父の望みが叶ったのか?
母の実家がなくなったことにより
父は 母の家に養子に入ることもなくなり
母の姓を名乗ることも なくなった
父と母は 父の勤める会社の近くに家を借り
ふたりで 新婚生活を過ごした
そして 私が生まれる
父の実家では、父たち三兄弟につづいて、長男の叔父の子どもも 息子ふたりで
女の子が生まれるのは かなり お久しぶりだったようだ
女の子の私は めずらしがられ、かわいがられ
「蝶よ、花よ」(笑)
私の生まれた家でも
近所の大きいお姉ちゃんたちが とてもかわいがってくれたらしい
そんな父は
「妙子のまつげは (長いから)みつあみができる」
と ほめそやしていたらしい
・・・まつげで みつあみが 編めるわけがない(笑)
そんな母は 私の写真を撮りまくっていたらしく
「妙子の写真を たくさん撮るな
下の子の写真を そこまで撮れるんか?」
と 父に諌められていたらしい
父は まだ生まれていない妹たちのことを想い
長子の私と差ができないように したかったんだろうね
自分が 中間子だからかな
そう、父と母は
自分たちの子どもは 「女の子、二歳ずつちがいの 三姉妹」
と 決めていたらしい
子どもの頃は 「そうなんだ」
と 想っていたが
それが 「当たり前」のことでないことは
大人になるにつれて 体感していった私であった
そして 父と母の「計画」?どおり
私と二歳ちがいで 妹の次女ちゃんが生まれる頃
父と母は 家を建てるのであった