毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。

担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。

 

 

チューリップ赤  チューリップ紫  チューリップ黄

 

 

私たち夫婦が、クライアントさまご夫婦のカウンセリングをさせていただくことがあります。この時、おふたりが、ほとんど目を合わせないような場合も少なからずあります。たしかに、おふたりにとって、カウンセリングにお金を時間を使って来るだけの理由があるからで、そこには、お互いで取り組むだけでは、少々厄介な状況になっているということでもありますよね。

 

となると、お互いの考えていること、感じていることを、理解したり、受け入れたり、また逆に、自分の思いを相手に伝えることも、難しい状況であったりもします。

 

男女のカウンセラーが、その間に入り、コミュニケーションのお手伝いをすることで、自分の思いを整理し、言葉にして表現できたり、相手の思いがわかったりします。

「わかる」と「受け入れる」は、2段階です。

 

まず、相手が何を思っているのか、こちらがわからないことには、受け入れることはできませんね。

まず、相手が何を思っているのか、知る必要があります。伝える側も、きちんと整理をし、本当の気持ちを言葉にして伝える必要があります。それから、それについて、またどう思うのか、また整理するというプロセスになります。

 

日常をやりすごす夫婦

 

夫婦には、日常というスタイルがあります。

もやもやしても、腹が立っていても、寂しくて悲しくても、相手のことが全然わからなくても、やらなければならないことがたくさんあります。

ご飯を作ったり、一緒に食事をしたり、こどもを育てたり、仕事に行ったり、休みの日には出かけたり、里帰りしたり、冠婚葬祭の行事に夫婦揃って参加したりします。心がすっかり離れてしまっても、形としてはできてしまいます。

 

しかしながら、こんな時、私たちの心は「違和感」を感じています。

なんとなく感じる「違和感」を言葉にしたり、話題にするのは、実は非常に難しいことです。なぜ難しいのかといえば、それは、自分でも、自分の中にどんな思いがあるのかがわかりにくいからなんです。

 

相手に理解して欲しい時、どうすればいいのか

 

「夫が、私の気持ちを全然理解してくれない。」

これは、よく聞くフレーズです。本当によく聞きます。

 

「妻のことがわからない。」

これも、よく聞くフレーズです。

妻にいつも叱られるけど、「意味がわからない」という状況で、非常に困っているようなんです。

 

男性は、女性を理解するのを難しいと感じる傾向が強いと言えそうです。そして、女性は、そんな男性に腹が立ったり、悲しんだり、もうすっかり絶望したりしています。ここでは、女性である妻が、男性である夫に理解してもらうためのコツについて、お話ししたいと思います。

 

共感力が優れている女性

 

女性はそもそも、コミュニティの中で生きるのが得意です。

原始時代、男性は狩りに出かけ、女性が留守を守り、こどもを産み育てていた状況では、残された女性たちはしっかりと協力し合って、安全を確保し生きていかねばなりませんでした。女性ばかりのコミュニティの中で、どうするとうまくいくのか、身を以て習得していった歴史があります。

 

その中で、大きなポイントは「共感」する力です。

女性は、「共感」するのがとても上手いと言われています。「受容」という女性らしい才能のなせる技に他なりませんが、これは、女性たちが「共感」してもらうのが好きということでもあります。だから、どう「共感」すると相手に伝わるのかも、高いレベルで習得済みなんですね。

 

「井戸端会議」なんていう言葉がありますが、井戸端という場所で、女性同士がいつまでも喋っている、エンドレスに喋っている、そんな様子ですね。女性にとっての井戸端は、お茶を飲むカフェかもしれないし、ランチの美味しいイタリアンレストランかもしれないし、回覧板を届けたお隣さんの玄関先かもしれません。場所はどこであれ、「共感」し合える誰かといる時、女性のお喋りは、なかなか止まりません。

 

なぜか・・

 

楽しいからに他なりません。

いつだったか、テレビで観たのですが、共感し合っている時、女性の中では「アドレナリン」が放出されているのだそうです。だから、どんどん楽しくなっちゃう、止まらないということが起こるのですね。

話の内容というよりも、この「共感」し合っている時の感覚を味わい続けていたい、ということが「井戸端会議」を生んでいるとも言えそうです。

 

「共感」というのは、簡単にいえば、相手の意見に添うということです。

 

「そうそうそう、わかるわ~」

相手の言ったことに対し、理解を示し、さらにコメントを付け加え、そのコメントにまた理解を示す、またコメントを・・と、どんどん膨らんでいくわけですね。こうすることで、女性たちは、相手のことを受け入れ、また受け入れられているとも感じます。「仲間」「味方」ということも同時に感じているわけですね。

