いつもダーリンと休日に検診に訪れていたのだが、残念ながら予約でいっぱいだったので、久しぶりに平日1人で26週検診へ訪れた。

午後16:30
待合室には、3名ほどしかいない。

「平日の夕方って、こんな空いてるのね。」
血圧異常なし。
体重は、この2週間の間に1kgも増えていた。
「正月太りか!?」
「○○ゆりさ―――ん。」
やはり空いているだけあって、早々に名前を呼ばれる。
そういえば受付に、いつも担当してもらっているクール女医(クール女医については、+産婦人科で、心音確認!+前編
)が、「臨時休診」であるという貼り紙があった。

「一体、誰が代わりに診るんだろう…。」
診察室に入ると、20代後半から30代前半とみられる爽やか男性医師が座っていた。

(おおっ!この男性医師に、腹部エコーで、へそ下に突如生え出した長い腹毛を見られるのか!)
「はい、まず、腹囲を測っていきますね。」
(あぁ、腹毛を見られる…。)

若い男性医師は、私の腹毛のことなど気にも留めず、着々と仕事をしていた。
「はい、週数くらいですねー。では、赤ちゃんを見ていきますよー。」

パッ
いつも通り、頭の長さ・お臍から背中の長さ・太ももの骨などを測られると、推定945gであることが分かった。
もうすぐ1kg!!

「通りで、最近またお腹が大きくなったわけだ。」
「羊水もたっぷりありますねー。赤ちゃんの顔も見てみましょうね。」

パッ!
バカボンのパパ!?
「鼻の穴わかりますかー?顔の前に手を置いていますね。」

パッ!
くちぱっち!?

「これが口ですねー。」
いつも見る度、顔が違う。
千の仮面を持つ我が子である。

「仮面をかぶるのよ!(by 月影先生 ガラスの仮面より)」
―後篇へ続く
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