この記事は、連載物です。
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12時半にバンディアガラを出発。
サンガまで45kmという道のりに
「午前中は無駄にしちゃったけど、まだ半日あるし結構回れるんじゃね?」
と思った私達。
しかし…
その考えは甘かった!
以前、中央部を回った友達が
「車で簡単に回れるよ~。」
と言っていたので、全く想定してなかったんだけど、実際はこんな感じ。
えっ?わからない?
じゃあ、こっちの写真。
ん?まだわからない?
じゃあ、セバレーバンディアガラ間の写真と比べてみてちょ。
違い、気がついた?
そう、セベレーバンディアガラ間の道は舗装道路。
でもバンディアガラーサンガ間の道は…
舗装道路ではなかったの!
45kmの道のりって、舗装道路だったら1時間内で着く距離だけど
舗装されてない凸凹道だとねー
2時間半もかかるのよ!
あはっ、あはははははははは…ハァ~
それでもほのかな希望を捨てなかった私達は、念のためドライバー君に
「ねっ、サンガの先の村まで行けるかな?」
って聞いてみた。
が、ドライバー君、無常にも
「無理!サンガから先は、もっと道悪くなるあるね!」 ← なぜか中国人風
と思いっきり否定。
まー、確かに、バンディアガラーサンガ間の移動だけで5時間。
出発したのが12時半だから、行き帰りだけですでに17時半になってしまう。
ここアフリカでは、夜間の運転は奨励されない。
・道が悪い
・街灯がない
ため、夜間は車の事故率がべラボーに高くなるからだ。
マリの日の入りは、この時期(2月)18時半頃。
そう、
わずか1時間しか、自由時間がない計算!
サンガでは、崖の下にあるバナニ村までトレッキングする予定だったので
その時間を考慮すると、確かにサンガより先の村に行く時間はない。
「まー、仕方ないねー。」
ってことで、私達はあっさり諦めた。
ま、もともと南部ドゴンに主眼をおいていて
「中央部は、見られればラッキー。」
程度に思っていたから、諦めやすかった…ってこともあるけどね。
そんなこんなで、やっとのことで辿り着いたサンガ。
サンガの村自体は、アフリカ慣れしてる私達には普通のアフリカの村だったんだけど
村のはずれをぬけると…
写真だと、実際の凄さの半分もお伝え出来ないのがつらいとこだけど
なんつーか、圧倒的な存在感で迫り来る光景に
大地の鼓動、しいては地球の鼓動が感じられ、私達に出来ることは言葉も無くただ立ちすくむのみ。
乗り物運に恵まれないとか、いろいろ苦労はあったけど
「あー、着てよかったなぁ~。」
と心から思えた瞬間でした。
…が、ドゴンの凄さは、こんなもんではなかったのである。
<つづく>
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