慶應義塾大学総合政策学部2017年入試小論文 | ロゴスタガヤス!

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こんにちは!ロゴスIES小論科の鎌田です。

 

今月17日、18日とSFCの一般入試を受験された方、お疲れ様です!

高2生の皆さん、いよいよあと一年ですね。

 

 

ロゴスIESの小論科では、どんな問題が出題されても練習と同じ感覚で解けるための「思考力」を育成しています。

 

いかにその「思考力」とやらを訓練しているのか。ロゴスタガヤスを通して、このテーマについてたくさん記事が連載されてきました。これからももちろん載せていきます。

 

 

「いや、合格発表を次の日に控えてそんな話聞きたくない!」
↑僕が受験生の頃の頭の中を投影した言葉です。笑

 

第一志望を受験した直後って「今年がいかに例年と比べて予想外の問題が出たか」だったり「来年はどのような設問が出題されるか」とか、色々なことが気になって仕方ないですよね。

 

ロゴスIES小論科が1年間授業を通して身に付けようとしていることは、来年の問題の具体的な予想を立てるのに全ての時間を割くことではなく、「思考力」を鍛えることです。

しかし、傾向分析自体も必要ですよね。つまり、この「傾向分析」と「普遍的な考え抜く力」との両輪で合格が達成できるのではないでしょうか。

 

 

 

今日は、来年の問題を予測するのに役立つかもしれないリソースや注意点をいくつか紹介します。

 

 

①    学則(学部のカリキュラム)の変更期

 

これは、特に近年の総合政策学部の傾向について言えることではないでしょうか。

2014年に学部長が変わり、同時にSFC全体のカリキュラムに変わりました。

数学・データサイエンスがSFC両学部での必修科目になったのはみなさんもご存じかと思います。

 

これを機に2014年の問題が分岐点となり、2015年から「データ」の活用を重視するような出題方法を採用するようになったことが伺えます。

 

2015年資料抜粋

 

2017年資料抜粋

ちょーかんたんに示すと、こんな感じです。2016年の問題では、格差の指標を表すための上のようなデータが資料の中で8つ提示されています。

 

僕が大学に入学した2014年以前も小論文でデータの活用は頻繁にありましたが無視しては解くことができないほどにデータ活用が問題の根幹を担うようになったのは、2015年以降のことのように思えます。

 

 

②    ORFのセッション

SFC Open Research Forum (https://orf.sfc.keio.ac.jp/2016/)では、たくさんの展示がありますが、ここで注目していただきたいのはトークセッションです(https://orf.sfc.keio.ac.jp/2016/session/)。

 

SFCの理念を大まかに知りたいのであれば、ホームページをみればいい。オープンキャンパスで学部長や学生代表の話を聞けばいい。しかし、理念を理解しても、それを自分の問題(eg. お母さんともっと仲良くなりたい)や社会の具体的な問題(eg. 絶対的貧困を是正するためのODAとその限界)に落とし込んで考えるのは、難しいことです。この「繋げる」作業こそが、小論文を作成する上での醍醐味ではないでしょうか。ORFは11月頃にあります。ぜひ、トークセッションに足を運んで、教授陣が今課題だと思っていることに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。ちなみに、2012年の「グローバリゼーション」と2013年の「政党スピーチ」で的となったテーマはいずれも前年度のORFセッションで議論されていた内容でした!

 

 

ロゴスIES小論科 鎌田