私たちの体は、周囲からの刺激に対して様々な変化を起こします。その体の変化に適切に対応でき、常に温和で変化のない内部環境を維持できる状態のことを「健康」といいます。


そのためには、人間が生きていくために大切な免疫系、ホルモン系、神経系の三中枢が常にバランスの取れた状態=恒常性を維持していなければなりません。


この恒常性維持機能を司る治癒系、いわゆる「自然治癒力」に着目したのが錠剤ルミンAです。


血行を良くし、新陳代謝を活発にします。

免疫機能を高めます。

傷や炎症の治癒を促進します。


今回から、この古くて新しい「ルミンA」について書いていきましょう。


★★★★《ルミンA》に期待する働き★★★★


1、異物排除機能を高めます。

マクロファージの活性化を高め、生態の異物を取り除くことにより、単なる免疫増強作用だけでなく、免疫機能調節、自律神経調節、内分泌系機能の調節ができるようになります。また、ルミンAは生理活性物質なので必要な時に作用し、不要になれば消えてしまいます。


2炎症を鎮める細菌やバクテリアなどに感染することにより起こる炎症性の化膿性疾患(乳腺炎・リンパ腺炎・扁桃腺炎・中耳炎・膀胱炎・膣炎)などに対し【ルミンA】は炎症を鎮め、細菌やバクテリアを排除します。


3自己免疫疾患やアレルギー体質の改善恒常性維持機能の中枢である自律神経系、免疫系、ホルモン系を強化調節することにより五臓六腑のバランスを調節します。 


《免疫力・自然治癒力を高め、身体の異常や異物を排除する物質『ルミン』》


『ルミン』は旧日本陸軍の機密薬として研究が進められ、日本人によって合成された感光色素物質です。

『ルミン』は、当時、夢の物質という意味を込めて『虹波』-『紫光』と呼ばれていました。

戦後の抗生物質万能の時代の影に大きな注目を浴びる事がなかったのですが、予防医学や「病気に対する自然治癒力」が見直される今日になって『ルミン』が脚光を浴びてきました。



◯アレルギ-・糖尿・リウマチに


「毎年2月頃になると、夜も眠れないくらいひどかったアレルギー性鼻炎が23週間で改善された。もっと早く知っていればよかった(二十三歳・女性)」


「血糖値が340にもなって入院。その後、知人のすすめで民間薬と併用して飲み始めたところ、2カ月目ごろから血糖値がぐんぐん下がり、目のかすみ、足の激痛などがとれた。2年たった現在では、まったくの正常(六十二歳,男性)」


「教壇に立つのもつらいほどひどいリウマチで、仕事も続けられないと悩んでいたが、飲み始めて2週間ほどしてから自分でもわかるほど日に日に軽くなっていった。おかげで仕事を辞めずにすみました(四十四歳・男性)」


ここに紹介したのは『ルミン』愛用者の声のほんの一部。(サンデー毎日2004.6.26


『ルミン』は六十年前に理化学研究所の感光色素研究室で合成され、当所、東洋医学的な細胞賦活作用を持つ物資として、戦時下の軍人の凍傷や創傷、ヤケドの機密薬として利用された。

戦後、米国国務省が日本から持ち帰った資料をもとに発表した「虹波」に関する治療効果をABC放送が「ペニシリンにまさる日本軍の機密薬」として30分の特集番組で放送し、一時話題になった。


また、戦後の日本でも研究が続けられることになり、1947年、株式会社日本感光色素研究所(現 林原研究所)が岡山に設立された。専門の学術誌『感光色素』も発刊されて、これまでに1OOO編を超える論文も発表されている。したがって「ルミン」という物質は知る人ぞ知るで、その不心議な魅力にとりつかれた研究者や医師、恩恵にあずかった人は多い。


『ルミン』が、これまで脚光を浴びることかなかったのには、三つの理由がある。


その第一は、軍の機密薬であったこと。これが多くの研究者の心理的ブレーキとなったこと。


第二は抗生物質の普及。抗生物質は焦土と化して非衛生的な当時の日本では、治療、感染防止に格好の薬となった。それに対し東洋医学的といわれる「ルミン」はその効果がさまざまで、その効果もすぐでるものから、ゆるやかなものまであり、副作用も見られないというのが特徴だが、抗生物質のような切れ味を欠くため、アピールするには決め手を欠いた。


第三は、これが最も大きな理由だが、カラー写真の登場である。この「ルミン」という物質は、約二万種類はあるといわれる感光色素(写真用語で増感作用のあるシアン色素)の一種。フィルムの感度をあげ、きれいな写真がとれるように、フィルムの性能アップに貢献している物質だ。


わが国では、昭和39年東京オリンピックを契機に写真のカラー化が花開き、急速に市場拡大してきたため、感光色素の研究のメインがフィルム等の光学分野に移っていったことがあげられる。


◯再評価とメカニズム解明へ


感光色素「ルミン」の薬理作用の本格杓な解明が始まったのは1970年代に厚生省が再評価作業を始めてからだ。この実務作業は、日本感光色長研究所(社長・速水正明医博)の工場長中川美典氏(薬博)が担当した。「ルミン」は多くの研究から細胞賦活用薬としてアレルギー性疾患、化膿性疾患、リウマチ、へルペス、虚弱体質の改善などに使用されていた。


