名古屋ガラスびん工場見学レポート第二弾。
石塚硝子岩倉工場さんの話です。
(第一弾「まずは腹ごしらえ編はコチラ→

(↑この写真は石塚硝子さんの入口にあった置物。
ガラスのだるま、おもしろ~い!!)

まずは座学の時間。
石塚硝子グループ、北洋ガラスさんの
津軽びぃどろグラスで冷たい麦茶を頂きます。

石塚硝子さんの特徴を教えてもらいました。
196年と、古い歴史を持つ石塚硝子さん。
今の社長は6代目!
なんと、この工場見学に社長まで顔を出してくれました。
また、気さくで笑顔の素敵な社長なものだから、
ついつい楽しくおしゃべりしてしまう(*^^*)

ガラスびんとガラス食器、両方を同じ工場で
生産しているのはマレなのだそう。
広々としていて、東京ドームの約3.5倍の
広さがある工場なんですって。
(確かに案内してもらいながら、これは迷子になりそう、と思った)

さぁ、おまちかね工場見学。
・・・とその前に。
びんむすめトラックを拝見。

びんむすめトラックとは、ガラスびんを運ぶトラックに
びんむすめさん達の写真をラッピングしたもの。

詳しいびんむすめトラックの紹介と出発式の様子は
ガラスびん協会HPをご参照ください→

かわいい笑顔のびんむすめトラックが横切ったら
運転中に思わずよそ見しちゃいそうだけど
運転にはくれぐれも気を付けてくださいね~!
そしてチラ見して癒されてください( ´艸`)


工場内を歩いていたら、こんな美しい光景に遭遇。
キラキラと美しいこの破片は「カレット」。
ガラスびんを砕き、またこれを再利用してガラスびんが
できるわけです。
ガラスびんの魅力、「リサイクル性」をあらためて
垣間見た場面です。

そして工場内へ。まずはガラスびん工場。

ガラスびん工場内はこれまで何度か見せてもらっているので
おなじみの光景ですが、相変わらずの灼熱の世界。

(この写真は溶けたガラス原料を見ている様子)

で、この溶解がま。2つのうち1つ、お休み中&
リニューアル予定のものがあるということで
溶解がまの中へ初潜入!!
(溶解がまは写真NGのため、言葉のみでお伝えします。)
一言で言うと「かまくら レンガバージョン」。
というのが私の感想。レンガで囲まれた空間は
なんだか居心地が良かった。

お休み中のかまの中はひんやり。
溶けたガラス原料が冷えてあちこちで固まっている。
今はひんやりとしていて避暑地気分。
でも私が立っているこの場所で、稼働時は
灼熱のプールとなっているわけで・・・と
想像したら少しコワクなりそそくさと退散。

この溶解がまで溶けたガラス原料は、
一段下がった専用通路を通って一定量を金型に投下。
瞬時に成形されて冷やされるというのが
ガラスびん製造の流れです。

溶解がまで1500℃程に溶かしたものが
形づいていく様子は、怖いようで美しい。

金型も見せてもらいました。


続いてラベル加工の現場も見せてもらう。
プラスチックフィルムをあれよあれよとガラスびんに
シュっと上からかぶせてくるりん♪と回転しながら
動いている様子はまるで遊園地。

かぶせたフィルムを熱して収縮させてガラスびんにフィットさせて完成。

次はスクリーン印刷技術も見せてもらいました。
びんに直接印刷する方法で最もポピュラーな加工らしい。
スクリーンに目があいており、そこにインクをのせて
瞬時に印刷されていく。

そのあとはさらに熱を加えて落ちない加工をして完成。
スクリーン印刷は手作業でした。
手際よく次々と手作業で印刷されていくプロの技を
じっくりと見ることができて面白い光景でした。

これまで印刷加工のことまでは何も考えずに
ガラスびんとふれあってきましたが、あらためて家に帰って
びんの印刷やフィルムのラベルをまじまじと見てみました。
ガラスびんに様々な彩りを添えてくれる印刷加工技術、
もっともっと知りたいと思った名古屋工場見学でした。

次回は名古屋2日目。明治村について書きたいと思います。
つづく。