刑事グラハム/凍りついた欲望 | むすめの右フック

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刑事グラハム/凍りついた欲望 (1986)
原題:MANHUNTER
時間:120分
製作国:アメリカ
ジャンル:スリラー

【監督】マイケル・マン
【出演】ウィリアム・L・ピーターセン / キム・グライスト / トム・ヌーナン / ジョーン・アレン / ブライアン・コックス / デニス・ファリナ / スティーヴン・ラング / デヴィッド・シーマン / ベンジャミン・ヘンドリクソン / マイケル・タルボット / ダン・バトラー / ミシェル・シェイ / ポール・ペリ / パトリシア・シャーボノー / ジム・ズビエナ / フランキー・フェイソン / クリス・エリオット / キン・シュリナー / ジョン・ポージー / クリスティーン・ホルビー / ビル・スミトロヴィッチ



これは、連続殺人鬼を追うFBI捜査官のお話。




この作品はレッド・ドラゴンっていうタイトルでリメイク
されてるんですが、羊たちの沈黙で有名なレクター博士が
初めて登場した作品でもあるんですね。初ハンニバル映画。





プロファイリングが得意のFBI捜査官グラハムは、
見事、レクター博士を逮捕するんですけど、彼の捜査方法は、
犯罪者の心理に深く入り込み 同調するという危険なもので

レクター博士の逮捕と引き換えに退職を余儀なくされる。
犯罪者の心理に深入りしすぎて、心が壊れちゃったんですね。
ま、それほどまでに レクター博士が マジキチだったってことですw





で、そんな傷心のグラハムは、海辺の家に引っ越してですね。
家族と共に穏やかに暮らし、心の傷を癒していたんですが、
そこにFBIの元同僚が訪ねてくるんですね。

街は、新たな連続殺人鬼の犯行に揺れていた。
だけどFBIは、まったく手掛かりをつかめてない。
そこで敏腕のグラハムに白羽の矢が立っちゃうわけです。





で、捜査に加わったグラハムは、連続殺人鬼の心理について、
刑務所に収監されてるレクター博士に 助言を求めに行くんですが、
このアタリは、後の「羊たちの沈黙」にも引き継がれてますね。

そして本作のレクター博士なんですが、レクターと言えば
アンソニーホプキンスの顔しか浮かばない私としてはですね。
ちょと物足りない感じなんですけど、そんなに悪くないです。

まぁ ホプキンスのような高貴さはないんですけど、
どこか飄々としてて、ちょとイラっとさせる物言いが
レクターしてます。そ、レクターと言えば上から目線w





で、ビックリなのが、刑事グラハムですよ。
なんと若き日のウィリアム・ピーターセンが演じてます。
って、名前だけ言っても 皆さん、ピンとこないですよね。

この方は、私の大好きな海外ドラマ「CSI:科学捜査班」で
鑑識主任のグリッソムを演じてる俳優さんなんですけど、
いやぁ、若い頃は、こんなにシュッとしてたんだw

そうそう、このグリッソム主任は、仕事そっちのけで、
ゴキブリレースに行っちゃうような人なんですよ。
うん、そういう所も私好みなドラマでしたw





で、上でも言いましたけど、この映画は「羊たちの沈黙」のヒットの後、
「レッド・ドラゴン」っていうタイトルで、リメイクされてるんですね。
しかも あちらは、レクター役を ホプキンスさんが演じてるって事もあり、

羊たちファンとしては、どうしても あちらの方が正当なシリーズ作品
って感じがしてしまうんですけども 今回、久しぶりに観て思ったのは、
「羊たち…」と同じ空気感を持つのは、本作の方だった気がします。





で、特筆すべきは、連続殺人犯ですね。
こう 物静かで、なんとも言えない良い味出してるんですよ。
こう 夕暮れにベルが鳴るの殺人鬼のようなと言いますか。

あ、最近ではマニアックの殺人鬼もそうですね。
あと、女性で言えばラッキー監督のメイも近いかな。
こう ちょと世間とは、ズレちゃっててですね。

そのズレちゃってる感じが 哀しいんですよね。
どうして そうなっちゃったんだっていうね。そして、
そこから生まれる孤独感がハンパない。で、あとはアレです。




頭に被ったストッキングが ズレてるのも哀しい。

ぜひ、お試しあれ。はっはっはっ