【入試問題の分析と次年度の対策】
・試験時間 120分
・解答方法 マーク式
・分量 6問
・難易度 例年並み(標準~発展)
設問Ⅰ:数学Ⅰ「2次方程式、対称式」
設問Ⅱ:数学A 「円の性質」
設問Ⅲ:数学Ⅱ「3変数関数、相加相乗平均の関係」
設問Ⅳ:数学Ⅱ「図形と方程式」
設問Ⅴ:数学A 「確率」
設問Ⅵ:数学Ⅰ「2次関数、ゲーム理論」
・問題の特徴と対策
対策1「図形問題の強化」
今年度の問題の大きな特徴は、2年連続で「円」に関する問題が出題されたことです。
これまでの頻出分野(関数、確率、数列)に加えて、図形問題に慣れる必要があるでしょう。
例)慶應大(総合2016-4、2009-1、環境2009-3、2006-2)など
対策2「文章問題(2変数関数、3変数関数)の強化」
設問Ⅵのように、SFCらしい文章問題に慣れておく必要があります。
いずれも、問題の意味が理解できれば、関数の問題に帰着できますので、過去問を通して演習を行いましょう。慶應大・商学部にも似た問題が多いですので、そこまで目を通すことができれば万全な対策といえます。近年では、慶應大(総合2015-4)が一番の難問ですが良問です。
例)慶應大(総合2015-4、2012-2、環境2016-4、2015-4、2013-4、2012-2)など
対策3「統計・データ分野の強化」
また、2015年より、数学が新課程になり、データ分析が出題範囲となりました。
まだ入試での出題は少ないですが、確率分野と統計分野の親和性は高いため、分散、相関関係などの計算方法をはじめ、データ・統計分布の学習をしておく必要があります。
SFC小論文では、総合2015で統計学概論、総合2017で相関・因果関係がテーマとなりましたので、小論文対策にも有用です。
例)慶應大(経済2016-3)
・学習スケジュール
(1)4~7月:基礎期間(解法インプット)
↓
(2)8月:問題演習期間①
↓
(3)9月~11月:実力養成期間
↓
(4)12月~1月:問題演習期間②
↓
(5)2月:入試本番
ロゴスIESの数学科では、上記の年間スケジュールでの学習を推奨しています。
(1)の基礎期間は、基礎問題の解法を理解し、インプットする期間です。この期間で、必修問題をいかに自分のものにできるかが重要です。
(2)の1回目の演習期間では、(1)でストックした解法を利用できるか確認し、秋以降の学習方針を固めるために演習を行います。
(3)の実力養成期は、(1)より発展的な準必修問題を通して、入試数学で必須解法を完成マスターすることが目的です。
(4)の問題演習期は、これまでの解法を入試問題で応用できるかを確認、実践力を身に付けるための演習です。
(1)~(4)の具体的な教材、学習方法は別途、ご紹介できればと思っておりますので、お楽しみに。
ロゴスIES数学科
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