリアンがルカ様をぐいっと引き寄せるたびに「おいおい、ルカ様をぐいってひっぱんなよ。」　っていちいちつまづいちゃうので、その度に萌えが分断されてしまうワケです。

きらびやかな全部持ってる攻め様ってえのは、受けの扱いも優美でないといけないと思うんです。　こおいう攻め様ってのは百戦錬磨の床上手。床上手のオトコの手ってのは、そりゃあもううっとりするくらい優しってのが必須だと思うんですよね。　

その点豪華客船の攻め様・エンツォは、そりゃあもう優しい手つきです。　育ちがイイので、ドコもかしこも上品で気品があります。ミナト（受け）なんて、真綿で包まれまくり！ぐいっと引き寄せるだなんてありえない！！　ちょっとくらい切羽詰っていても品性あふれまくりでございます！

この作品は、こおいう細部も徹底的に破綻なく書かれているのでものっすごく安心して読めるんです。　攻め様が本当に何から何まで徹底的に完璧な素敵攻めなので、どこにも引っかかりを感じるコト無くうっとりする世界観にどっぷりと浸れるワケなんです。すげえな。でもまあ、相手も男なワケですから、ちょっとくらい乱暴でもイイのかもしんないケドも！

○７冊を読み終わった時点でふと気が付いた。　「そおいえば、エンツォ（攻め）ってミナト（受け）にやきもちを焼かせる場面がないな」って。　ミナト（受け）を溺愛しているエンツォ（攻め）は度々やきもちを焼きますが、　ミナトがやきもちを焼くってのは１回もありません。エンツォはあんなにもモテるのに、ミナトにやきもちを焼かせるような行為は一切しないのです。

これって、すごいコトですよね？　黙っていたっていろんな人がわらわらと惹き付けられてきてしまうエンツォ（攻め）がミナト（受け）にやきもちを焼かせないってえのは、陰でものすごい努力をしているってコトでしょ？ミナトを気遣い、ミナトの心の安寧を願って、エンツォは見えない所でもものっすごい努力をしている。 エンツォ・フランチェスコ・バルジーニ（２８歳）、すごい攻め様です ６巻で初めてミナト（受け）がやきもちを焼いたときには、なんだかものっすごく新鮮でしたよ。　そんでもって、そのやきもちにはエンツォ（攻め）に落ち度はまったくないという素晴らしさ！エンツォ・フランチェスコ・バルジーニ（２８歳）、攻め様界の頂点な男だとワタシは断言するね！

○そんなエンツォ（攻め）は、話によると生粋のゲイらしいですが、過去の男関係については、これっぱかちも出てきません。ええ。微塵も出てこないんですよ！エンツォ（攻め）が、「私はゲイである。」と言ったモノローグでそれで終わり。　ミナト（受け）以外の過去の男なんて、もう、どおでもイイんです。

それって王子様攻めの必須条件だと思うんです。当然のように過去はあって、だからこその床上手なんだけれどもそのルーツは明かされない。それが攻め様の正しい生き方だとワタシは思っています。ええ。攻め様の過去の男なんて知りたくないんです！そおいうのはぴっちりとフタをして、隠しておいて欲しいのです！ああ。そんなところもエンツォ（攻め）は完璧で素晴らしい。

○エンツォ（攻め・２８歳）とミナト（受け・１８歳）は、全９冊通して始終ラヴラヴです。もう四六時中、愛してる愛してる愛してると言い合っています。所構わずチュッチュチュッチュしています。でもこれを、「んなんあるかっての！？愛はすぐに醒めるもんなんだぜ？」と思わせないのは２人が超絶遠距離恋愛だからなんですよね。 もうびっくりするくらい２人の距離は離れていて、何ヶ月かに１度、１０日程度しか逢瀬できないので、２人の恋は、いつまでも熱く濃くラヴラヴで持続するワケなんです。だからどの巻を読んでも、見つめあってせつない声で愛してる愛してる愛してると言い合っている２人を見ても飽きるコト無く「久しぶりに会ったんだもん、しょうがねえわな～。」とするっと納得できちゃうワケなんです。恋人同士のラヴラヴ期間を持続するには遠距離恋愛がイイのかもしんないなあ～。　

○さて受けのミナトですが、この子は本当に感じやすくてすぐに勃ちます。おったっちんです。もうなんか条件反射みたいに勃ちまくりでわかりやすい。この子、いくらなんでもすぐに勃ちすぎじゃねえの！？と思っていたら理由が６巻で明らかになりました！ ミナト（受け）は子供なので快感に弱くてすぐに勃っちゃうんですって！ 本人がそおおっしゃっていたのでそおなんでしょうよ。若いってみずみずしいですネ！ちなみにミナト（受け）はとっても早撃ちでもあります。若いから！

ほんと、こんなところもコチラがちょっとでも疑問に思った点には全部理由があり整合性が取れているとっても素晴らしい作品です！破綻がない！！　

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も１個書きたいことあるんですが、まあイイや。これで満足したかなあ～。満足したかも！　

そんでもって、ええと。これだけ連続で毎日毎日感想を書いてきましたが、特に人様におススメは致しませんよ！ただ、ワタシはすっごい楽しみました～♪　

【とかいいつつ大いに書いちゃった『豪華客船で恋は始まる』のあつくるしい感想たち☆】

*コトの発端／ *感想① ／ *感想② ／ *感想③ ／ *感想④ ／ *感想⑤