望郷の父・・・6 父の背景「青年、恋をする」 | 魂の選ぶ声を聴く ~言葉にならない想いをつなぐ~

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無意識のストレス反応を意識的に変化させて
気づきと自然治癒力を高め 自分や周りのひとの存在に光をみる人生を楽しんでいます

望郷の父・・・目次




平和公園で出逢った男女4人は 


それから その4人でのつきあいが始まったらしい



ただ、男女の組み合わせは 父と母ではなく


母の友人と父 父の友人と母


だったらしい



それがいつの間にか


たがいの友人の都合が悪くなったのか なんなのか(これが必然なのか(笑))


父と母のふたりで 逢うようになっていったらしい



母は これまた 広島の北側の山間にある農家の 三姉妹の長女として生まれた


母の住む集落のなかでは 勉強のできる賢い子どもだったようで


母は小学校を卒業すると 家を出て


中学・高校と 広島の街にある学校へ 独り暮らしのおばあさんのうちで間借りの下宿をしながら


通っていたそうだ


母は 幼い頃から 実家を嫌い? 「少しでもはやく家を出たかった」というようなことを言っていた(ような気がする)



母から見た、若かりし父は


とても明るくおもしろく、気が利いて とてもまめな人だったそうだ


母は 自分を大切に扱ってもらえたことに 驚き、喜んだのか・・・


(ああ、それなのに それなのに その後の彼は どうしたことか(笑))



母から見た母、父から見た母は


自分の容姿と 学力、仕事力に 傲慢なほどの自信に満ち満ち だったらしい


・・・なににそこまで 自身たっぷりだったのか


母の若かりし写真を 娘の私から見ると、さっぱりわからない 





そして 父は 母にプロポーズをする



「断られるはずがない」



父は そう想っていたらしい