KinKi Kidsコンサートin京セラドーム大阪の2日目(10日)の朝、アタシは恋人の仕事場にいた。

前夜、1日目のコンサート 終了後に訪れて、そのまま朝までそこにいたのだ。


最近はずっと、朝までのパターンばかり。

小さなことだけれど、これも彼の変化 の1つだった。


1日でも多く、1分でも長く、一緒にいようとしてくれている。

それがすごく感じられた。



「ケータイのカレンダー、出せる?」


帰る準備をしているときに、彼がそう言った。


「うん、出せるよ」


アタシはバッグからケータイを取り出し、カレンダーを開く。


「今月最後の週って、月曜日は何日?」

「月曜日? えっと、25日」

「てことは、26日が火曜日か。で、27日が水曜日……」

「うん。28日が木曜日、29日が金曜日」


彼に続く。


「んーーー」


唸る彼。


「どしたん?」

「んーーー、その週さ、どっか休み取れる?」


お? と思った。


「んー、まぁ、月末やけど、今から頑張れば取れるかな」

「しかも2日」

「2日!?」


正直、それはちょっと難しいな、と思った。

何度も書いているけれど、うちの会社には休みを取る習慣がない。

取ることを勧められる年4日の休みはかろうじて消化するとして、それ以外の年休は取ったことがない。


その年4日の休みは、現在、彼の協力によって2日、消化していた。

3月までに、あと2日取ることができる。


でも、その休みは健康増進を目的としているため、連続取得は認められず、今月末に2日休むには、普通の年休を取らなければならなくなる。


んーーー、どうしよ。



彼がそんなことを言い出したのは、以前、ダメになった温泉旅行 のリベンジをしたいということだった。

最終週には、2つ目の仕事のシフトが入っていないので、なんとかなりそうだというのだ。


「なんか無性に温泉に行きたくなって……」


とのこと。


もう忘れていると思っていたので、うれしかった。

これも彼の変化の1つ!?



だからこそ、そんな彼からの提案をダメにはしたくはない。


必死で頭をひねる……。



「あ! フレックスで早く帰ることやったらできるけど」



これは名案だった!




仕事の早い彼。

翌日にはもう、温泉の予約が取れたと、連絡をしてきてくれた。


リベンジの日は、26日→27日。

26日、アタシはなるべく仕事を早く切り上げ、27日に休みを取ることにした。


そのために、昨日も今日も、必死で原稿作成。

いつもは月末に慌ててやっている仕事を前倒しでやってみたり。



やっぱり、アタシにとって彼と過ごせる時間は大切で、そのためならいつも以上に頑張れるものなんだなと痛感。


月末が楽しみになった音譜




これから彼の仕事場へ潜入しに行くのだけれど、アタシは温泉の場所を含め、詳細を全然知らないので、いろいろと聞いてこようと思います!!