ブッシュ・ド・ノエル | 型にはまったお菓子なお茶の時間

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主に日々のお茶のお供を記録しているブログです。
レシピの配合はあくまでも「個人的な作りやすさ」と「私好みの味に合わせたもの」になっていますので、レシピそのものよりも、作業する際の理由やポイント自体がお役に立てましたら嬉しく思います!

フランス語で“クリスマス(ノエル)の薪(ブッシュ)”という意味があるクリスマスケーキ。
なぜその形で作られるようになったのかは諸説ありますが、その名の通り薪や切り株の形をしています。
ロールケーキは特別な材料を使わずに作ることができますが、少し違ったデコレーションとピックで特別なケーキになりますし、デコレーションもフォークを使うだけで簡単にサマになるので気軽に作ることができます。

写真のブッシュドノエルレシピは私が一番好きなロールケーキの配合なのですが、スポンジがしっとりしていて、チョコレートクリームに甘酸っぱいいちごとココアパウダーのほろ苦さも組み合わさることで甘さも引き締まり、たまらない美味しさ!
クリームにはチョコレートの配合量が30%以上と多いので、しっかり冷えている場合、切り分けやすいけれどクリームがやや固めなので、少し室温に戻すと口溶けがよりなめらかです。





~材料~

27×27cm天板

☆ココアスポンジ
 卵 M3個
 グラニュー糖 75g
 薄力粉 35g
 ココアパウダー 15g

☆シロップ
 水 50cc
 グラニュー糖 25g
 キルシュ 20cc

☆チョコレートクリーム
 生クリーム(35%) 200g
 ミルクチョコレート 100g
 いちご(中に巻き込む用)※ 約100g

☆仕上げ
 ココアパウダー 適量
 クリスマス用のピック あればいくつか
 アラザンやベリー類、ミントなど 好みで適量


~下準備~
○薄力粉とココアパウダーをふるっておく
○型に合わせて敷き紙を敷いておく
○200度にオーブンを予熱する


~作り方~

①ロールケーキ生地を作る

1.卵とグラニュー糖をボウルに入れて軽くほぐしてから、60度程度の湯煎で温めながら低速で泡立てる

2.生地が35程度まで温まったら湯煎から外し、生地を持ち上げて垂らした時にリボン状に跡が残るようになるまで高速で泡立てる

3.薄力粉とココアパウダーを再度ふるいながら一度に入れ、粉気がなくなるまでゴムベラで側面と底からしっかりすくって返すように混ぜる

4.生地をすくった時にさらりと流れ落ちるようになり、つやが出てむらがない状態まで混ざれば、型に入れる
  →ボウルの側面の生地もきれいに掃って入れるが、ゴムベラに残ったものは焼きムラの原因になるので入れないよう注意
 
5.生地を型の四隅まで広げてカードで表面を平らにならし、型を持ち上げて底を軽くとんとんと叩いて大きな気泡を抜いたら、手早くオーブンに入れて200度に予熱したオーブンで10分、竹串を刺しても生地がつかなくなれば取り出して、乾燥に気をつけながら冷ます

②シロップの水とグラニュー糖を小鍋に入れて火にかけ、グラニュー糖が溶けたら火からおろしてキルシュを加え、冷ましておく

③いちごは2~3等分しておく
 →下の《いちごについて》も参考にどうぞ

④チョコレートを刻み、生クリーム半分ほどと一緒に湯煎にかけてなめらかに溶かしたら、湯煎からはずして残りの生クリームを加え、ハンドミキサーでもったり巻きやすい固さが出るまで泡立ててチョコレートクリームを作る
 →生クリームは触るたびに固くなってしまうので、まずはゆるめに泡立てて、もったりしてきたら様子を見ながら、泡立てすぎてぼそぼそにならないよう気をつける
 →あまりに室温が高い時は、ボウルの底に冷水を充てながら泡立てる

⑤完全に冷めた生地の敷き紙を一度外し、再度焼き色がついた面を上にして敷き紙の上に置いてから、巻き終わりの端を斜めに切り落とし、刷毛で全体に②のシロップを塗る
 →端を切り落とすのは巻き終わりの段差をなくすため

⑥クリームをスポンジの上全体に薄く隅まで塗り広げ、切っておいたいちごを3列に並べたら、手前から2cm程度を敷き紙ごと持ち上げ、指先で中に折り込むようにして芯を作ってから、巻きすの要領で巻いていき、巻き終わりはシートの上からカードや定規などでしっかり寄せて形を整え、10分ほどその状態のまま冷蔵庫に入れて形を馴染ませる

◆この間、クリームが入ったボウルにはラップをかけ、しっかりかたまりすぎないようにできるだけ触らず、冷蔵庫ほど冷たくはない涼しい場所においておいたり、室温が高い場合は様子を見ながら冷蔵庫に出しいれし、デコレーションができなくなるほどにクリームが固まってしまわないように注意

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⑦シートを剥がし、両端1cmをカットして形を整えたら(切り落とした部分は味見用)、温めたナイフで6分の1ほどをカットして切り株部分にし、切り株部分のケーキの底にチョコレートクリームを塗って長いほうのケーキの上に接着する

⑧パレットナイフを使ってケーキ全体にチョコレートクリームを塗り、フォークで切り株の模様になるよう筋をつけたら、ココアパウダーパウダーを茶漉しで適量ふりかけ、ピックやフルーツなどを飾る


《いちごについて》
 中に巻き込むいちごは、小さく酸味があるものでOK。
 手順⑥の写真のいちごは、ジャム用の小さなものを半割りにしたものです。
 大きいものや大きさがばらばらのものを使う場合は、3列になるよう配分を考えながらカットしてください。