 

原始時代には、まさにこれが必要だったのでしょうね。

 

夫婦関係の中に「共感」を持ち込む

 

女性が、男性に理解してもらっていないと感じる時、この「共感」がポイントになることが多いです。

女性は、「共感」されていると「味方」だと感じる傾向があります。となると、夫が、妻の言うことに、いちいち反論したり、否定したりしていると、妻は、あっという間に、夫が「味方」だと感じにくくなってしまいます。安心できるはずの家の中に、「味方」じゃない人がいたら、その人にはオープンになれないし、素直に本当の気持ちを伝えたりする気には、おそらくなりませんよね。どこか、一線を保って関わるような、そんな距離が生まれることもあるかもしれません。

 

そんな時、何か意見が合わないことが起こったり、相手に対し、腹の立つことがあったり、夫婦なら、よくあるような喧嘩でも、夫は「味方」ではないかもしれないというベースがあると、そこから一気に「敵」という認識に変わってしまいやすくなります。

 

もちろん、喧嘩している時は「敵」に違いないのですが、喧嘩がコミュニケーションになることも、当然ながらあります。感情にまかせて、ふたりにとって必要な、本当の気持ちが言えることも、決して少なくはないのです。

 

ところが、夫が「味方」になることはないんだなと、「敵」の位置に、絶望的に夫を置いてしまうと、夫婦の問題を解決する「橋」を取り外したようになってしまうのです。川の向こうの敵陣地にいる「夫」と生きる人生になってしまいます。

 

では、「共感」を持ち込んだらどうでしょうか。

先ほども申し上げたように、女性は、「共感」し合える関係=「味方」という構図があります。ですから、共感してもらうことが、非常に女性の心をつかむポイントであることは、間違いないと言えます。

 

夫に「共感」し合う感覚を教える

 

この記事を、ご主人がお読みになっていない場合も、また、とても読んでもらえるような状況ではない場合もあるでしょう。「敵」に読ませる気にはならないということもあるでしょう。怒りが強く、何か夫に働きかけるのが難しい状況であれば、まずは、「怒り」の整理が最優先です。おふたりでやる前に、まずは、ご自身の中をみてあげましょう。

 

夫との関係をさかのぼると、「共感」し合えていた時代というのはあったはずです。

ふたりで話をすると、いつまででも話せていた、楽しくてこの時間が終わるのが惜しかった、みたいな感覚というのは、どこかにあるはずで、全然知らないものではないのではないでしょうか。そこにあったものこそ、結婚に導かれた、深い「共感」であり、遠い昔の話であっても、その感覚を知っていることはとてもいいことです。

 

まずは、夫に先に味わってもらいます。

そのためには、妻は、ママ友さんや、親きょうだい、友人知人、カウンセラーなんでも総動員して、ご自身の「味方」をたくさんつくって、「共感力」を高めておきましょう。よいサポーターになります。

 

妻に「共感」しない夫に「共感」するのは、難しいことではありますが、サポーターの力を支えに、夫に共感できるところだけでいいので(そうでないと、ただのハッタリで疲れます)、ちょっと膨らませつつ(ここは、少々盛って)「共感」していきます。

 

たとえば、夫がふとこぼした言葉を拾います。

 

夫「あーつかれたー」←来たっ!

妻「私もー。仕事忙しかった?」←乗る。

夫「いつも忙しいけど」←無愛想でも気にしない。

妻「仕事、つかれるよねー。わかるよー。 ←共感!

  ビール呑もー。美味しく注(つ)いであげるよー」←盛る。

 

みたいな感じです。

無理は、絶対にいけません。「なんで私ばっかり」という気持ちが出てきたら、今日は「共感」してあげる日ではありませんので、自分に優しくする日にしましょう。自分が穏やかで、人肌脱いでやれそうな日にやってみてくださいね。

 

そして、日常に沿ったものでないと、長続きしません。小さな、なんでもない日常の中に、「共感」できるネタはたくさんあるはずです。夫が、「共感」してくれる妻に変化を感じたり、一緒にいて、もっと話をしたいなと思ったりしたら、シメたものです。

男性だって、共感をし合う感覚というのは、いい気分のはずです。しかも、妻とそんな関係であることは、深い安心感を感じるはずで、お互いの絆を強くする助けとなることはまちがいありません。

 

今日からできる、少し盛る「共感」のすすめ、お役立ていただけたらと思います。

 

 

池尾千里

 

 

この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。

 

合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。

 

手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。

>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ

 

今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。

 

今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。

 

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次週、11月28日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。

 

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