デッドマン・ウォーキング | むすめの右フック

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デッドマン・ウォーキングデッドマン・ウォーキング (1996)

【監督】ティム・ロビンス
【出演】ショーン・ペン / スーザン・サランドン / ピーター・サースガード / ジャック・ブラック / ロバート・プロスキー / レイモンド・J・バリー / R・リー・アーメイ / シリア・ウエストン / ルイス・スミス / ロバータ・マックスウェル / マーゴ・マーティンデール


「重いけど、観やすい。」

死刑囚のカウンセラーをする死刑反対派の
シスターの実話を基にしたお話みたいですが、
死刑反対派に偏ってないトコロが興味深いですね。

遺族たちの、亡くなった子供たちの思い出話から、事件当日の話。
そして、事件後の生活の変化などが、しっかりと描写されてます。

この映画は、女優のスーザン・サランドンが、
そのシスターの本に感銘を受けたらしく、自らシスター役をしてます。
で、サランドンの夫であり、俳優でもあるティム・ロビンスが監督してます。

この映画の面白いトコロは、
シスターが被害者家族のトコロに行くと、
遺族は、当然、遺族の味方だと思うんですね。
でも、実際は、死刑囚を助ける立場だと知り辛く当たる。

で、シスターの方も 死刑には反対だけど
遺族の方たちの気持ちが 痛いほど分かるから
死刑囚の 身勝手な言動を見ていくうちに、
自分のしてるコトに 自信が無くなっていく。

このアタリ、とても考えさせられます。

で、圧巻なのは、人のせいにしてばかりの死刑囚が、
徐々に、自分の犯した罪と向き合っていくトコロですね。

死刑囚の心の変化と共に明かされる事件の真相。
このシーンは、映像的にも盛り上がり、とても見応えがある。

しかしアレですね。
さっきまで、心通わせた相手が、今は、もう いない。
死刑反対とか賛成とか抜きで、コレって、怖いコトですね。

ただ、最期の日までに、心の整理をし、家族にお別れが言える死刑囚。
ある日、突然、命を奪われた被害者に比べれば、とも思うのです。



Posted by 獅子王 on 2010/10/22 with ぴあ映画生活