4月より毎週月曜日の「恋愛テクニック」がリニューアルしました。
「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をさせていただきます。
毎週交代で発信していきます。
新しくなった「月曜日:カップル・カウンセリング」、お読みいただければと思います。
ご相談を伺う中でも、「浮気」に関する女性側からのご相談は、とても多いです。
パートナーに浮気をされ、悲しみの中にいらっしゃる方、体調を崩してしまう方、怒り心頭で、彼をゆるすことができないという方・・
どなたも渦中にいて、たいへん辛い思いをされている中、お越しくださいます。
傷ついて、悲しみの中にいらっしゃる時、また、身体の不調という形で現れている時、そんな時は、前向きになろう、早く元気になろうとされるより、今のご自身の「ケア」を第一にされるのがいいと思います。
ゆっくり休むことを心がけたり、信頼できる人に、話を聞いてもらったり、カウンセリングを使って、ただ話を聞いてもらうだけでも、ずいぶん楽になられます。
「早く、元気になろう」とされるのを、少しお休みするだけでも、心の負担というのは、ずいぶん軽くなるものです。
また、パートナーへの「怒り」が収まらない、ゆるせないという時。
「頭にきて、もう一生ゆるすことができないので、別れます。」
だったら、話は簡単です。
カウンセリングに来る必要もありませんし、そういう方は、裁判所か役場へ行かれるでしょう。
カウンセリングに来られる方というのは、ご自身では、気が付いていらっしゃらないことも多いのですが、こんなにもゆるせないパートナーを、なんとかゆるそうとしていらっしゃることが多いのです。そして、なかなかそれができない自分を責めたり、時間が掛かっていることに焦っていらっしゃったりするのです。
*パートナーに対して、常に「怒り」を感じる*
「こどもがいるといいけど、夫とふたりきりになると、間が持たない。」
「パパとしては申し分ないんだけど・・」
「夫とセックスする気にならない」
こんな声、実は、よくお聞きします。
夫の浮気発覚前の様子を伺うと、こんな感じだったということも多いです。
「浮気」をされたのであれば、「怒り」を感じるのは、もちろん当然ですが、そうでない場合であっても、女性は、パートナーに対して、何かしら「怒り」を感じている方がとても多いように感じます。それも、とても日常的に、イライラと腹を立てていることがあるようなんです。
イライラする相手とふたりきりになるなんて、間が持ちませんし、一刻も早く、この場から去りたい、もしくは、去って欲しいと思ってしまうでしょう。当然、「セックス」したいと思うことも難しいですね。
その「怒り」は、いったいどこからやってくるものなのでしょうか。
*男性に対する女性の「遠慮」が生むもの*
パートナーに対して、つい「遠慮」をする癖が、私たち女性にはあるのです。
たとえば、今日は、家族で出かけたい。
お弁当を作って、9時にはみんなで家を出て、目的地へ向かいたい。
そう妻が思っているとします。
楽しみにしているこどもたちは、次々起きてきておおはしゃぎ。でも、なかなか出かける準備をしてくれない。ご飯を食べて、歯磨きをして、着替えて・・やることいっぱい。時間もない。なのに、夫がちっとも起きてこない。
「早く起きてきて、こどもたちの準備を手伝って欲しいな。」
でも、こうも思うのです。
「仕事で疲れて眠っている夫を、朝早く起こすのはかわいそうかな。
いつもなら、ゆっくり眠っている週末だもんな。」
そんなことを思ってしまうので、なかなか夫を起こせません。
お弁当を作り終え、こどもたちに、出発の準備をさせ、夫も、そろそろ起きてこないかなと、イライラしてきた頃、呑気に夫が起きてきて、パジャマのまま新聞を読み始めたとしたら。
そんなふうに、忙しくがんばっていた妻に気付くこともなく、のんびりしている夫に向かって、つい怒りの言葉を投げつけてしまう。夫も、起き抜けに浴びせられる小言に機嫌が悪くなる。せっかくの楽しい休日が、険悪な幕開けとなる朝・・
本当は、夫にも早く起きてもらい、こどもたちにご飯を食べさせたり、着替えを手伝って欲しかっただけなのに、つい、悪いかなと「遠慮」して飲み込んでしまったこと。
「遠慮」して言わないことで、でも、察して欲しい、気付いて欲しいという「期待」が生まれ、そして、夫には悪意がなかったとしても、そんな私に気付いてもらえなかったことで、「期待」はきれいに裏切られてしまう。
たとえ、些細な出来事だったとしても、こういうことが繰り返されれば、夫への「怒り」は、慢性的なものになっていき、夫というものは、「私を助けない」という大きな諦めへと、少しずつ静かに落ち着いてしまうようです。
もし、今、日常的に夫に「怒っている」という感覚がおありなら、この「怒り」を遡っていくとわかりやすいと思います。
今、~に関して、怒っている。
~という、期待を裏切られた。
~という期待があった。
~を「遠慮」して伝えなかった。
ほんとは、~して欲しかった。
夫を思い、気遣って、伝えたり、お願いすることを「遠慮」してしまった。
そもそも「怒り」の始まりは、妻からの「愛情」のせいであったと言えます。
*「遠慮」のかわりに、伝えるコミュニケーションを*
家族になることで、些細なことを、言葉にして伝えることを、なんとなく省略していくことが多くなりやすいものです。言わなくてもわかるだろう、察してくれるだろう。ついそう期待してしまいます。でも、うまくいかないことも多いもの。
して欲しいことが生まれた時に、それを、伝えるコミュニケーションが大切です。
「遠慮」して飲み込み、「期待」や「怒り」がくっつく前に、相手に伝えることで、パートナーとの関係は、ずいぶんと楽で、気持ちのよいものになるでしょう。
この「カップル・カウンセリング」のブログ連載では、男性心理を「池尾昌紀」が、女性心理を「池尾千里」が担当し、「男心」「女心」を解き明かしていきます。
合わせて「男心」「女心」を理解しあった二人が、どのように問題を乗り越えていけるのか、という事例を紹介しながら、恋愛・夫婦問題で悩んだり、恋人が欲しい!方へのアドバイスを発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事を御覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
今後の「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞお楽しみにしていただけたらと思います。
今回の記事がお役に立てたなら幸いです。
次週、4月20日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみに!