『心身機能』『活動』『参加』|第8回 日本訪問リハビリテーション協会 学術大会 in 東京 ③ | 【東京・吉祥寺】“しなやかに強く” 生きていく(#マルチポテンシャライト #アドラー心理学 #HSP)|たかのかた

【東京・吉祥寺】“しなやかに強く” 生きていく(#マルチポテンシャライト #アドラー心理学 #HSP)|たかのかた

「アドラー心理学」を軸に、誰もが自分らしさを取り戻し、また特に僕自身がそうでもあることから、HSP(人一倍敏感な人)の方が、自分自身の肯定的な言葉からセルフイメージを育てていき、“しなやかに強く” 生きていくためのお手伝いをしています。

アドラー心理学・

ELM(エルム)勇気づけトレーナーで、

 

特別養護老人ホーム及び利用者宅への

訪問リハビリテーションを行っている

 

理学療法士の山田 鷹です。

 

 

 

image

 

 

日本訪問リハビリテーション協会主催の

 

第8回 日本訪問リハビリテーション協会

学術大会 in 東京

 

への参加をきっかけとして、

 

内容や考えをまとめてみようシリーズの

 

第③回目。

 

→前回までの記事

 ②介護報酬改定・ICF

 

 

 

なお、このシリーズでは、

 

最近、実際にセミナーで

アドラー心理学を学び始めてから

 

様々な職業的背景を持った人々と

知り合うことが多くなったこともあり、

 

 

日頃は理学療法やリハビリテーションに

直接的に関わることがあまりない方々にも

 

『リハビリテーション』や『理学療法』、

 

特にその中でも

『訪問リハビリテーション』の分野では、

 

現在どのようなことを考えて

活動が行われているのかを

 

お伝えすることができればいいな

と思っています。

 

 

 

そしてまた、

 

『医療』『介護』『福祉』の分野で

日頃から活動されている方々にも、

 

あらためて日頃の活動をとらえなおす

一つのきっかけとして

 

お役に立てれば嬉しいです。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

「平成27年度 介護報酬改定」において、

 

 

  • 「心身機能」「活動」「参加」
    バランスをもう一度よく考えよう!

 

  • 日頃からもっと「活動」「参加」
    注目を与えていこう!

 

 

という旗を厚生労働省が振り始めた結果、

 

 

その影響が現場のセラピストには

どのように現れてきているか?

 

 

・・・・・・

 

 

『活動』『参加』を

 直接含んでいる演題

  • 【O2-1-3】復職に向けての第一歩〜活動参加の視点から〜

 

  • 【O2-2-4】実現可能な活動を提案することで以前の生活を取り戻し家族の復職へと繋がった症例

 

  • 【O3-2-5】近隣住民との連携により早期に地域社会参加を獲得した一例

 

  • 【O3-3-1】当事業所の社会参加に資する他のサービスへ移行できた利用者の傾向と訪問リハビリ継続利用者との比較

 

  • 【O3-4-2】段階的な目標設定により病前に行っていた自治会活動に復帰することができた症例

 

  • 【O3-4-3】活動参加に繋げる訪問リハビリテーション

 

  • 【O4-1-1】難病、終末期患者において参加活動に焦点を当てた
    訪問リハビリテーションを実施した一症例

 

  • 【O4-1-5】温泉に行きたいとの希望に対する支援 〜あきらめない心、活動参加に向けて〜

 

  • 【O4-2-5】脳梗塞を呈した症例の外出方法を検討し活動範囲の拡大がみられた1症例

 

  • 【O5-1-1】花見がしたい」ベッドサイドでの生活から花見へと活動範囲が拡大した症例

 

  • 【O5-2-3】制度改正に伴った活動参加への取り組み現状をスタッフのアンケート調査から検証

 

 

今回の学術集会で発表された

 

一般口述演題(全75題)の中から、

 

 

上記カテゴリーに応じて、

 

個人的にピックアップしました。

(以下も同様です)

 

 

ちなみに、この他(抄録掲載の時点では)

ポスター演題(全90題)がありました。

 

・・・

 

演題名に

 

『活動』もしくは『参加』という

 

言葉がふくまれているものは11題。

 

・・・

 

 

 

 

さて、ここまで

 

『活動』『参加』

焦点を当てていこう

 

と表現していましたが、

 

 

実際には、どういうことなのか?

 

 

 

そこでまた、

 

厚生労働省がまとめている資料

平成27年度介護報酬改定の骨子

をみてみると、

 

 

 

 

該当するのは赤線囲み部分。

(今回、画像加工)

 

 

アップにしてみると。

 

 

 

活動へのアプローチ

<ADL向上への働きかけ>

  • 食事・排泄・着替え・入浴等ができるように、意欲への働きかけと環境調整をする

<IADL向上への働きかけ>

  • 掃除・洗濯・料理・外出等ができるように、意欲への働きかけと環境調整をする

厚生労働省:平成27年度介護報酬改定の骨子 より引用

参加へのアプローチ

<役割の創出・社会参加の実現>

  • 地域の中に生きがい・役割を持って生活できるような居場所と出番づくりを支援する
  • 家庭内の役割づくりを支援する

厚生労働省:平成27年度介護報酬改定の骨子 より引用

 

 

このようにまとめています。

 

 

 

 

個人的な印象としては、

 

『活動』として取り上げられている、

 

食事・排泄・着替え・入浴などの

日常生活活動(ADL)に関しては、

 

 

本人や家族から「困っていること」として

訴えられることが多いため、

 

リハビリテーションアプローチの際にも

注目の当たることが多い印象があります。

 

 

 

 

一方で、

 

『活動』:外出・意欲への働きかけ・環境調整

 

『参加』:地域・生きがい・役割・生活・居場所・出番

 

 

これらに関しては、

 

本人や家族からの要望として

自発的には出てきにくい。

 

 

目の前のことで精一杯で

 

余裕のない状態が続くと、

 

日々を滞りなく送っていくことだけに、

 

だんだんと意識が向かってしまいがちです。

 

 

 

居宅での生活に慣れてきたら、

 

少しずつこれらのことへ

本人や家族の意識を向けていけるよう

サポートをする。

(この時、アドラー心理学的な “勇気づけ” の

関わり方がとても活きてきます)

 

 

ここに、

 

訪問療法士を含む専門職が関わる

大きな意義のひとつがあると、

 

僕は考えています。

 

・・・

 

以下に、

 

『活動』:外出・意欲への働きかけ・環境調整

『参加』:地域・生きがい・役割・生活・居場所・出番

 

などを含む演題をピックアップしてみます。

 

 

『活動』へのアプローチを

 含んでいる演題

 

  • ​【O2-1-5】マッサージからの脱却、症状動作の自立が外出意欲を引き出した症例

 

  • 【O2-2-2】外出支援を導入する事で問題行動が減少した一例
    〜ロング・ショートステイ利用者に対する自費訪問〜

 

  • 【O3-1-2】訪問リハビリテーションの関わりにより外出への意欲を取り戻した一症例

 

  • 【O3-1-5】廃用による寝たきり・外出困難から外出可能となった1症例

 

  • 【O5-3-4】楽しみのある生活の再獲得に向けて
    本人が出掛けようと思えるまでの過程〜

 

 

 

 

『参加』へのアプローチを

 含んでいる演題

  • 【O3-2-1】​地域との連携から見えたリハビリ専門職の役割
    サロンの再開に繋がった一例を通して〜

 

  • 【O3-3-3】訪問リハビリテーション利用者の生活空間の広がりに影響する因子について

 

  • 【O3-4-4】息子の結婚式に出たい」の気持ちから始まった、能動的な生活の再スタート

 

  • 【O3-4-5】息子の野球を見たい」本人の訓練に対する意欲が向上した事例

 

  • 【O4-2-1】自信を失っていた動作の習慣化から家庭内での役割を獲得した症例

 

  • 【O4-2-3】再び釣りに行くために −Honda歩行アシストを使用したアプローチ−

 

  • 【O4-3-4】目標共有が機能改善及び結婚式参列に繋がった、SCD発症15年目の一症例

 

なおここではあくまでも、

演題名だけで判断していますので、

 

演者の方々が『活動』や『参加』、

あるいはその詳細項目である

『生きがい』や『役割』『外出』などを

意識して使用したかどうかは

考慮しておりません。

 

 

・・・・・・

 

 

当初の検討事項に話を戻しますが、

「平成27年度 介護報酬改定」において、

 

 

  • 「心身機能」「活動」「参加」
    バランスをもう一度よく考えよう!

 

  • 日頃からもっと「活動」「参加」
    注目を与えていこう!

 

 

という旗を厚生労働省が振り始めた結果、

 

 

その影響が現場のセラピストには

どのように現れてきているか?

 

 

今回、抄録集をもとに

情報をまとめてみただけでも、

 

23題の

(一般口述演題 全75題)

 

『活動』あるいは『参加』

注目した演題がありました。

 

(なお、僕は今回、『訪問リハビリテーション』の

全体像を把握することを最重要目的として

学術集会に参加したため、ここに挙げた演題はどれも

直接会場で聴くことはできていません。)

 

 

この数字が多いのか少ないのかは

わかりません。

 

 

ただ、この演題数が示す以上に、

 

学術集会全体のプログラムを通しての

諸先生方の発言や、雰囲気から、

 

『活動』『参加』

 

に対する意識は

とても高かったように感じました。

 

・・・

 

厚生労働省からの旗振り以前から、

 

精力的な関わり方を実施されていた

専門職の方も

 

もちろんいらっしゃるのだと思います。

 

 

しかしながらあらめて、

この平成27年度の介護報酬改定にて

方針が打ち出されたことで、

 

『活動』『参加』という言葉や

それに対する意識が高まり、

 

 

共通言語として、

 

また、ホットなワードとして、

 

『訪問リハビリテーション』の

分野に定着してきた。

 

 

そんな印象を強く受けました。

 

 

僕もここでいただいた刺激そのままに、

日々の臨床に取り組んでいきます。

 

 

 

 

    ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

     

     

     

     

    次回、もう少しだけ

     

    『心身機能』『活動』『参加』

     

    に関するテーマでまとめてみようと思います。

     

     

    “じゃあ結局、訪問療法士としては、

     この三つのバランスと

     どう向き合っていけばいいの?”

     

    と、そんな内容にしようと思います。

     

     

    ④へ続く

     

    ・・・・・・

     

     

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