速水社長や中川氏らは、まず、この夢の物質「ルミン」の根本的な働きを究明することでもっと社会に貢献できないかと考えた。

そして「ルミン」の細胞賦活作用とは体内を正常に保とうという作用、即ち恒常性を維持しようという作用で、体内の異物を排除する機能を正常にする効果ではないかと考えたのである。ルミンはこの生体の機能の狂いや衰えから起こる病気や老化の予防に貢献できるのではないかと考えたのである。


そこで中川氏らは開業医を訪問し、その効果を調べた。その結果出会ったのが、アレルギーや自己免疫疾患であるリウマチで効果が顕著な例と、そうでない例の情報だった。

そして解ったことは、リウマチにしろ、アレルギーにしろ、「ルミン」の効果発現の早さは個人の持つ自然治癒力の強さに関係あるらしいということだった。このことから「ルミン」の作用のメガニズム解明の鍵が免疫系にありそうなことが分かった。


○マクロファ-ジの働きを活性化


感光色素「ルミン」の自己免疫疾患への顕著な効果は、「ルミン」が免疫系に強く作用することを示唆していた。しかし、このメガニズムの解明には、さちに免疫学や分子生物学が進歩する1980年代まで待たなけれ ばならなかった。

1981年、相談をうけた岡山大学薬学部の山本格教授は、「ルミン」の免疫学的作用に着眼し,Tリンパ球の賦活作用、免疫調節作用を見いだした。しかもその有効濃度は5060γ(ガンマ)/人(lγは百万分の1g)という、極めて微量なものだった。

このころから「ルミン」はアトピーやセンゾク、アレルギー性鼻炎などに使われだしたが、有効濃度が微量のため基礎分野での真の系統的メカニズムの解明はできなかった。


「ルミン」の働きの本格杓な解明は、1989年に日本感光色素研究所の中川さんらと当時ハネーマン大学医学部教授(その後、アルパートアインシュタイン研究所長)山本信人さんらの共同研究が始まってから、ちょうど同大微生物・免疫学教室に留学していた慈恵医大の本間定医師(その後、清水市の社会保健桜ヶ丘総合病院内科部長)もこのプロジェクトに加わった。

人間は、体内に異物や異変があった場合、自然治癒力が働いて異物を殺したり、排除してもとの正常なかたちや働きを保とうとする。これが生体防御反応といわれるもの。この生体防御反応を担っている細胞が、血液の中のリンパ球と異物を食べる大食細胞と呼ばれるマクロファージだ。


リンバ球にはB細胞とT細胞の2種類がある。人間の体内に異物が侵入すると、T細胞と協力してB細胞はその異物を排除する抗体をつくる。そしてマクロファージが抗体と結合した異物を素早く食べて処理するというのが、生体防御反応のメカニズムになる。

この場合、マクロファージの貪食活性の程度が自然治癒力の強さと比例することになる。

山本所長は本間医師らと「ルミン」がB組胞の表面にβガラグトシダ-ゼを発現させ、これが引き金になって血清中のGc-グロブリンがマクロファージ活性化因子(Gc-MAF)に変換され、体内の異物を処理するマクロファージの働きが著しくしく活発になることを明らかにした


よく知られたインターフェロンは、活性化されたT細胞が合成するため時間がかかるのに対し、「ルミン」がB細胞に働きかけることによって誘導されるGc-MAFは、いわばバイパスを通ってつくられたようなもので、素早くしかも効率よくマクロファ-ジを活性化することができるのである。


○ガン細胞を封じ込める「ルミン」


体内の異物排除機構が、簡単に「ルミン」で高められることに着目した、川崎医科大学病理の木本哲夫名誉教授と川崎医療短期大学の三戸恵一郎助教授らは、1991年、移植ガンの一部をアルコールで殺しておいて「ルミン」を投与し、全部のガン組織を排除するアイデアを導きだし、研究を始めてきた。

彼らの実験では、マウスへ移行したガン細胞の一部をアルコールで壊死させ、「ルミン」を投与すると壊死したガン細胞のまわりにマクロファージやリンバ球が多量に集まり、ガン細胞を異物として攻撃し、ガン細胞が破壊され、同時に修復のために増殖したコラーゲンがガン細胞を封じ込めていく様子が観察された。


普通、ガン細胞は殺しても一部生き残っていれば、そこからまた再発していくのが特徴だが「ルミン」を投与した場合、生きのこった周辺のガンもやがて封じ込められ、消滅したのだ。ガンが普通のキズが治るのと同様のプロセスで、消滅していったのである。


また三戸助教授による「ルミン」を投与後、さらにレーザー光を当てるガン治療の研究も注目されている。これは、ある光の波長(即ち持定の色)で「ルミン」のマクロファージ活性化が増強されることに着目し、ガンの局部に「ルミン」を投与後、その作用が強く現れる光の波長に近いレーザー光線を照射することで効率よく「ルミン」の働きを引き出そうというもの。

この研究は、グループの間では「光免疫療法」と呼ばれているものだが、マウスの実験ではこの処置を数回くり返すことによってより効果的にマクロファージ、リンバ球がガンのまわりに集まり、数カ月後にはガンがカサブタ状に黒くなって脱落するのが、観察された。

三戸助教授は、本間部長らとも情報を交換しあいながら「ルミン」による効果的なガン治療の道を研究している。「最初はこんなことが起こるとは信じられませんでした。私は、近い将来、この光療法システムは、体内深部で外科的切除が困難なガンに対して有効だと考えています。」と語る