顔のないスパイ | むすめの右フック

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顔のないスパイ顔のないスパイ (2011)

【監督】マイケル・ブラント
【出演】リチャード・ギア / トファー・グレイス / マーティン・シーン / テイマー・ハッサン / スタナ・カティック / スティーブン・モイヤー / オデット・アナブル


「愛と青春のスパイ。」

20年前に死んだはずのソ連の伝説のスパイ「カシウス」と
まったく同じ手口の殺人事件が起きる。

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で、もしかしてカシウスって生きてんじゃね?と
カシウスを追いかけるコトに人生を捧げ、今は引退してる
元CIAの老スパイが駆り出されちゃうってお話。

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で、さらにカシウスの分析にかけては最高な
超エリートの若造も加わり、カシウス探しがはじまる。

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で、その老スパイをリチャード・ギアが演じてるんですけど
この人は、どこかユルいんですよねぇ。っていうかこの人
プリティ・ウーマンからずーっとローギア。

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お陰で、ミステリータッチのスパイものっていうより
なんだ?大人の恋の物語でも始まるのか?ってな雰囲気。

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こう、突然、ハァチ~!って叫びそうな。はっはっはっ
で、そんなリチャード・ギアなんですけど、後半、凄い。
誰かに、マァヨニィィーズ!と罵られたんでしょうか?

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いつの間にかトップギアに入ってる。
うん、久しぶりにカッコ良いリチャードギアを観たな。






*ここから、もうちょっと詳しいお話。

名前だけ出てくる謎の男。この映画では「カシウス」ですが、スパイものでは、ちょくちょく出てきますね。ケビン・コスナーの追いつめられてでは「ユーリー」。裏切りのサーカスでは「カーラ」。で、スパイものじゃないけど「ユージュアル・サスペクツ」の「カイザーソゼ」とか、こういうのそそりますよねぇ。

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ただ、この映画、冒頭の時点で、お前じゃね?カシウスお前じゃね?ってね。分かっちゃう。で、つい私、なぁんだと鼻ほじりながら観てしまったんですけど、そこは、あっさり分かる仕組みになってた。最初から。うん、早合点。はっはっはっ

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で、この映画は、謎の男は誰だ!?っていうミステリーじゃなくてですね。カシウスに魅せられ、功名心にはやる新人のFBI捜査官と、一流スパイという称号の代わりに、すべてを失った男の静かな攻防が面白い映画ですね。

徐々に核心に迫る若造に、それ以上、首を突っ込むと、俺はお前の大事なものを奪わなくてはいけないと警告するカシウス。非情な中にもちょと優しさが見えたりして、獅子王、こういうの好きなんです。あははっ

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で、この映画、まるっきりミステリーな部分がないかって言うとそうではなく、ちょっとしたサプライズもあったりして、なかなか見応えあります。ま、鼻ほじりながら観る映画には変わりないんですが、はっはっはっ

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しかし、80、90年代に活躍したアクション俳優たちの経年劣化が著しい昨今、ここにきてリチャード・ギアが、アクションを渋く決める。もう、マァヨニィーズ!とは呼ばせない。呼んじゃうけど。はっはっはっ


Posted by 獅子王 on 2013/01/30 with ぴあ映画生活