この記事は連載物です。
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定員まで埋まらなかったバスの空いてる座席を買占め
やっとの思いでバンディアガラに着いた私達。
が、手配してもらった車は、無常にも出払ってるとのこと!
あはっ、あははははははは…ハァ~
「何のために、必死になってここまで辿り着いたと思ってんの!」
と怒ったところで、車が空から降ってくるわけでもないし、手品のように出てくるわけでもない。
車はすでにこっちに向かっているので、1時間くらいしたら戻るだろう…との情報を得て
…アフリカ人の1時間って、2時間だよなー
とは思いつつも
「じゃあ、待ち時間を有効に使いますか…。」
と気を取り直して、ちょっと早めのお昼を食べに行くことにした。
小さい村ということあり、あまり選択肢はなさそうなので
一番最初に目に入った中央広場に面したレストランに入ってみる。
昼食を食べたいんだけど、もうやってる?と伝えると、おっちゃん
「魚のカレーしかないけど、それでもいいなら。」
と流暢な英語で返された。
「あら、ずいんぶん流暢な英語を話すのね。」
「ああ、俺はカメルーン人だからさ。」
カメルーンは、英語が共通語の地域とフランス語が共通語の地域があると聞いたことがある。
彼は英語地域の出身みたいで、フランス語はあまり得意ではなさそうだ。
フランス語が得意でないのに、マリの田舎で商売って
「たいへんだろうなー。」
と思い、なんとなく微妙な経緯がありそうなのを察して、そこは大人の対応。
それ以上は聞くまいと思ったのに…
おっちゃん、ランチを食べてる私達の席に
誘われもしないのにどっかと座り、自分の身の上を話し出す!
まー、なんつーか、こういう話も含めて愚痴を言える人が、ここにはあんまりいないんだろうね。
おっさんが言うように「母親に捨てられた」のかはわかんないけど(つか母親も事情があったんでしょう)
かわいい息子のためにも、がんばってくれぃ
なぜかレストランに飾ってあったマリ版「見猿、言わ猿、聞か猿」
Wiki先生によると「日本の東照宮がオリジナル」みたいに書いてあるけど、そうなの?
食べた魚のカレーは美味
そんな「ちょっと重い世間話」のおかげで、あっという間に1時間経ち
「まだ、車戻ってないかもねー。」
などと、一番最悪の事態を想像しながらオフィスに様子を見に行ってみると…
車がある!
聞けば、5分ほど前に戻って来たとのこと。
ラッキー!!!
早速、サンガに向けて出発することになった。
バンディアガラからサンガまで45km。
時間は、この時点で12時半。
「まだ半日あるから、上手くすれば結構回れるんじゃね?」
なーんて、淡い期待を抱いたんだけど
そもそもアフリカで、そんな期待を抱くほうが間違いだった…
と、すぐに思い知らされたのでした。
<つづく>
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